FC BARCELONA ON TOUR JAPAN 2004観戦記

No. 31


2004年8月1日(日)FC BARCELONA ON TOUR JAPAN 2004
鹿島アントラーズ対FC バルセロナ
(スペイン)

19:00キックオフ 国立競技場 観客数:55,251人


鹿島アントラーズ

(Japan)
0
0
前半
3
5

FC バルセロナ

(Spain)
0
後半
2

 

得点者

ジウリー 前半16分
ジウリー 前半25分
ラーション 前半30分
ルイス・ガルシア 後半32分
メッシー 後半43分


2004年8月1日、先週のレッズ対インテル戦、ジェフ対レアル戦に続き、この日は鹿島アントラーズ対FCバルセロナ戦を国立競技場へ見に行ってきました。Jリーグチーム対海外クラブチーム戦、3試合目の観戦でした。国立へは29日のジェフ対レアル、30日のU-23壮行試合と3試合連続でした。このバルセロナの試合はここ一連のヨーロッパクラブチームとの親善試合のうちでも一番見たかった試合で、チケットも争奪戦になるだろうと思い、チケットを取るために色々画策したところ、いくつかダブってしま取れてしまいました。幸いバルセロナの試合は人気があったみたいで、他に引き取ってくれる人が見つかり事なきを得ましたが、やはりこの試合は一般的にも人気があったみたいで、かなり早い段階でチケットが完売になっていました。(間際になって再発売されていましたが・・・(^^;)

この日は日曜日だったので、少し早めに競技場に向かいました。自宅から小田急、JRを乗り継ぎ千駄ヶ谷から競技場に行きました。この日も千駄ヶ谷門からの入ることにしました。競技場着が18:00頃、早めに行ったかいがあり、入場ゲートはあまり混んでおらず、割とスムーズに競技場に入る事が出来ました。この日のチケットはSS席で一番良い席だったのですが、位置はバックスタンド・・・ それも鹿島寄りでした。(^^ゞ(出来れば、バルセロナ側が良かったのですが・・・) それで千駄ヶ谷門からぐるっと回ろうとホームのゴール裏をバックスタンドに向かって歩き始めました。しかしこのゴール裏が大混雑。たくさんの鹿島サポーターがそこかしこに座ったりしていて、すごく歩きにくくそこを通り抜けるだけで随分時間が掛かってしまいました。この日は青山門に回った方が正解だったでしょう。(-_-メ) ようやくバックスタンドに辿り着き、座席に向かいました。座席は前段P列、ペナルティマークの延長線くらいで見やすい良い席でした。(^o^) この日は会社の同僚、後輩と4人での観戦でしたが、既に同僚が来ていて席に座っていました。席に着き、いつものように売り子からビールを買おうと思ったのですが、周りを見渡しても売り子が見当たりません。仕方なく一旦スタンドから出てビールを買いに行ったのですが、ちょうど出た所に売り子がいたので彼からビールを買い席に戻りビールで喉を潤しました。(=^.^=)

電光掲示板には鹿島対バルサの対戦が表示されていました

まだ試合開始までは一時間近くあったのですが、スタンドは既にかなりの人が詰め掛けており満員に近い状態でした。また鹿島ゴール裏は真っ赤!鹿島サポーターで埋め尽くされていました。もっともバルサのレプリカを着た人もかなり多く見られましたが。ビールを飲みつつ、同僚と今日の試合について話しながら選手がアップに出てくるのを待っていたのですが、何とこの日は選手が入場してくるより先に両チームの先発メンバーの発表になりました。(@_@)
この日は先日の市原対レアルのようにホームが先ではなく、通常通りアウエーのバルサからメンバー発表が行われました。(^.^;) バルサのメンバーは先日のレアルほどではありませんが、それでもかなりの選手が名を連ねていました。DFにはスペイン代表のプジョル、MFにはバルサの大黒柱、背番号10のロナウジーニョ、FWにスウェーデン代表ラーションやフランス代表ジウリー等が入っており、有名な選手の紹介の時にはスタンドから大きな歓声が揚がっていましたが、ロナウジーニョの紹介では寄り一層大きな割れんばかりの歓声が揚がっていました。続いてアントラーズの選手紹介が行われました。アントラーズはアジアカップ、アテネ五輪に選手が何人か招集されているため、先発メンバーは普段のリーグ戦とかなり選手が代わっていましたが、それでもまあ聞いたことのある選手が多く入っていました。

