REAL MADRID JAPAN TOUR 2004観戦記

No. 29


2004年7月29日(木)REAL MADRID JAPAN TOUR 2004
ジェフユナイテッド市原対レアル マドリードCF
(スペイン)

19:15キックオフ 国立競技場 観客数:51,840人


ジェフユナイテッド市原
(Japan)
1
1
前半
2
3

レアル マドリードCF
(Spain)
0
後半
1

マルキーニョス 前半6分

得点者

グティ 前半23分
ラウル 前半36分
ソラーリ 後半44分


2004年7月29日、2日前のレッズ対インテル戦に続き、今度は国立競技場へジェフユナイテッド市原対あの銀河系最強チームと謳われた(昨シーズンは無冠でしたが・・・)レアル・マドリードの試合を見に行ってきました。レアルは一昨年に横浜国際で行われたトヨタカップで見て以来です。そのときはイギリス代表のあのデビット・ベッカムの加入前だったので、生ベッカムを見るのはこの時が初めてでした。(^.^) (と思ったのですが、ベッカムは1999年の第20回トヨタカップ、マンチェスター・ユナイテッド対パルメイラス戦の時に来日しており、それを見に行った時に見ていました。それ以来になります。)

この日は聖地国立での試合だったので、アクセスは非常に便利でした。一緒に観戦予定の友人と千駄ヶ谷駅で待ち合わせていたのですが、千駄ヶ谷駅と大江戸線の国立競技場駅はほとんど同じ位置になるので、いつものように会社から大門に向かい、大江戸線で国立競技場へ向かいました。友人と千駄ヶ谷駅前で落ち合い、競技場へ向かったのですが、千駄ケ谷門の混雑と座席の位置からこの日は代々木門から入場しようと思い、友人と一緒に代々木門に向かいました。しかしこれが大失敗。東京体育館周辺にいた係員に導かれ多くの人が代々木門に向かったためか、代々木門までの道が大混雑。競技場へ向かう列が時々ストップし前に進めなかったりして随分余計に時間が掛かってしまいました。(-_-メ) そしてようやく代々木門から入場し、座席に向かいました。

国立の電光掲示板に両チームのエンブレム

レアルマドリードJapanツアー2004の表示

この日は台風10号の影響で午前中は大雨が降ったりして、かなり天気がやばかったのですが、台風が西に進んで行くにつれて午後には天気もやや回復してきていました。しかしまだ怪しい雲があったりして天気が心配でした。この日の座席はカテゴリー1でメインスタンドなのですが、端っこの方(レアル側)だったため、ギリギリで屋根がなく、試合中に雨が降り出すと大変です。雨が降らないように祈りながらの観戦でした。(^^;(結果的には幸いにも観戦中に雨は降ってきませんでしたが・・・)
この日の席の区分は普段の時と違っていて、カテゴリー1と言っても普段と違いバックスタンドの下の方もカテゴリー1で、カテゴリー2は両ゴール裏前方とバックスタンド上段、カテゴリー3は両バックの上段でした。

昨年のレアル来日の際に行われたFC東京との試合はまさにプラチナチケットで発売とほぼ同時に売り切れ、チケットをゲットすることが出来ませんでしたが、今年は2試合組まれていることもあり、比較的容易に(特にこの市原戦は)チケットを入手することが出来ました。さらに実は確実にチケットをゲットしたいと思い、ジェフのファンクラブに入会し、ファンクラブ枠でのチケット入手をトライしてみたところ、こちらもゲット出来てしまいました。この分のチケットは友人に譲りましたが・・・(^^ゞ

競技場内に入り、この日はカタログを購入し(#^.^#)座席に向かいました。代々木門に回ったおかげで随分時間が掛かってしまったこともあり、席にはこの日一緒に観戦する後輩が既に来て座っていました。(この日は友人、会社の後輩達と一緒に4人での観戦でした。)レアルの選手達のアップが見られるかと思っていたのですが、既にレアルの選手達はアップが終了しロッカーに戻って行った後で、レアル側のピッチには誰もいませんでした。(T.T)
席に着いたのは7時前だったのですが、このころにはスタンドにはもう既にかなりの人が詰めかけており、満員に近い状態になっていました。この当たりはさすがレアルの試合って感じでした。
この日のホームチームはジェフ。しかし競技場内にはレアルのレプリカを着た人の方が圧倒的に多く、ジェフサポーターはジェフゴール裏の上部、電光掲示板の左当たりに一団がいたくらいでした。(*^.^*)

