ドリームマッチ2004観戦記

No. 33


2004年8月8日(日)ドリームマッチ2004
FC東京対ASローマ
(イタリア)

18:30キックオフ 味の素スタジアム 観客数:34,353人


FC東京

(Japan)
0
0
前半
0
0

ASローマ

(Italy)
0
後半
0

 

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらをご覧下さい。

2004年8月8日、Jリーグチーム対海外クラブチームプレシーズンマッチのオオトリ、FC東京対ASローマの試合を味の素スタジアムへ見に行ってきました。7月27日の浦和レッズ対インテルの試合から始まった2週間で6試合のサッカー観戦もこの日が最後の観戦でした。(=^.^=)

この日は日曜日開催で18:30キックオフだったのでそれに合わせ約1時間前にスタジアムに到着するよう自宅を出ました。最寄駅から小田急線で新宿に出て、そこから京王線で味の素スタジアム最寄駅の飛田給まで行きました。普段は各駅停車しか停まらないのですが、大きな試合がある日は特急を含む全ての電車が飛田給に臨時停車します。この日もそうだったので、乗り継ぎが一番良かった特急に乗り飛田給に向かいました。平日の開催時にはギュウギュウになる京王線ですが、この日も混んではいたものの、時間が集中する平日開催の時よりは若干電車も空いていました。新宿からは明大前、調布、飛田給と2つ駅に停車しただけで約20分弱でスタジアムに到着しました。飛田給からスタジアムまでは比較的近く、スタジアムへ向かう道も混んではいましたが止まってしまうほどではなく、約5分くらいでスタジアムに到着しました。入場ゲートもやはり日曜開催で観客の来場がまちまちであったためかほとんど混んでなく、全く待つ事無くスムーズに入場できました。入場後、カタログを購入し、ビールを買って座席に向かおうとしたのですが、ビール専用の売り場があってそんなに混んでいなかったにも関わらず、店員の段取りが悪くなかなかビールを買うことが出来なかったのでちょっとムカッと来ながら(-_-メ)そこでのビールを諦め、座席に向かいました。

この日の対戦はFC東京対ASローマ

電光版には「首都圏ダービー」の表示。確かに東京対ローマ

この日の座席はSA席。本当はSS席を狙っていたのですが、チケットの購入日にはすでにサポーター枠で一杯だったのか、SS席が売り切れだったので、仕方なくアウエー側のSA席を取ったのでした。(^^; しかしこの席が結構良い席でメインスタンド1階、27列目と後ろの方でしたが、ピッチ全体の見通しが良く、横の位置がちょうどローマのゴールラインの延長線上でなかなか見やすい席でした。この日も友人4人との観戦でしたが、当然(?)一番乗りでした。座席に座り、先ほど買えなかったビールを飲もうと売り子を探したところ、この日はビールの売り子が容易に見つかり、その売り子から入れ替えたばかりで冷え冷えの(^o^)ビールを買い、乾いた喉を潤しました。

この日の試合もチケットの前売りが芳しくなかったので、観客の入りが今ひとつかなと思っていたらやはりローマゴール裏のバックスタンドにはまだ観客がまばらでかなりの空席が見受けられました。もちろんまだ時間が早いということもありましたが・・・(一連の海外クラブチームの試合のチケットについては前売りが芳しくなかったのですが、いざフタを開けてみると結構お客さんが入っていて結局満員に近い状態になっていたのですが、この日は最後まで満席になることはありませんでした。)しかし東京側のゴール裏は2階席までレプリカを着た東京サポーターで満員! さすがでした・・・
その東京サポーターから突然歓声が揚がりました。FC東京の選手がアップのため出てきたのでした。そして程なくしてローマの選手もピッチに現れました。その時には東京サポーターからブーイングが飛んでいましたが、僕のいた方はさすがにアウエー側で、そこかしこから拍手や声援が揚がっていました。

アップを行うASローマの選手達

こちらはアップを行うFC東京の選手達

アップの途中でコーチの話を聞くASローマの選手

ローマは僕の今回のお目当てであったトッティが怪我のため来日を中止し、さらにユーロで活躍したカッサーノも来日予定メンバーには入っていたのですが、来日しなかったみたいで、その点はちょっと残念でした。僕の席からはそのローマのアップが良〜く見えました。(^o^) FC東京も加地や茂庭、石川、今野らがアジアカップやアテネ五輪に行っているため、メンバー的にはちょっと寂しい感じのメンバーでした。
この日もフィルム枚数の心配がないEOS Kiss DIGITALでローマのアップシーンをバシバシ撮って来ましたが、ローマの選手の顔を知らないので、背番号のないアップウエアの状態では誰が誰か良く分からなかったため、取った枚数からすると掲載した写真は少なくなってます。(^.^;) FC東京のアップは距離が遠かったこともあり、ほとんど撮りませんでした。(と言うより撮る気がなかった?(^^ゞ)