DFプジョル(スペイン代表)

バルサの背番号10、MFロナウジーニョ(ブラジル代表)

FWジウリー(フランス代表)

FWラーション(スウェーデン代表)

MFデコ(ポルトガル代表)、怪我のためサブでのスタートでした

バルサ監督、元オランダ代表ライカールト

そして選手紹介の後、まず鹿島の選手がアップのためにピッチに出てきました。鹿島のゴール裏からは当然のごとく大きな歓声が揚がっていました。しかしほぼ同時に何とバルサゴール裏からは大きなブーイング。バルサゴール裏にかなりのバルササポがいるみたいでした。ただ、バルサのレプリカを着た集団がいるようには見えませんでしたが・・・
続いて今度はバルサの選手がアップのため、ピッチに出てきました。この時は鹿島のゴール裏以外(^^ゞの所から大きな歓声が揚がっていました。今回のバルサの来日選手は先日のレアルほどすごくはないかもしれませんが、それでもかなりの選手が来日していました。先発メンバーにも入っていたラーションやジウリー、当然僕のお目当てのロナウジーニョもメンバーに入っていました。また先日のEURO2004でポルトガル代表として活躍したデコも怪我の影響で先発には入っていませんでしたが、アップのためピッチに出て来ました。しかし残念ながら移籍が噂されているアルゼンチン代表サビオラはアテネ五輪アルゼンチン代表に入っている関係で来日メンバーには入っていませんでした。そしてバルサの選手達はスタンドのサポーターの声援に手を挙げて応えた後アップに入りました。
席の位置的にはバルサの選手達のアップを撮るにはちょっと遠かったのですが、この日もフィルムの枚数を気にする必要の無い一眼レフデジカメのEOS Kiss DIGITALだったこともあり、アップの場面をバシバシ撮ってきました。)^o^( そうこうしているうちにアップも終了し両チームの選手達がロッカーに戻っていきました。
選手がロッカーに戻ってから試合開始までの間ちょっと間があったのですが、その間、アントラーズのゴール裏には色々な大きさ、デザインのフラッグが現れては上に上って行く光景が見られました。これにはちょっぴり圧倒された感がありました。(^^;

アップのためピッチに出て来たバルサの選手達

アップを行うバルサの選手達

アップを行うバルサのラーション

そして両チームの選手が入場してきました。選手入場時にはスタンドからまたまた割れんばかりの歓声が揚がりました。ふと見ると何とホーム側のアントラーズが白のアウエーユニフォーム。バルサがホーム用のエンジと青のストライプのユニフォームを着ていました。前からの決まり事だったのでしょうが、バルサが1stユニで戦うというのはかなり嬉しかったです。(^.^) 両チームの選手がメインスタンド前に整列した後。場内放送で「皆様、上空をご覧下さい」とのアナウンスがありました。何が起こるのかと思ったらヘリコプターが競技場の上空を低空飛行してきて、ヘリからピッチに試合用のボールを落としたのでした。この壮大なセレモニーにスタンドから再び歓声が沸き上がりました。その後、両チーム選手が入り混じっての写真撮影、チームごとの写真撮影をし、両チームの選手がピッチに散り、いよいよキックオフが近づいてきました。

鹿島ゴール裏には巨大な弾幕が登場

メインスタンド前に整列したバルサの先発メンバー

こちらは整列した鹿島の先発イレブン

試合用のボールを投下したヘリコプター

写真撮影に応じるバルサイレブン

こちらは鹿島イレブン

そして審判の笛がなり、鹿島ボールで前半のキックオフになりました。
試合は序盤からバルサのペース。スピードと個人技に勝るバルサが鹿島を翻弄し何度も鹿島ゴールに攻め込みました。前半4分には左サイドに入ったロナウジーニョが自陣からドリブルで駆け上がり、ゴール前に走りこんだFWラーションにノールックパス。これはゴールには繋がりませんでしたが、いきなりビックリするような素晴らしいプレーを見せてくれました。その後も何度も華麗なプレーや巧みなパス回しを見せてくれました。

