2002 FIFA World Cup観戦記

No. 5


2002年6月26日(水)FIFA World Cup 2002 準決勝
ブラジル対トルコ

20:30キックオフ 埼玉スタジアム2002 観客数:61,058人



ブラジル
1
0
前半
0
0


トルコ
1
後半
0

ロナウド 後半4分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

準決勝ブラジル対トルコ戦のチケットです。

9日のチュニジア対日本で僕のワールドカップ観戦も終わったかと思いましたが、直前になって会社の後輩から「準決勝、決勝のチケットがありますが、行きますか?」と信じられないような声が掛かりました。値段も正規値段ということだったので「両方とも行く」と即答しました。^^;
二試合で10万円を超えるチケット代でしたが、ワールドカップの準決勝、決勝が見られるなんて、この先もう二度とないと思い、大枚をはたきました。ただ、この誘いがあった段階で韓国で行われるドイツ対韓国の試合がまだでどちらが決勝へ出てくるか分からない状態だったのですが・・・
準決勝はブラジル対トルコ、今回のワールドカップで初の日本戦以外の観戦となりました。

6月26日は平日の水曜日でしたので、これまでの観戦とは違い、日中は仕事をし(←当然?)終業後埼玉スタジアムに向かいました。会社が市ヶ谷なので埼玉スタジアムまでは地下鉄南北線から埼玉高速鉄道に入り一本で行くことが出来ます。その日はワールドカップ用の臨時電車が運行されており、ラッキーな事にタイミング良く市ヶ谷始発の電車があったのでそれでゆうゆうと座ってスタジアムの最寄駅浦和美園まで行くことが出来ました。(その一本前の電車はすっごく混んでましたが・・・)
僕の乗った電車は最終駅である浦和美園駅までは乗りこんで来る人もあまり多くなくすいていましたが、浦和美園駅に着いたら駅の外は大混雑でした。待ち合わせの人達やチケットを売る人(見るからにダフ屋ではなく普通の外人)、チケットを求める人、ブラジル、トルコのレプリカを売っている外人等がたくさんいました。僕も駅前で外人から\2,500でブラジルのレプリカを買いました。もちろんバッタ物ですが・・・
駅からスタジアムまでの道はお世辞にも整備されているとは言えず、街灯もなく、暗い夜道をテクテクと歩いて行きました。まあ大勢の人が同じ所を目指して歩いているので迷うはずもないのですが、サッカーの試合がない時は一人では歩きたくないような道でした。

埼玉スタジアム2002の外観です

今日の準決勝は
ブラジル対トルコ

今日はブラジルのレプリカを着てブラジルの応援です

スタジアムに到着したのはキックオフ40分ほど前で既に両チームともアップを始めていました。今日の席種はカテゴリー1!準決勝でもありちょっと値が張りましたが、その分すごく良い席でした。ブラジルベンチの真後ろ、前から13列目で、埼玉スタジアムがサッカー専用ということもあり、ブラジルの選手が間近に見えました。特にベンチへ引き上げてくる選手や控えにいる選手は本当に良く見えました。この試合ではロナウジーニョが出場停止でベンチに座っていたんですが、試合中ブラジルの惜しいシュートシーン等で彼がベンチから飛び出しベンチに戻る時に良く見る事が出来ました。
スタジアム内は9割方ブラジルのサポーターでスタジアムが黄色に染まっていました。ただバックスタンドの2階席の中央にちょっとかたまった空席が見られたのが残念でした。(と言っても数十席くらいでしたが。)

アップ中のロナウドです

こちらは10番のリバウド

アップ中のブラジル選手達

その日は朝から細かい雨が降ったり止んだりで、試合時の天気が心配でしたが、結果的には駅と競技場の往復時の含め強い雨は降らず、また座席が屋根の下に位置していたので全く雨の問題はありませんでした。ただちょっと肌寒く長袖を着てた方が(僕はその日半袖でした)良かったかなと思われましたが、競技場では熱気がムンムンで試合中は肌寒さを感じることはありませんでした。この試合には皇太子殿下、雅子妃殿下も観戦に来られていました。
程なくしてスタメン発表、ブラジルは出場停止のロナウジーニョに代わりエジウソンが先発メンバーでした。