アップが終了してしまっていたので、撮る写真もあまりなく、先発メンバーの発表を今か今かと待っていたのですが、メンバー発表は行われず、選手入場となってしまいました。先発メンバーの紹介がないまま選手入場っていうのはこれまでには経験がなく、「おや?」と思っていたのですが、この選手入場がまた一味違っていました。選手入場が両チームの選手揃ってではなく、一人一人、紹介されながらの入場、そうこれが先発メンバーの紹介でした。(=^.^=) そしてさらに一般的にはまずアウエーチームから紹介されるのですが、この日はまずホームの市原の選手が紹介されながら入場し、その後に満を持したようにレアル先発メンバーの入場になりました。この日の市原のメンバーの中にはほとんど知った選手はおらず、かろうじてGK櫛野、FWマルキーニョスを知っているくらいでした。(^^; そしてレアルの選手入場時にはスタンドから割れんばかりの歓声が揚がりました。まず最初に入場してきたのはGKではなく、FWラウル! これはまずキャプテンから紹介されたのでした。それ以降はGKカシージャス、サルガド、ロベルト・カルロス、エルゲラ、サムエル、パヴォン、フィーゴ、グティ、そしてベッカムが入場してきました。ベッカムの入場時にはスタンドから割れんばかりの歓声が揚がりました。一番最後にFWモリエンテスが入ってきました。

レアルのキャプテン、スペインの至宝FWラウル

GKカシージャス(スペイン代表)

DFサルガド(スペイン代表)

不動の左サイドバック、ロベルト・カルロス(ブラジル代表)

この日はボランチに入ったエルゲラ(スペイン代表)

今シーズンから新加入のアルゼンチン代表センターバック、サムエル

ご存知ポルトガル代表、MFフィーゴ

そしてベッカム様(イングランド代表)

この日の2トップもう一人はモリエンテス(スペイン代表)

事前の情報で前日の練習時にFWのロナウドが足を痛め、この日の試合を欠場するという情報が入っていました。ロナウドの欠場はちょっと残念でしたが、ロナウドがいなくてもレアルには素晴らしいFWがいます。この日の2トップはスペインの至宝ラウルとモナコから戻ってきたモリエンテスでした。この2トップも強力です。この2トップが見られるという事で僕にとってはロナウドの欠場はむしろラッキーでした。(*^.^*) しかし世界最高の選手と言われるジダンも怪我のため、先発メンバーには入っていませんでした。これにはかなり落胆してしまいました。でもちょっと考えてみるとジダンが入るとこの中の中盤の選手が誰か外れることになります。この日のメンバーでもかなりのもので、ジダンが完ぺきだったらいったい誰が外れていたんでしょうか? ホントにすごいメンバーでした。
両チームの選手入場後、メインスタンド前に整列し、写真撮影の後、ピッチに散っていきました。キックオフが近づいて来てスタンドは異様な興奮に包まれてきました。

記念撮影を行うレアルイレブン

試合開始前に円陣を組む市原イレブン

試合開始を待つレアルの選手達

この日のレアルは今回の日本での試合は8月から始まる欧州チャンピオンズリーグのメンバー選定の重要な試合でもあることからメンバー的に見てもかなり本気モードです。僕もキックオフの瞬間をワクワクしながら待っていました。そして市原ボールでついにキックオフとなりました。

前半序盤は市原、レアルともゆっくりとした試合運びでボールを相手ゴールに攻め込んで行きました。しかし前半6分、市原はレアル陣内やや右サイドでのFKを得ます。そしてそのFKをマルキーニョスが直接狙いました。マルキーニョスが蹴ったボールは全く回転せず、一直線にゴール左隅に突き刺さり、思いがけず(^^;市原が先制しました。このFKは素晴らしかったです。(^O^)