ピッチに入ったロナウジーニョ

試合開始に備えるバルサの選手達

鹿島ボールで前半のキックオフ

スローインのため、ボールを受けるジウリー

ロナウジーニョのノールックパス

ロナウジーニョから前線のFWへのパス

前半16分にCKからゴール前での混戦になり、ゴール前にこぼれたボールにFWジウリーがいち早く反応し、GKと1対1に。フェイントでGKを揺さぶり、GKがバランスを崩し転んだ所へ軽くボールを浮かせたシュートを放ち、バルサが先制! ジウリーの心憎いまでのゴール前の冷静なプレーでバルサがまず1点目を取りました。前半25分には鹿島陣内中央でボールを受けたロナウジーニョが右サイドにフリーで抜け出したジウリーにロングパスを通し、それを受けたジウリーがゴールし、バルサが2点目。この得点でもロナウジーニョの視野の広さから生まれた絶妙のパスが見られました。さらに前半28分には今度は自陣左サイドから超特大のサイドチェンジも見せてくれました。\^o^/ 

バルサの司令塔ロナウジーニョ

華麗なプレーを見せてくれるロナウジーニョ

DF2人をかわしラーションがゴール前にクロスを上げる

バルサの3トップ(?)ラーション、ジウリー、ロナウジーニョ

鹿島ゴール前での攻防。左端はロナウジーニョ

得点を挙げ仲間から祝福を受けるジウリー

そして前半30分にはまたロナウジーニョが起点となり、左サイドへ展開し、左からのゴール前へのセンタリングにFWラーションがダイビングヘッドで合わせ、3点目をゲットしました。このラーションのダイビングヘッドはEURO2004でのダイビングヘッドでのゴールを彷彿とさせるものでした。(^o^)

その後もバルサは素晴らしいプレーを何度も見せてくれ、そのたびにスタンドからは大きな歓声が揚がっていました。一方鹿島は時折、バルサゴールに迫るもののバルサDF陣に阻まれチャンスらしいチャンスを作ることが出来ませんでした。逆に攻撃参加した左サイドバックの新井場が上がった後のスペースをバルサに何度も突かれてしまっていました。そしてまたロナウジーニョが華麗なプレーを見せてくれました。前半40分過ぎにはに鹿島DFの頭上を通したボールを自らそのDFの横をすり抜け自分で再度トラップしたり、ボールを跨ぐフェイントで鹿島DFを翻弄していました。そして前半はそのまま3対0で終了。ロッカーへ引き上げていくバルサの選手にスタンドからは大きな声援が飛んでいました。

3点目を取り喜ぶバルサの選手達

バルサ左サイドからロナウジーニョのFK

こちらは右サイドからのロナウジーニョのFK

ハーフタイムに入り、電光掲示板で前半のハイライトが映し出されていましたが、ほとんどバルサの攻勢のシーンばかりでした。その映像にスタンドからはまた大きな歓声が揚がっていました。僕としても前半だけでも何度もバルサの素晴らしいプレーが見られて大満足でした。特にロナウジーニョは華麗な個人技、巧みなドリブル、的確なスルーパス、優れた展開力を見せてくれ、本当に彼のプレーに魅せられてしまいました。(=^_^=)

一緒に観戦していた同僚や後輩達と前半の試合について話しているうちにハーフタイムも終了し、両チームの選手がピッチに戻ってきました。

そしてバルサボールのキックオフで後半が開始されました。ハーフタイムで両チームとも数人の選手交代があったみたいですが、場内アナウンスが間に合わず、いったい誰が誰と交代したのか全く分かりませんでした。(-_-メ) ロナウジーニョは交代せず、後半もそのままピッチに現れました。\(^o^)/