世界最高の左サイドバック
ロベルト・カルロスです

ブラジルのエース、ロナウド

ブラジルの10番、リバウド

トルコのエース、
ハカン・シュキュル

トルコの森島、バシュトゥルク

スキンヘッドで迫力満点
ハサン・シャシュ

 

そして両チーム選手が入場し、両国国歌の演奏が行われ、いよいよキックオフの時間になりました。

メインスタンド前に
整列するブラジル選手

こちらはトルコの選手達

トルコボールでキックオフ

戦前はブラジル優位かと思っていたのですが、試合が始まると両チーム全くの互角。前半の立ち上がりはトルコがペースをつかみ、何本かシュートを放つが得点ならず。ブラジルも徐々に盛り返し、ロナウド、リバウドを中心に両サイドのカフー、ロベルト・カルロスが攻撃参加しトルコゴールを脅かしました。しかしトルコのダイレクトパスの精度は見事でした。あのブラジル相手に何本も連続してダイレクトのパスを通しブラジルゴールに迫りましたが、ブラジルのGKマルコスのファインセーブもあり、ゴールを割ることは出来ませんでした。一方トルコのGKルスチュも好セーブ連発で、ロナウド、リバウド、ロベルト・カルロス、カフーらのシュートをことごとく止めていました。結局前半は均衡を破れず0対0で終了しました。

そして後半に入り4分、ロナウドが左サイドからトルコDF3人をものともせず、右足つま先でシュート。トルコGKルスチュも反応しボールに触れましたが、ボールはその手を弾きそのままゴールに吸い込まれて行きブラジルが先制しました。

手ブレしてますが、観戦中の皇太子様と雅子様です

ブラジル1点のリードが電光掲示板に表示されています

先制点を上げたロナウドが交代でベンチへ戻る所です

1点のビハインドを背負ったトルコはそこから怒涛の攻めを見せました。細かいダイレクトパスから個人技でブラジルのディフェンスを突破しゴールを狙います。何度か良いチャンスがありましたが、ブラジルDFも個人技でこれを防ぎシュートまでは行かせず、またシュートをさせれてもGKマルコスがファインセーブで防ぐ等素晴らしい攻防が見られました。
トルコは最後の最後まで攻め続けましたが、ついにタイムアップ。1対0でブラジルの勝利となりました。
しかし本当に良い試合でした。今日のトルコの試合を見ていると決勝トーナメントの1回戦で日本が勝てなかったのも当然と思えました。
これで決勝はドイツ対ブラジルとなりました。長いワールドカップの歴史の中でも両チームが対戦するのは初めてとの事。決勝でブラジルの3Rの攻撃をドイツのカーンがどう防ぐか、またドイツの得点王候補クローゼのヘッドをブラジルGKマルコスがどうセーブするか楽しみな対戦になりました。

勝利を喜びあうブラジルの選手達

ブラジル国旗を掲げる
ロッキ・ジュニオール

決勝進出を決め抱きあって喜ぶ
ロベルト・カルロスとリバウド

試合終了後、スタジアムから駅まで向かう途中は日本戦の時とは違い、皆冷静に静かに帰途に着いていました。時折ブラジルサポーターが「ブラジル!ブラジル!」のコールをしているくらいでした。帰りの浦和美園駅は予想通り大混雑でしたが、電車に乗れないくらいの混雑では無かったです。しかし僕らがスタジアムから出てきたのはそんなに遅いほうではなかったのですが、僕らの乗った次の電車がもう武蔵小杉までの最終電車で、その後は全て市ケ谷止まりの臨時電車のみという状況。これでは電車の乗り継ぎが悪くて家まで帰り着けない人もかなりいたのではないかと思われました。僕は大丈夫でしたが・・・

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 1
日本対スウェーデン
No. 2
鹿島対イタリア
No. 3
日本対ロシア
No. 4
チュニジア対日本
No. 6
ドイツ対ブラジル


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