2002 FIFA World Cup観戦記

No. 4


2002年6月14日(金)FIFA World Cup 2002 予選リーグGruop H
チュニジア対日本

15:30キックオフ 大阪長居陸上競技場 観客数:45,213人



チュニジア
0
0
前半
0
2


日 本
0
後半
2


得点者

森島寛晃 後半3分
中田英寿 後半30分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

6月14日大阪長居陸上競技場へH組予選リーグ最終戦チュニジア対日本戦を見に行ってきました。6月9日の日本対ロシア戦に続く観戦です。今日の試合は日本の予選リーグ突破のかかった大事な一戦です。2点差以上で負けなければ決勝トーナメント進出ですが、負けなければいいとか言うのではなく、スカッと勝って予選突破を決めて欲しいです。

予選リーグ最終戦チュニジア対日本戦のチケットです

13日大阪に向かう際の羽田空港で。サッカー日本代表応援機?です

この試合のチケットだけは事前に取れていたので、2ヶ月程前から往復の飛行機をJALのバーゲンフェアで押さえたり、宿泊するホテルを会社の契約で安く泊まれる東急インに決め予約を入れたりして準備していました。13日午後出発、16日夕方帰京という3泊4日の旅でした。

宿泊したホテルが神戸でそこから大阪長居競技場まで行ったのですが、神戸三宮駅からブルーのレプリカを着たサポーターがチラホラと目につき、途中駅からもレプリカ着用のサポータが徐々に乗り込んできました。大阪駅で友人と待ち合わせ、梅田から長居競技場に向いました。梅田で地下鉄に乗る時には多くのレプリカ着用のサポーターがホームにいて、長居競技場方面行きの電車に吸い込まれて行きました。当然僕らもレプリカ着用でした。当日の大阪の気温は30度を越す猛暑、レプリカ一枚でも暑いくらいでした。
9日の試合の時の持物検査で入場までにかかった時間を考慮しちょっと早めに競技場へ行ったのですが、長居では思ったほど入場ゲートが混んでなく、比較的すんなり入れてしまいました。席種はこの日もカテゴリー2、日本サイドのメインスタンド寄りコーナーの上の方で屋根の下に位置していましたので、直射日光が当たらず、風通しも良く快適でした。また上の方の席なのでピッチ全体が見渡せ、縦の通路側の席でもあったのでビールを買いに行く時等の出入りも楽でした

今日の試合のチケットを持って。
日本代表のレプリカ着用です

電光掲示板に今日の対戦が表示されていました

日本の巨大レプリカがゴール裏に現れました

この日の競技場も9日に負けず青一色。違う色のシャツを着ていると逆に目立つくらいでした。選手のアップ時から競技場では青いウエーブが起こり、「ニッポン」コールも頻繁に行われていました。
この日も競技場は満員。空席は見当たらず、例の空席問題もこと日本戦になると起きなかったようです。

アップしているビブス組。先発メンバーです

こちらはサブのメンバーです

GK楢崎のアップです。今日も先発でした

キックオフまで30分を切り、先発メンバーの発表になりました。この日のスタメンは第2戦のロシア戦と同じ布陣。キーパーは3戦とも楢崎です。もうすっかり日本代表の正GK、守護神となりました。
僕は単なるの一観客に過ぎなかったですが、キックオフが近づくにつれ、段々と緊張感が増してきて、ゾクゾクするような感じを受けました。そして青一色のスタンドはキックオフが近づくにつれドンドン盛り上がって行きました。
そして両チームの選手が入場。メインスタンド前に整列し両国国歌の演奏が行われ、チームの写真撮影の後、選手がピッチに散りました。

今度はゴール裏に大きな日の丸が登場

両チーム選手がメインスタンド前に整列

選手がピッチに散って、まもなく試合開始です

そしていよいよキックオフ、キックオフと同時にスゴイ数のフラッシュがたかれ、大きな歓声が沸きました。前半は両チームとも慎重な滑り出しでした。30度を越す猛暑のせいもあったかもしれませんが、チュニジアはあまり中盤からプレスを掛けて来ず、次第に日本がペースを握り始め、何度かいいチャンスがあったのですが、ものに出来ませんでした。シュートを放つたびに満員のスタンドの日本サポータから歓声が上がっていましたが、得点にならない状況にその歓声が溜め息に変わっていました。そしてそのまま両チームとも得点できないまま前半終了。何やら緊張感溢れるハーフタイムになりました。

森島の先制点で1対0。日本リード

後半始めから日本は動いてきました。柳沢に変わって森島をトップに入れ、稲本に代わり市川を入れ右サイドに、右サイドの明神を稲本の後のボランチに置く布陣に変更したのですが、これがズバリと的中しました。後半開始早々の3分、市川が持ちこんだボールが相手DFに当たり、ゴール前にこぼれたところを森島が詰め、右足で蹴り込みゴール!
日本がロシア戦に続き先制しました。このゴールの時には競技場全体が大歓声に包まれました。この森島のゴールは僕の座席の方のゴールだったので、しっかりと見ることが出来、大興奮でした。
この後も日本が優勢に試合を進め、またもや市川の右からのクロスに森島がヘッドで合わせましたが、ゴールポストに阻まれ得点にはなりませんでした。そして後半30分、またまた市川の右クロスに今度は中田英がダイビングヘッドで2点目。このゴールシーンも近くでしっかりと見られ、僕も含め僕の周りのサポーターも大喜びでした。
その中田英に代わり後半36分小笠原が入り、その後のチュニジアの反撃を冷静な守備で押さえ、ついに試合終了のホイッスル! その瞬間割れんばかりの歓声に競技場全体が包まれました。これで悲願の決勝トーナメント進出決定!それもH組堂々の一位通過です。

中田英の2点目直後です。75分(後半30分)の得点でした

こちらはカラーの電光掲示板。僕の後ろ側でした

交代した中田が控えの選手と何やら談笑。ちょっと余裕?

2002年6月14日は日本サッカー界また日本のサポーター達にとって記念すべき一日となりました。周りのサポーターの人達ともガッチリ握手を交わしてお互いに喜びを分かち合いました。サポーター達の興奮状態は最高潮、競技場のボルテージも上がりっぱなしでした。
僕自身このような記念すべき試合に立ち会うことが出来て本当に幸運でした。大きな声援、サポーター達の盛り上がり、そして青一色の競技場、その雰囲気は忘れることはないでしょう。もう二度と生で見ることがないかもしれないワールドカップにおける日本の試合、それも初の決勝トーナメント進出を決めた勝利の瞬間を見る事が出来て本当に感動しました。

タイムアップ!日本勝利で決勝トーナメント進出決定

センターサークル付近で喜びあう日本選手とスタッフ達

カラーの電光掲示板には2対0の試合結果が

勝利の余韻と決勝トーナメント進出の喜びを胸に競技場を後にしましたが、競技場の周辺には本当に大勢のサポーターがいて、勝利の雄たけびを上げていました。競技場の周りの道路にはバスに乗って帰路につく日本代表を一目見ようというサポーターでごった返していました。さらにもう既に今日の勝利の記事が載った号外も配られていました。
僕らも競技場を後にする日本代表を見ようと思ったのですが、あまりの人の多さに根負けしてしまい、電車が混まないうちに帰路につきました。その夜は祝杯をあげたのは言うまでもありません。歓喜のあまり戎橋から道頓堀に飛びこむようなことはしていませんのでご安心を・・・(?)

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 1
日本対スウェーデン
No. 2
鹿島対イタリア
No. 3
日本対ロシア
No. 5
ブラジル対トルコ
No. 6
ドイツ対ブラジル


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