VALENCIA JAPAN TOUR 2004観戦記

No. 32


2004年8月4日(水)VALENCIA JAPAN TOUR 2004
鹿島アントラーズ対バレンシアCF
(スペイン)

19:05キックオフ 国立競技場 観客数:46,407人


鹿島アントラーズ

(Japan)
0
0
前半
0
1

バレンシアCF

(Spain)
0
後半
1

 

得点者

アングーロ 後半44分


2004年8月4日、8月1日の鹿島対バルセロナ戦に続き、この日は今夏来日したリーガ・エスパニョーラの3チームのトリを飾る(?)バレンシアの試合を国立競技場へ見に行って来ました。相手はこの日も先日のバルサ戦と同じく鹿島アントラーズ、Jリーグチーム対海外クラブチーム戦4試合目の観戦でした。国立競技場での観戦は先週から4試合連続でした。(=^.^=) 昨シーズンのリーガ・エスパニョーラ、UEFAカップの2冠を制したバレンシアの試合も見たいと思っていた試合の1つで、この試合もチケットの争奪戦になるかと思い何通りかで申込みをしていたのですが、思ったほど人気が無かったみたいでこの試合もいくつかダブって取れてしまいました。結果的にはサッカー好きの人達が行きたいと言ってくれたのでその人達にチケットを譲る事が出来たので助かりました。(^^;

この日は平日の国立競技場での開催だったのですが、いつもの試合より若干キックオフの時間が早く、19:00キックオフだったので終業後急いで国立へ向かいました。会社を出た所でタクシーを拾い(^.^;)大門まで行ってもらってそこから大江戸線に乗り、国立競技場駅へ向かいました。国立で大きな試合が行われる時はいつもこの大江戸線も大混雑になるのですが、元々この試合のチケットの売れ行きが今ひとつだったからか、この日は全然混んでおらず、普通に(?)国立競技場駅まで行くことが出来ました。国立競技場駅に到着後、いつものごとくいくつものエスカレーター、階段を上り、千駄ヶ谷門そばの出口から出て千駄ヶ谷門から競技場に入りましたが、電車同様、入場ゲートもほとんど混んでおらずスムーズに入場することが出来ました。しかし競技場内はいつもと同じような人の多さで、売店には長蛇の列が出来ていました。千駄ヶ谷門からアウエー側の席は一番奥に位置し、青山門からの方が断然近いのですが、先日のレアル戦の時に青山門からの入場にかなり時間が掛かったので、今後もう2度と使うまいと心に決めていたのでした。(o^_^o)

国立の電光掲示板には両チームのエンブレムで対戦カードの表示

こちらはバレンシアJAPAN TOUR 2004の表示

この日の座席はカテゴリー1、メインスタンド前段L列アウエー寄りゴールラインの延長線上くらいの位置で、なかなか良い席でした。先日のバルサの時とは違い、バレンシア側だったので、ラッキーでした。(*^_^*)  スタンドへの入口をくぐり、座席に向かいました。この日は友人達と一緒に4人での観戦だったのですが、やはり僕が一番乗りでした。席に着きいつものようにビールを飲もうと思い売り子を探したのですが、全く見つからず、かと言って売店に行きあの長蛇の列に並んでビールを買う気にもならず、「そのうち売りに来るだろう」と思い、その時はビールを諦めました。(T_T)

チケットの売れ行きが芳しく無かったので、かなりの空席があるのかなと思っていたのですが、バックスタンドにちょろちょろと空席が見えるくらいで、スタンドには僕が思った以上に人が入っていました。鹿島ゴール裏は既に満員状態で真っ赤(でもバルサ戦の時よりは人数が少ないようでしたが・・・)、またバレンシアゴール裏も既に満席でした。(@_@) スタンドではこの日もバレンシアの白やオレンジのレプリカを着ている人がかなり見受けられました。

