2004年7月13日、先月のW杯予選の対インド戦観戦から約1ヶ月、今度はキリンカップサッカー日本対セルビアモンテネグロ戦を横浜国際競技場へ見に行ってきました。この試合は7月17日から中国で行われるAFCアジアカップ前の最後の国内での試合で、アジアカップ制覇のためにもこの試合で良い結果を残す必要がある試合でした。
この日の試合は平日の横浜国際での開催だったのですが、これまでのパターンと違い、キックオフが20:00! いつもなら横浜国際競技場までのアクセスを考え、終業前にちょっと早めに会社を出なければいけないのですが、20:00キックオフだと普通に(^^;)終業後会社を出ても十分間に合うほど余裕がありました。と言う事でこの日は新幹線を使わず、終業後、職場の最寄駅浜松町から京浜東北線で東神奈川に出て、そこから横浜線に乗り換え、あえて新横浜では降りず、小机まで行き、そこから競技場に向かいました。小机駅は大きな大会があるときでも行きはそんなに大混雑にはなりません。こういう国際試合の時は小机駅からの方が人が少なくて歩きやすいのです。(=^.^=) 小机からの道は約1ヶ月前に横浜国際で行われた横浜FCの試合を見に来ていたのでその時と同じ道を通り、競技場に到着しました。しかしやはりJ2の試合と国際Aマッチの違いがあり、横浜FCの試合の時とは打って変わってかなりの人の波が出来ていました。(#^.^#)
競技場へ到着し、手荷物検査を受け、入場ゲートをくぐり競技場に入りました。入場ゲートではこの日も恒例のブルーカードを配布していました。それを数枚受け取り、座席に向かいました。
この日の座席もいつも通りカテゴリー1、メインスタンド1階アウエー寄り、前から何と4列目!でした。それより前の3列はロープが張ってあり使用できなくなっていたので、実際には一番前でした。ちょっと前過ぎて遠いサイドでのプレーは見づらいくらいでした。(^^;) ちょっと遅いキックオフの時間ですが、やはりこの時間ではまだまだスタンドは満員には程遠く、空席が目立っていました。
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この日配られたブルーカード
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裏面のデザインはキリンカップのアップとこれまで記録
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電光掲示板には両国の国旗
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競技場到着が19:20頃だったのですが、スタンドに入ってみるとちょうど選手達がアップのために入場してきたところでした。座席に着き、カメラの準備を行い、レプリカを着用し、観戦準備完了です。この日は僕が先日購入した一眼レフデジカメ「CANON
EOS Kiss
DIGITAL」のデビューの日です。いずれはこれ用のハウジングを購入し、水中写真もこれを使うつもりですが、まずは陸上での使用が先です。この日は試合観戦の楽しみもありましたが、新機種での写真撮影も大きな楽しみの一つでした。
席に着いた時にはアップが始まっていたのですが、競技場まで来る間に咽が渇いていた事もあり、売り子を探してビールを買って咽を潤し、そのビールとともにあらかじめ買ってきておいた夕飯のオニギリやサンドイッチを食べ、空腹を満たしました。
この日の日中は気温35度を越える猛暑。夜になっても気温が下がらず、観戦も汗だくになるかと思ったのですが、競技場に入ってみると結構涼しい風が吹いていて競技場に来るまでにかいていた汗もすぅ〜と引いて行き、結構快適な状況で観戦出来ました。(^o^)
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楢崎も元気に試合前のアップに参加
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センターライン付近からボールを蹴る楢崎
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夕飯を食べ終えた後、撮影しつつアップを見ていました。今回は欧州組の中田英、稲本や守護神楢崎が怪我のため、小野、高原が五輪代表にオーバーエージ枠で召集された関係でメンバーに入っておらず、国内組中心のメンバー構成でしたが、それでも(?)スタンドからは選手達に大きな声援が飛んでいました。アップではヒザの怪我でこの試合には出場しない楢崎も元気に参加しており、センターライン付近から思いっきりボールを蹴っていて完全復活も近いと感じられました。(^.^)
しばらくの間、そのアップを見ながらアップ風景の写真を撮っていたのですが、そのアップも終了となり、両チームの選手がロッカーへ戻っていくとすぐに両チームの選手の紹介が始まりました。まず最初にセルビアモンテネグロの選手紹介。中には有名な選手もいるのでしょうが、僕にとっては知らない選手ばかりでした。(^^; 続いて日本の先発メンバーの紹介。この日のGKは川口、DFはこの日も3バック。中央に宮本、右には中澤でしたが、左はいつも左に入っている坪井が先日のスロバキア戦で負傷したため、田中が入りました。MFはボランチに福西と遠藤、左サイドに三都主、右サイドに加地、そしてトップ下の司令塔の位置にはこの日も中村が入っていました。FW2トップは鈴木と玉田。いまや日本のエース格の久保はヒザの怪我の具合が思わしくなくキリンカップのメンバーから外れていました。
