2002 FIFA World Cup観戦記

No. 3


2002年6月9日(日)FIFA World Cup 2002 予選リーグGruop H
日本対ロシア

20:30キックオフ 横浜国際総合競技場 観客数:66,108人



日 本
1
0
前半
0
0


ロシア
1
後半
0

稲本潤一 後半6分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

6月9日横浜国際競技場へワールドカップ予選リーグH組日本対ロシアの試合を見に行ってきました。初戦のベルギー戦でワールドカップ初の勝ち点1を獲得し、今日のロシア戦の結果いかんで予選リーグを突破できるかどうかという大事な試合です。

日本対ロシア戦のチケットです。当日受け取ったので半券のみです

もともとチケットが取れておらず観戦予定ではなかったのですが、前日8日の昼に友人から連絡が入り、「子供を連れて見に行く予定だったが、子供の具合が悪く連れて行けそうにないので、一緒に見に行かないか?」と信じられないような誘いがあり、もちろん行くと即答しました。最終的には当日の朝、決定したのですが、本当にラッキーでした。

友人と9日17:30に横浜駅で待ち合わせ、チケットを受け取りました。友人は4枚単位で入手したのですが、いざチケットが届いてみると3枚は並びの席、1枚は全く違う正対した位置にある席という信じられないようなチケットの構成になっていたということです。僕はその1枚だけ場所が飛んでいるチケットを譲り受け、横浜国際競技場へ向かいました。

横浜駅から市営地下鉄で新横浜まで行ったのですが、ホームにはすでに日本サポーターが大勢いて、さらに電車の中にも青のレプリカを着たサポーターがたくさん乗っていました。昔から良く行く横国ですし、いたる所に道順が記してあるのですんなりと入場ゲートまで辿り着いたのですが、入場ゲートでの持物検査のため人の列がすごく、入場ゲート手前150メートルほどからゲートを抜けるまで45分くらいかかりました。ようやく19時過ぎに入場し、座席まで辿り着きました。事前の情報通り本人確認はなく、友人名義のチケットでも全く問題無く入場できました。
席種はカテゴリー2でロシアサイドのバックスタンド寄りコーナーの2階席の上の方でしたが、ピッチ全体を見渡せる良い席でした。さらに端っこの席だったので出入りも楽でした。競技場は満員、まとまった空席は見当たらず、この日ばかりは空席問題もなかったと言えるでしょう。

電光掲示板には日本対ロシア戦の表示

試合前のアップに出てきた日本選手達がスタンドに向かって挨拶

アップ中の選手達。ビブス組が先発?

僕のチケットは上に書いた通りの物でしたので、一人での観戦でしたが、当然回りは日本サポータばかり、青一色ですので、皆で一体となって応援してきました。僕も今回は当然日本のレプリカ着用です。試合前からウエーブや「ニッポン」コールが止むことなく、キックオフに向けて競技場はどんどんボルテージが上がって行きました。またこの試合には小泉首相も観戦に訪れていました。
そして先発メンバー発表。初戦のベルギー戦から変更があったのは、DFで初戦のベルギー戦で足を痛めた森岡に代わり宮本、右サイドが市川に変わり明神の2人で、あとは初戦と同じメンバーでした。

今日もGKは楢崎が先発

初戦で大活躍の稲本ももちろん先発

そして司令塔の中田英

日本ゴール裏には
大きな日の丸が

試合前、両チーム選手が整列

キックオフの時間が近づき、両チームの選手が入場した後、両国国歌の演奏が始まりましたが、ロシア国歌の演奏の時にどこからかブーイングが起きていましたが、国家の演奏のときくらいは相手に敬意を表して静かにしているのが礼儀だと思うのですが、そのような事をする日本サポがいるということにがっかりさせられました。

いよいよキックオフ

日本のチャンス。左サイドからクロスが入る

そして、キックオフの笛がなり、日本のワールドカップ第2戦が始まりました。
開始直後はロシアペース、豊富な運動量と激しいチェックで押しこまれるシーンも何度かありましたが、DF陣の頑張りと楢崎のセーブでゴールは割らせませんでした。日本も何度か攻撃の形を作りましたが、ロシアの高い壁にはね返され、セカンドボールも奪う事が出来ず苦しい展開でロシア優勢のまま前半は0対0で終了しました。

後半に入り、ようやくチャンスが巡ってきました。後半6分、左サイドの中田浩からの低く早いクロスを柳沢がダイレクトで稲本へパス、稲本がそのボールを冷静にトラップし、右足でゴール! 初戦のベルギー戦に続く稲本のゴールで日本が先制しました。後半は僕の座っている席のほうへ向かって攻めてくる形なので、稲本のゴールはよ〜く見えました。
その後、ロシアが前がかりになったこともあり、日本はカウンターで何度か良い局面を作るのですが、得点には至りませんでした。

ハーフタイムが終わり、ピッチに出てくる選手達

後半開始前に円陣を組んで気合いを入れる

後半のキックオフです

後半27分、鈴木に代わりゴン中山が投入される時にはまた競技場全体から大きな歓声が上がり、声援も最高潮に達しました。その中山がロシア陣内を縦横無人に掛け回ったのですが、ロシアも最後の力を振り絞り攻撃をしてきたため、日本もメンバーチェンジ。後半30分小野に代わって守備力に定評のある服部を、残り5分で疲れの見える稲本に変わり福西を入れ、最後の約10分は日本が身体を張ったディフェンスでロシアの猛攻を防ぎ、ついにタイムアップ! 1対0で日本がワールドカップでの歴史的初勝利を飾りました。試合が終わった後もスタンドでは「ニッポン」コールが鳴り止みませんでした。
この歴史的勝利の瞬間を競技場で体験でき、本当にラッキーでした。この事は一生の思い出となるでしょう。

後半27分ゴン中山投入です

タイムアップ! 日本ワールドカップ初勝利です

日本ベンチ前で喜びあう選手達

勝利の余韻を味わいながら席を立ち競技場の出口へ向かったのですが、いたる所で人の波で渋滞。渋滞で止まっていると、どこからかまた「ニッポン」コールが始まり、近くにいる人達も皆で(当然僕も)コールを繰り返していました。

ようやく競技場を出て小机に向かいつつ、かつて知ったる横浜国際ということで人が混雑しているところを上手く避け、電車も乗り換えに一番便利な所をキープしながら、あの混雑にしては早いと思われる時間に渋谷まで戻ってきたのですが、渋谷でまたお祭り騒ぎになっていて、渋谷を通り抜けるのがまた一苦労でした。渋谷では知らない者同士でも勝利のハイタッチを交わしていたので、僕もそれにならってハイタッチを交わしながら歩いて行き、いつまでも勝利の余韻を味わう事になりました。

1対0で日本の勝利。その試合結果が表示されています

競技場から帰路に着く人々

夜のとばりに浮かび上がる横浜国際競技場

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 1
日本対スウェーデン
No. 2
鹿島対イタリア
No. 4
チュニジア対日本
No. 5
ブラジル対トルコ
No. 6
ドイツ対ブラジル


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