先日新潟で行われた新潟対バレンシアの試合は5対2で新潟が大勝、また中心選手の一人、アルゼンチン代表のアイマールも出場しておらず、バレンシアサポーターにはちょっと寂しい状況だったので、今回はアイマールが出場し、彼を中心に華麗なプレーを見せて欲しいものです。
程なくして両チームの選手がアップのため、ピッチに入ってきました。入場して来た選手達にスタンドからは大きな声援が飛んでいました。今回はバレンシア側の席だったのでバレンシアの選手のアップが良く見えました。(^o^) バレンシアは最初にGKを含め11人の選手が入場してきました。それをみるとそこにはアイマールが入っていません。どうやらこの日も先発での出場はなさそうです。ちょっとがっかりしながらも目の前でアイマールがサブの選手達とアップをしている光景も含め、この日もEOS Kiss DIGITALでバレンシアのアップのシーンをバシバシ撮って来ました。

アップのためにピッチに出て来たバレンシアの選手達

こちらはバレンシアGKカニサレス

アップを行うバレンシアのDF陣(?)

こちらはバレンシアMFアイマール

華麗なボールさばきを見せるアイマール

ボール回しを行うバレンシアの先発メンバー

しばらくの間、アップを見ながら写真を撮っていましたが、そのうちアップも終了し、選手達がロッカーへ戻っていきました。その後程なくして両チームのメンバー発表になりました。まずバレンシア、GKはスペイン代表カニサレス、MFには新加入のイタリア代表フィオーレ、そして2トップにディバイオとミスタが入っていました。昨シーズン中盤を固めたスペイン代表の選手やアルゼンチン代表のアイマールは出場していませんでしたが、それでも素晴らしいメンバー構成でした。(^^) 続いて鹿島、鹿島は先日のバルサ戦と同じく日本代表に何人か招集された選手以外でのメンバー構成でした。

バレンシアGKカニサレス(スペイン代表)

MFフィオーレ(イタリア代表)

MFアングーロ

FWディバイオ(イタリア代表)

バレンシアの得点源FWミスタ

この日はサブでのスタート、MFアイマール(アルゼンチン代表)

選手入場までの間、この日も先日のバルサ戦の時と同様、ちょっと間があり、その間アントラーズのゴール裏では色々な大きさ、デザインのフラッグが現れては上に上って行く鹿島の応援の儀式(?)が見られました。
まだキックオフまではちょっと時間がありますし、この時間を利用してビールを飲みたかったのですが、この時もスタンドにはビールの売り子が見当たらず、仕方なくこの時もビールは諦めました。
そしていよいよ選手入場。両チームの選手達が入場してきました。そしてセレモニー、合同での写真撮影、チーム単位での写真撮影の後、選手達がピッチに散っていきました。

鹿島ゴール裏にアントラーズの巨大な弾幕が登場

他にも何種類かの大弾幕が現れました

メインスタンド前に整列したバレンシアの選手達

両チーム入り交じっての写真撮影

バレンシア先発メンバーの写真撮影

こちらは鹿島イレブンの撮影風景

メインスタンド前ではコイントスが行われ、親善試合では珍しくサイドの入れ替わりがあり、そしてバレンシアボールで前半のキックオフになりました。
先日のレアル、バルサのようにバレンシアの一方的なペースになるかと思われましたが、試合は一進一退。逆に鹿島がペースを掴みました。中盤でバレンシアのボールを奪いそこからサイドへ展開し、何度かバレンシアゴールに迫りました。しかし、ゴールまでの決定力がなく、バレンシアのDF陣やGKカニサレスの攻守に阻まれ得点が奪えませんでした。