市原に先制され、レアルは目が覚めたのかそこからはレアルのプレーにキレが出て来ました。さすがと思わせる世界の超一流選手達のプレーを随所に見せ始めました。DFはアルゼンチン代表センターバックサムエルやスペイン代表サルガドが鉄壁の守備を見せ、市原にチャンスを作らせませんでした。MFはエルゲラ、グティ、ベッカムがちょっと下がり目、フィーゴがトップ下に入っていたみたいですが、それぞれの選手の動きが素晴らしく誰がどこにいても良い形を作り、素晴らしいパス回しで市原ゴールに迫っていきました。そして前半23分、MFベッカムからフィーゴにパスが渡り、フィーゴが右足アウトサイドで芸術的なスルーパスを出し、それを市原DFの裏に抜け出したMFグティが左足でゴール右隅に流し込み、レアルが同点に追いつきました。

市原のキックオフで前半開始

レアルのセンターバック、サムエル。後方はパヴォン

レアルGKカシージャスのゴールキック

守備に入る手前からパヴォン、ベッカム、フィーゴ

市原のFKに備える左からラウル、エルゲラ、ベッカム、フィーゴ、

味方に指示を出すベッカム。後方はサムエル

その後もレアルは素晴らしいプレーを随所に見せてくれました。前半36分には先制点を決めたグティからゴール前のラウルにパスが通り、そのパスを受けたラウルがシュートを決め、レアルが勝ち越しました。市原も時折レアル陣内に攻め込んだのですが、サムエルを中心としたDF陣を破ることが出来ず、決定的なチャンスを生み出すことは出来ませんでした。レアルは何度となくCKを得、そのCKを蹴るのはベッカムなのですが、ベッカムがCKを蹴ると時にはスタンドでは無数のカメラのフラッシュが焚かれていました。
そして試合はあっという間に45分を経過し、前半が終了してしまいました。本当にあっという間の前半でした。(=^.^=)

攻め上がるエルゲラ。右はベッカムにラウル。手前はサムエル

守備でマークの指示をするベッカム

市原の攻撃に備えるサルガド、後方はエルゲラ

ピッチからロッカーへ戻って行くレアルの選手達にはスタンドから大きな声援が飛んでいました。前半だけでも素晴らしいプレーが随所に見られ、それだけでも満足でした。しかし残念だったのは席の位置がレアルゴール付近、コーナーフラッグの所辺りだったので、向こうサイド、つまり市原ゴールへのレアルの攻撃がちょっと遠くて写真が撮りにくかった事でした。(^.^;)

ハーフタイムには電光掲示板で前半のハイライトが映し出され、スタンドからはまた大きな歓声が沸き上がっていました。そしてふとピッチを見ると何とジダンが軽くアップを行っていました。その光景にスタンドの各所からはジダンに声援が飛んでいました。ジダンがアップを行っているという事はひょっとすると後半に出場してくる可能性もあり、僕もそれを期待していました。(結果的には出場しませんでしたが・・・(^^;)

前半が終了し戻ってくるレアルのサムエル、ベッカム、グティ

こちらはレアルのGKカシージャス(左)とグティ

アップを行うレアルのジダン

そしてハーフタイムも終了し、選手達がピッチに戻ってきました。後半からレアルの選手ががらっと交代しているのではないかとちょっと心配でしたが、レアルは全く選手交代は無く、前半と同じメンバーで後半戦に挑んできました。(^0^)

そしてレアルのキックオフで後半が開始されました。後半も最初からレアルが飛ばしてきました。前半と変わらぬ的確なボールさばき、パス回しで市原ゴールに迫りました。後半はサイドが変わり、レアルの攻撃を目の前でしっかり見ることが出来ました。(^.^) 後半はチャンスをなかなか得点に繋げることは出来ませんでしたが、間近で世界最高レベルのプレーが見られ、本当に興奮しました。

後半14分、レアルは市原陣内やや左寄り、前半の市原の先制点の時と同じような絶好の位置でのFKを得ました。蹴るのはもちろんベッカム。ついに間近でベッカムのフリーキックが見られます。ベッカムが右足で回転をかけて蹴ったボールはゴールの右隅目がけて飛びましたが、これは惜しくも右ポストの外をかすめ外からサイドネットに掛かり、得点にはなりませんでした。