しばらくの間、アップを見ながら写真を撮っていましたが、この日はアップの最中に先発メンバーの発表を含むチームのメンバー紹介が始まりました。普段はアップが終了し、選手がピッチからいなくなってから行われるのですが、この日は珍しく選手がアップをしている時にメンバー紹介が行われました。まずはアウエーチームのASローマの選手紹介が行われました。この時にはローマ側からは大きな声援が、東京側からはブーイングが飛んでいました。ローマのメンバーは若手中心のようで知っているのはイタリア代表DFパヌッチ、FWデルベッキオくらいでした。トッティ、カッサーノ、トンマージは来日メンバーにも入っておらず、モンテッラはサブでのスタートでした。(-_-メ) 続いてFC東京のメンバー紹介。GKは何とこの日中国で行われていたアジアカップから帰国したばかりの土居が先発、FWにルーカス、ケリーが入っていました。他に先発メンバーで知っている選手といえばMF三浦文丈くらいでした。(^^; FC東京側は前述の土居以外の代表選手を除いた登録全選手が紹介されたみたいですごくたくさんの選手が紹介されました。そのメンバーの中では先発には入ってはいませんでしたが、U-19代表の増嶋に注目していました。

ASローマに今シーズンから新加入のDFメクセス

ASローマDFパヌッチ(イタリア代表)

MFダクール(フランス代表)

FWデルベッキオ(イタリア代表)

この日はサブでのスタートFWモンテッラ(イタリア代表)

FC東京FWルーカス

 

ASローマのトッティからのビデオメッセージが流されました

両チームのメンバー紹介が終了してまもなくアップも終了し、両チームの選手達がロッカーへ戻っていきました。
そして今度は電光掲示板でこの日怪我のため来日できなかったトッティのメッセージが流されました。この時にはスタンドから大きな歓声が揚がっていました。トッティのプレーを見たいと思っていたお客さんもたくさんいたと思います。何を隠そう(?)僕もその中の一人でした。
またFC東京側はこの日アジアカップから戻ってきた加地がピッチに出てきて挨拶を行いました。当然ながら試合に出る格好ではありませんでしたが。しかしながら同じくアジアカップから帰ってきたばかりのGK土居は先発出場。まあ加地と違い、アジアカップでの出番がなかったため、疲労もなかったのでしょうが・・・
この日はキックオフ近くの時間になってもスタンドにはところどころまとまった空席が見られました。特にバックスタンドの両端や2階席にはかなりの空席が見られました。

その後、選手入場までの時間にローマのテーマ曲(?)の「ROMA ROMA ROMA」が場内に流され、次にFC東京のテーマ曲(だと思います。*^.^*)が流されたと思ったら音楽が途切れ、何か場内放送に問題が発生したのかと思ったら、何とサポーター達が自分達で声を合わせて歌い始めました。以前、ここへFC東京対横浜FCの天皇杯の試合を見に来た事があったのですが(この時は横浜FCの勝利!)、その時はこのような状況は見られず、初めての事でちょっとビックリしました。>^_^<

そしてそのテーマ曲を歌い終わってまもなく両チームの選手達が入場してきました。両チームの選手がメインスタンド前に整列した後、この日も先日のバルサ戦の時と同じように場内放送で「皆様、上空をご覧下さい」とのアナウンスがありました。周りの人は何事かと空を見上げていましたが、僕は先日のバルサ戦で経験済みだったので涼しい顔で(?)空を見上げていました。そしてバルサ戦の時と同じくヘリコプターが競技場の上空を低空飛行してきて、ヘリからピッチに試合用のボールを落として行きました。スタンドからはこの日も大きな歓声が揚がっていました。その後、両チーム選手が入り混じって合同での写真撮影、チーム単位での写真撮影の後、選手達がピッチに散って行き、FC東京ボールで前半のキックオフになりました。