バレンシアボールのキックオフで前半開始

バレンシアの2トップ、ディバイオ(手前)とミスタ

バレンシアMFレドンドの右CK

バレンシアFWディバイオ

バレンシアMFレドンド

ゲームを組み立てるMFフィオーレのFK

バレンシアはMFフィオーレ、FWディバイオ、ミスタ等を中心に鹿島陣内へ攻め込みますが、ラストパスの精度が悪くなかなかシュートを打つことが出来ませんでした。バレンシアも時間がたてば体が動いてきて良い形を作れるんではないかと思っていましたが、前半の半分を過ぎてもなかなかペースが上がらず、逆に鹿島に何度も両サイドを破られたり、中央にパスを通され、いつゴールを破られるのかハラハラしながら見ていましたが、鹿島もシュートやラストパスの精度が悪く、得点を挙げることはできませんでした。そうこうしているうちに前半が終了。0対0での折り返しとなりました。

バレンシアMFフィオーレ(中央)

手前から中盤のレドンド、フィオーレ、デ・ロス・サントスら

バレンシアゴール前での鹿島のFKを壁が跳ね返す

レドンドがスローインに向かう

ミスタ(手前)とアングーロ(奥)

フィオーレが前線にボールを送る

ちょうど前半が終了し、ハーフタイムに入ったところでいきなり花火が打ち上がり始めました。この日は隣りの神宮球場でナイター祭りヤクルト対巨人戦があり、その試合の5回終了時に打ち上げる花火の時間がちょうどハーフタイムと重なったのでしょう。思いもよらず夜空に打ち上がった花火に僕も含めスタンドの観衆は皆見入っていました。(^o^)

ハーフタイムに軽くアップを行うアイマール

前半は期待していたようなバレンシアのサッカーを見られず、鹿島と互角の戦いしか出来なかったのはちょっと残念でした。ハーフタイムにはいつもの通り、電光掲示板に前半のハイライトが映し出されたのですが、前半の内容が内容だっただけに今ひとつ盛り上がりに欠けていました。(^^;) ピッチではまたアイマールが軽いアップをしながら色々な技を披露してくれていました。(決して魅せようと思っていたわけではないでしょうが・・・(*^_^*))
そしてハーフタイムにはぜひビールが飲みたいと考えていたので、また周りを見渡して売り子を探しました。試合中には邪魔なくらい売りに来ていたのがハーフタイムには一人もいません。売店にはまた長蛇の列が出来ているでしょうから、そこには並びたくはありません。しばらく席でじっと待っていましたが、結局売り子は現れず、ハーフタイムにもビールにはありつけませんでした。(T_T)

そしてハーフタイムも終了し、両チームの選手がピッチに戻ってきました。バレンシアはハーフタイムに3人の選手交代を行ってきました。その交代選手の中にはFWのディバイオもいて、彼は前半だけでベンチに下がってしまいました。僕としてはもう少し彼のプレーを見たかったのですが・・・ また交代で出てくる選手の中にアイマールの姿も見えず、後半の頭からアイマールのプレーを見ることは出来ませんでした。そして鹿島ボールで後半のキックオフになりました。

後半も前半と同じく序盤から一進一退。後半はバレンシアが本気を出し(?)、華麗なテクニックとパス回しで攻め込むかと思ったのですが、やはりパスの精度が悪く、中盤や相手ゴールのかなり手前でボールを取られ、カウンターを喰らう場面も何度か見られました。しかし鹿島もカウンターやサイド攻撃で何度もバレンシアゴールに迫りましたが、こちらも前半と同じくラストパスやシュートの精度が悪く、相手DFの裏に抜け出しGKと1対1になったり、ゴール前に絶好のセンタリングが入ったりして決定的なシーンを作っていながらも最後のシュートが打てなかったり、シュートを打っても枠に飛ばなかったりと得点を奪うことが出来ませんでした。