レアルのキックオフで後半の開始

レアルMFフィーゴ

レアルのFWモリエンテス

ロベルト・カルロスが左サイドからゴール前にクロスを入れる

市原陣内でボールをキープするレアルのFWラウル

市原陣内に攻め込むMFフィーゴ

市原PA付近で切り返しで市原DFをかわすラウル。手前はグティ

レアルのセットプレー。ロベカル、ベッカム、フィーゴが相談

ベッカムのFK。これは惜しくもサイドネット

後半が始まってしばらくしてレアルは選手交代をしてきました。まず、前半大活躍だったグティに代わり、ソラーリが入りました。交代で出てくる選手がこれまたすごい選手でさすがに銀河系最強チームと言われるだけあるチームでした。ソラーリ投入後の6分後、今度はフィーゴ、サムエル、ロベルト・カルロスの3人を交代させてきました。レアルの交代選手がセンターライン付近に来るたびに誰が代わるのかドキドキしてしまいました。僕としてはまだベッカムの後半のCKを見ていないので、何とかベッカムは残って欲しいと思っていたのですが、結果的にベッカムは交代せずフル出場。僕の希望通りになったのですが、しかし後半はベッカムのCKのチャンスがなく、残念ながら目の前でベッカムのCKを見ることは出来ませんでした。(;_;)

市原陣内のレアルの攻撃陣と市原の守備陣

この日も大活躍のFWラウル

こちらも今日大活躍のMFグティ

市原陣内やや左サイドに位置するベッカム

フィーゴの右サイドからのFK

レアルMFフィーゴとマークする市原DF。手前はモリエンテス

交代で戻ってくるフィーゴ(右)とサムエル

こちらはロベルト・カルロス

ボールを追うモリエンテス(中央)。右はラウル

そして後半もあっという間に時間が過ぎて行き、試合は後半45分を過ぎロスタイムを残すだけとなりました。そしてそのロスタイム、最後にレアルはまた魅せてくれました。右サイドでボールを持ったベッカムがその前方を走っていくサルガドにふわりとしたパスを送り、それを受けたサルガトがゴールラインギリギリの所まで切れ込んでゴール前にクロスを入れ、それを最後はソラーリが押し込みレアルが3点目を奪いました。そしてその得点後、程なくして試合終了の笛がなり、とうとう試合が終了してしまいました。(^^;

ベッカムがフワッとしたボールを蹴る

こちらはベッカムのFK

フィーゴが下がった後、攻撃の起点になっているベッカム

ゴールを狙うFWモリエンテス

攻撃の組み立てを考えている(?)ベッカム

こちらもベッカム(=^.^=)

後半途中から出場のソラーリ(アルゼンチン代表)

選手交代で戻ってくるFWラウル

3点目を入れ、喜びあう左からサルガド、モリエンテス、ソラーリ

試合終了後、センターサークル付近で両チームの選手達が健闘を称えあっていました。その後表彰式が行われ、この試合のマン・オブ・ザ・マッチにはレアルのFW、勝ち越し点を挙げたラウルが選ばれメインスタンド前でインタービューを受けていました。他の選手達ももっと見られるかと思ったのですが、レアルの選手達はスタンドの観客に軽く挨拶をして早々とロッカーへ戻って行ってしまいました。ラウルのインタビューが終了し、ラウルがロッカーへ戻って行くの見届けた後、僕らも競技場を後にしました。

試合終了後、検討を称えあう両チーム選手達

ピッチから戻ってくるレアルの選手達

サポーターに挨拶に行く市原の選手達

MVPの表彰を受けるラウル

帰りは来た時とは違い今度は千駄ヶ谷門から帰ったのですが、さすがに満員だっただけあり門の出口の所は大混雑でした。帰りはジェフのファンクラブ枠でゲットした友人と渋谷で落ち合い、この日の試合について語り合いながら一杯やって来ました。(#^.^#)

先日のインテルは調整不足や時差ボケの影響があり、あまり良い所が見られませんでしたが、この日のレアルは本気モードで随所に切れのある良いプレーを見せてくれました。親善試合だった事もあり、後半途中から数人のレギュラーメンバーの交代がありましたが、最後まで手を抜くことは無く、各国代表でもある一流選手達の多くの素晴らしいプレーを見ることが出来、大満足の観戦でした。(^_^)

この試合の翌日(7月31日)はアテネ五輪最終壮行試合が同じく国立競技場で行われます。これも観戦しに行きます。明日は久しぶり(?)にJapanブルーのレプリカを着ての観戦です。まだまだ観戦は続きます。これからの試合が楽しみです。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 28
浦和対インテル
No. 31
鹿島対FCバルセロナ
No. 32
鹿島対バレンシア
No. 33
FC東京対ASローマ


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