メインスタンド前に整列したASローマの先発メンバー

こちらはFC東京の先発メンバー

ヘリから落とされた朝日新聞の旗が付いた試合用のボール

両チーム合同での写真撮影

ASローマイレブンの撮影風景

試合前に円陣を組むFC東京

試合は序盤から一進一退。ローマの華麗なプレーを期待していたのですが、過密日程及び若手中心のメンバー構成だったためか、なかなかいい形でFC東京ゴールへ攻め入ることが出来ませんでした。MFダクールが中盤でボールを持ち、ゲームを作っていったのですが、パスの精度がイマイチだったり、パスを受けた選手から次のパスが上手く繋がらなかったりで、FWのデルベッキオになかなか良いボールが回っていきませんでした。反面、DF陣は新加入のメクセスを中心に左サイドのイタリア代表パヌッチも良い守備を見せ、特にペナルティエリア付近では堅い守りを見せていました。時折FC東京のルーカスを中心とした攻撃陣に中央やサイドを破られ、危ない場面も見られましたが、前述の守備陣が体を張って守り、ゴールラインギリギリでクリアしたり、またFC東京のシュートがバーを叩いたりして得点には至りませんでした。

前半13分と35分にはFC波状攻撃を仕掛けられましたが、これも体を張ったディフェンスでゴールを守りきりました。FC東京の方も中盤の高い位置でのプレスが効いていてインターセプトや相手からボールを奪い、攻撃に転じていましたが、得点を挙げるまでには至りませんでした。前半38分にはこれまでも再三良いプレーを見せていたFC東京のFW戸田が放ったシュートがクロスバーを直撃。惜しくも得点にはなりませんでした。その直後その戸田がローマゴール深くまで攻め込んだところをローマが堅い守りでつぶしたのですが、その時に戸田は足を負傷したみたいで起き上がれず、そのまま選手交代となってしまいました。

FC東京のキックオフで前半開始

ASローマDFパヌッチのスローイン

ASローマのDF、パヌッチとカンテラ(左)

ASローマの2トップ、コルビアとデルベッキオ(左)

FC東京ゴール前でのASローマのFK。キッカーはパヌッチ

ASローマのDFと守備的MFの守備陣

一方ローマの方はやはり攻撃陣の主力を欠いていたからか、攻撃に精彩がなくなかなか良い形でのシュートに結び付けられませんでした。結局前半はイタリアセリエAらしい華麗なプレーはほとんど見られず終いでした。しかしさすがというかディフェンス面ではイタリアらしい堅い守備でFC東京に得点を許しませんでした。(もっともバーやポストに助けられた面も結構ありましたが・・・)そうして試合はFC東京がやや優勢のまま、0対0で前半を終了しました。

ASローマのDFライン。左からパヌッチ、スクルト、メクセス、クフレ

FC東京ゴール前での競り合い

こちらはASローマゴール前でのFC東京の攻撃

 

ハーフタイムにはTVカメラに向かって女子アナが何か話してました

その女子アナはテレビ東京の大橋未歩アナでした

選手がロッカーに戻っていく時には前半の健闘を称え、FC東京サポーターから大きな声援が飛んでいました。
ハーフタイムに入り、電光掲示板には前半のハイライトが映し出されていましたが、FC東京の攻撃が目立ちローマの良いシーンがほとんど見られなかったせいかイマイチ盛り上がりに欠けていました。僕もハイライトを見ることなく、ビールの売り子を探しビールを買うことに専念して(?)いました。ビールを飲みながら一緒に観戦していた仲間達とローマの不甲斐なさを嘆いていたのですが、仲間のうち一人はFC東京を応援していたのでその友人だけはやけに嬉しそうでした。またメインスタンド前にはTVカメラと女性アナウンサーが来て、何やらカメラに向かって話していました。良く見てみるとアナウンサーはテレビ東京の大橋未歩アナ。そういえばこの日の試合のTV放送はテレビ東京(録画でしたが・・・)でした。
そうこうしているうちにハーフタイムも終わり、選手達がピッチに戻ってきました。ローマ、FC東京ともハーフタイムでの選手交代は無いようでした。

そしてローマのキックオフで後半が開始されました。
後半もややFC東京が優勢に試合を進め、前半と同じように攻撃陣が何度もローマゴールに迫って行きました。しかし良い形で攻め込み何本もシュートを放ちましたが、枠を捕らえられなかったり、GKゾッティにセーブされ得点には至りませんでした。後半も半ば過ぎた頃からはローマに疲れが見え始め運動量が落ちて来ました。そこを突いてFC東京が中盤を支配し攻勢を掛けてきました。後半29分にはルーカスのクロスに近藤が飛び込みシュートを放ちましたが、これはGKゾッティのファインセーブに阻まれ得点にはなりませんでした。そしてこの直後そして主力不在のFC東京の中で僕の唯一の注目株(*^.^*)、市立船橋から加入したルーキーの増嶋が交代でボランチに入りました。後半34分、左ショートコーナーから金沢がクロスを上げ、それをルーカスがヘディングシュート! しかしこれまたバーを叩き、得点にはなりませんでした。