後半も前半と同じくロナウジーニョが中心となってバルサの選手達が華麗なプレーを見せてくれました。何度も鹿島ゴールに迫りチャンスを作り出していました。ロナウジーニョも前半と同じく素晴らしいプレーの連続で何度も鹿島ゴールに迫り、シュート圏内に入っていたのですが、何故か自分ではシュートを打たず、最後は周りの選手にボールを供給していました。しかし何度も決定的なチャンスがありながら得点には結びつきませんでした。一方、鹿島は後半になって足が止まってしまい、前半以上にバルサに攻め込まれ防戦一方でした。

後半に向けて円陣を組む鹿島イレブン

バルサのキックオフで後半の開始

手を挙げてボールを要求するロナウジーニョ

これもロナウジーニョのノールックパス

バルサGKルスチュのゴールキック

鹿島陣内でチャンスを窺うロナウジーニョ

そして後半32分にロナウジーニョが左サイドから中央に切れ込み、ペナルティエリア内で鹿島DF2人をドリブルでかわしゴールライン間際までボールを運びゴール前に折り返したところを詰めていたルイス・ガルシアがゴールに押し込み、バルサが4点目を取りました。さらに後半43分にもロナウジーニョがゴール前まで待ちこみ、今度こそシュートを打つかと思ったのですが、やはりまたそこから同じくゴール前に詰めていたFWメッシーにパスを出し、これをメッシーが決め5点目を奪いました。

バルサのディフェンスライン

さらに得点を狙うFWラーション

鹿島ゴール前、足裏でボールを操るロナウジーニョ

ロナウジーニョのゴール前へのラストパス

鹿島ゴール前、フェイントでDFをかわすロナウジーニョ

鹿島ゴール深くボールを持ち込むロナウジーニョ

ダメ押しの5点目を取り、抱きあって喜ぶロナウジーニョとメッシー

試合終了。勝利を飾り喜ぶバルサの選手達

そうして試合時間も45分を過ぎ、ロスタイムへ。ロスタイムは2分。この素晴らしいプレーのオンパレードの試合をもっともっと見ていたいと思ったのですが、それも後2分で終わりかと思うとちょっと寂しい気持ちになってしまいました。そして主審のホイッスルが吹かれ、ついに試合終了となってしまいました。(T_T)

試合終了後、センターサークル付近で両チームの選手達が健闘を称えあっていました。その後表彰式が行われ、この試合のMVP賞(最優秀選手)にはこの日2得点を挙げたFWジウリー、最も印象に残る選手に贈られるMIP賞にはロナウジーニョが選ばれました。表彰式後、バルサの選手達はその場でメイン、バック、ゴール裏のサポーター達の声援に手を振って応えた後、ロッカーに戻っていきました。それを見届けた後、僕らも競技場を後にしました。

試合が終わり表彰式に臨む両チーム

スタンドのサポーターに応えるバルサの選手達

MIPのロナウジーニョに兜を形どったトロフィーが手渡されました

帰りは来た時の鹿島ゴール裏の混雑が嫌だったので、今度は青山門から帰ったのですが、こちらはいつもの千駄ヶ谷門の混雑に比べ、競技場を出るのは比較的スムーズでした。この日は日曜だったのですが、やはり国立競技場という立地条件に恵まれた場所だったので、すぐ近くで観戦していた先輩や後輩達と合流しいつもの表参道の居酒屋でこの日の試合やサッカーよもやま話(?)を肴に一杯やって来ました。(#^.^#)

先日のレアル戦でも超一流選手たちが素晴らしいプレーを見せてくれましたが、この日のバルサも素晴らしいプレーの連続、特にやはりロナウジーニョの華麗なテクニックに魅了されました。まるでNIKEのCMを見ているようでした。(#^.^#) そのロナウジーニョはフル出場、最後の最後まで僕らを楽しませてくれました。この日は同時間に味の素スタジアムで東京ヴェルディ対レアルマドリードの試合が行われていましたが、今日のバルサはその試合のレアル以上のプレーを見せてくれたと思います。本当にこの日は大・大・大満足の観戦になりました。(^_^)

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 28
浦和対インテル
No. 29
市原対レアル
No. 32
鹿島対バレンシア
No. 33
FC東京対ASローマ


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