鹿島のキックオフで後半開始

バレンシアGKカニサレスのゴールキック

鉄壁の守備でゴールを守るカニサレス

バレンシアの左CK。キッカーは、シスコ

鹿島ゴール前でのFK。フィオーレが蹴る

MFフィオーレがパスを出す

バレンシアは後半も半ばに差し掛かったところでさらに3人の選手交代。この試合のレギュレーションでは選手交代は6人まで。これで全ての交代枠を使い切ることになりますが、この場面でもやはりアイマールは交代選手の中に入っておらず、結局アイマールの実戦でのプレーを見ることは残念ながら出来ませんでした。(T_T) またこの交代でFWミスタ、MFフィオーレもベンチに下がってしまい、バレンシアのメンバーにはちょっぴり寂しげな感じを受けてしまいました。
しかしこの選手交代を気にバレンシアがややペースを握ってきました。パスが繋がるようになり、何度か鹿島ゴールへ良い形で攻め込み、惜しいシュートも何本か放っていました。また鹿島に攻め込まれてもプレスが効いていて落ち着いて鹿島の攻撃を防いでいました。もっとも最後まで鹿島の決定力の無さに助けられた感はありましたが・・・

そしてバレンシアが優勢のまま、試合の残り時間も少なくなってきてこのまま引き分けかなと思った後半44分。右サイドのMFルフェテからのゴール前へのクロスをニアサイドでFWサルバがヘディングシュート。そのシュートを鹿島GK杉山がはじいたところをFWアングーロが右足で押し込んでバレンシアが先制! バレンシアが終了間際に得点を挙げました。そして程なくして試合終了。そのまま1対0でバレンシアが辛うじて勝利を収め、日本での対戦を1勝1敗とし、辛くもメンツを保ちました。(^^ゞ

交代でベンチへ戻ってきたデ・ロス・サントス

こちらは戻ってきたミスタ

中盤で良いプレーを見せていたフィオーレもベンチに下がる

A鹿島陣内ペナルティエリアすぐ外でのバレンシアのFK

終了間際に得点を上げ、自陣に戻るバレンシアの選手達

試合終了後、センターサークル付近で両チームの選手達が健闘を称えあっていました。そしてここ数試合の親善試合では初めてユニフォームの交換をしている選手を見ました。(他の試合でもあったのを僕が見てなかっただけかもしれませんが・・・)
その後表彰式が行われ、この試合のMVPには終了間際に決勝点を挙げたバレンシアのアングーロが選ばれました。

試合終了後、健闘を称えあう両チーム選手達

欧スタンドのサポーターに手を振って応えるバレンシアの選手達

インタビューを受けるMVPのアングーロ

クラウディオ・ラニエリ監督のインタビューに続き、MVPのアングーロのインタビューが行われ、最後にアングーロがロッカーに戻って行くのを見届けた後、僕らも競技場を後にしました。
試合開始がいつもの試合より早かったので、当然ながら終了時間もいつもより早く、競技場を出たのが21:00過ぎ、立地条件の良い国立競技場での試合でしたから当然のごとく一緒に観戦した同僚と渋谷で一杯やって来ました。(=^.^=) それに結局この日は競技場でビールを一滴も飲めませんでしたし・・・(-.-;)

昨年リーガ・エスパニョーラとUEFAカップの2冠を制したバレンシアのサッカーにすごく期待していたのですが、ハッキリ言うとちょっと期待はずれでした。レアル、バルサのような華麗な個人技はなくても素晴らしい組織的なサッカーが見られるかと思ったのですが、選手のプレーに切れがなく、中盤でパスが繋がらず攻撃の形を作ることが出来ないように見受けられました。主力選手も前半や後半の早い時間で交代してしまい、また結局アイマールは出場しなかったので期待していた彼のプレーも見ることも出来ませんでした。(T_T) この日はちょっと欲求不満気味の観戦でした。

スペインの3チームの試合を見終わり、ここ2週間のサッカー観戦週間の観戦もいよいよ後1試合を残すのみとなりました。残りの後1試合、ASローマの素晴らしいプレーが見られることを期待したいです。(でも8/4の段階で既にでトッティが怪我のため来日をキャンセルしたという情報が入ってしまいました。(T_T))

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 28
浦和対インテル
No. 29
市原対レアル
No. 31
鹿島対FCバルセロナ
No. 33
FC東京対ASローマ


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