後半開始前に円陣を組んで気合いを入れるFC東京

ASローマのキックオフで後半の開始

ASローマゴール前での競り合い

ASローマゴール前でのFC東京の攻撃

ASローマのFK。キッカーはダゴスティーノ

これもASローマゴール前での攻防

一方ローマは相変わらずの堅い守りでFC東京にゴールを割らせず、特に後半の半ばからは引き分けを意識したのか一層堅い守りを見せるようになりました。攻撃面ではほとんどと言って良いほど良い形の攻撃が見られませんでした。(T_T) 後半20分過ぎにデルベッキオが倒されFKを得ましたが、このFKはFC東京の壁に阻まれ、後半24分にはDFパヌッチからの縦パスを、FWチェルチが前線で受けエリア内に侵入しデルベッキオにマイナスのラストパスを送りましたが、これはデルベッキオのトラップが大きくGK土肥にセーブされてしまいました。後半のローマの攻撃でゴール前に迫ったのはこれくらいでした。(-_-メ)

ASローマゴール前、左からのクロスをヘッドで競る

途中出場のFC東京、増嶋

FC東京ゴール前にボールが入るが、ちょっと大き過ぎ

そして後半も残り時間が少なくなってきてロスタイムを残すのみとなりました。そのロスタイムにはFC東京がローマゴール前でファウルを受けFKを獲得、それを近藤が直接狙い、強烈なシュートを放ちましたが、これまた惜しくもポストを直撃し残念ながら得点にはなりませんでした。そうしてロスタイムも終了。試合は0対0のまま終了しました。後半は一歩的なFC東京ペースと言っても良い試合内容でした。

結局試合は0対0のスコアレスドロー。セリエAの華麗なプレーを見たいと思っていたのですが、攻撃面ではやはり主力の欠場が響いたのかそのようなプレーはほとんど見られませんでした。ローマの攻撃は中盤から前線にボールが上手く繋がらずなかなか良い形でゴール前にボールを運べずに得点シーンを演出することが出来ませんでした。結果的にローマはシュート4本に終わり、一方FC東京はシュート17本と攻撃面では圧倒されてしまいました。守備面ではイタリアサッカーの象徴である(?)「カテナチオ」で鉄壁の守備を見せ付け、FC東京の何度かあった決定的なチャンスにもゴールを割らすことはありませんでした。(^.^;)

試合終了後、センターサークル付近で両チームの選手が健闘を称えあっていました。その後ピッチでは表彰式が行われ、MVPにはFC東京のDFジャーンが選ばれました。それほどローマの攻撃をシャットアウトしているようには見えなかった(と言うよりそんなに攻撃をされなかった?)のですが、結果的に攻撃陣が得点を挙られなかった事も関係していたのでしょう。ローマの選手達はその表彰式が終了する前にロッカーへ戻って行ってしまいました。その様子を見届け、僕らも味の素スタジアムを後にしました。

試合終了後、握手で健闘を称えあう両チーム選手

ピッチから戻ってくる両チーム選手達

この日のMVPに選ばれたFC東京のDFジャーン

キックオフ時間が早かったこともあり、まだ時間に余裕があったのでどこかで飲んで帰ろうと言うことになったのですが、さすがに飛田給では店も少ないし、帰りの時間も気になるので一緒に観戦した4人で渋谷まで出て食事をしながら一杯やって帰ってきました。

一連のプレシーズンマッチのオオトリを飾るに相応しい好プレーの続出を期待していたのですが、残念ながらそのようなプレーをあまり見ることは出来ませんでした。やはりトッティ、カッサーノの欠場が響いたのでしょう。またインテルと同様、日本で1試合のみとなると今ひとつ気合も乗らないと言うこともあったかもしれません。くしくも今回観戦したスペイン、イタリアのチームで明暗がハッキリと別れてしまいました。リーガ・エスパニョーラの3チーム、特にバルサとレアルは随所に素晴らしいプレーを披露し、我々観客を楽しませてくれましたが、イタリアセリエAの2チームは出来も今ひとつという感じで、満足の行く観戦にはなりませんでした。

これでしばらく生観戦はお休みです。8月18日の日本対アルゼンチンも開催地が静岡スタジアムエコパと場所が場所だけにちょっと行けません。(^^ゞ また次回(次がいつになるか分かりませんが)日本代表の素晴らしいプレーが見られることを期待したいと思います。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 28
浦和対インテル
No. 29
市原対レアル
No. 31
鹿島対FCバルセロナ
No. 32
鹿島対バレンシア


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