国内組中心の先発メンバーですが、この後行われるアジアカップもこのメンバーで戦わなければなりません。海外組が加わっていたW杯予選の時と比べても遜色ないメンバーですから、この試合を見事勝利で飾ってアジアカップに望んで欲しいものです。
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DFの要、キャプテン宮本
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この日の右サイドバックはMF加地
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日本の司令塔、MF中村
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この日ボランチに入ったMF遠藤
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2トップの一人は鈴木
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FW、もう一人は玉田
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メンバー発表の後、両チームの選手が入場してきました。この日はやはり親善試合と言うこともあり、W杯予選とは違いスタンドは満員とは行かず、バックスタンドやコーナーの2階席には空席が見られました。それでもスタンドを埋めたサポーターは入場時に配られたブルーカードを掲げ、スタンドを青一色に染めていました。
両チーム選手がメインスタンド前に整列し、セレモニーに続き、両国国歌斉唱が行われました。この日の君が代斉唱は松崎しげるでした。国歌斉唱、先発メンバーの撮影の後、選手がピッチに散って行きました。
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日本ゴール裏には巨大レプリカ
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メインスタンド前に整列した日本の先発メンバー
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川淵キャプテンとピクシー、ストイコビッチ(中央)
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日本の先発メンバーの写真撮影
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こちらはセルビアモンテネグロの先発メンバー
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前半開始前に円陣を組んで気合いを入れる日本選手達
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そしてセルビアモンテネグロのキックオフで前半が開始されました。前半開始早々から日本はセルビアゴールに攻め込みました。前半4分、左サイドを三都主がドリブル突破し、ゴール前にクロスを入れ、それを鈴木が相手DFと競り合いながらヘッドで折り返すとゴール前で待ち構えていた玉田がへディングシュート! しかしこれはゴール上に外れてしまいました。前半6分には右サイドの中村がペナルティエリア中央の遠藤へパス。それを遠藤が胸でダイレクトで落とし、玉田が低いクロスをゴール前に入れ、それに鈴木が飛び込み足を伸ばしましたが、わずかに届かず、ボールはそのままゴールラインを割ってしまいました。
前半7分、中村の右CKをペナルティーエリアの外で三都主がトラップし、再び右サイドの中村へ。中村は絶妙の切り返しでDF2人をかわしゴール前へクロス。これに宮本がゴール前に飛び込みましたが、セルビアのDFにクリアされてしまいました。前半11分にはセルビアの攻撃。左サイドをドリブルで攻め上がり、そこからペナルティーエリア内に切り込み、ゴール前に低いクロスを入れ、それにセルビアの選手が飛び込んだが、三都主がこれを何とかクリア。しかしこのプレーで三都主が相手選手と接触し倒れ込み、ひやっとしましたが、ちょっとして無事ピッチに戻りました。
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セルビアボールで前半の開始
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中村がボールを捌く。手前は加地、奥は中澤
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セルビアゴール前での攻防
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日本の2トップ、中央が玉田、手前は鈴木
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日本のチャンス。中村がCKを蹴りにコーナーへ向かう
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日本ゴール前でのセルビアの攻撃
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この後は一進一退。日本も何度かセルビアゴールに迫りますが、得点は奪えず、一方セルビアの攻撃もDF陣を中心にしっかり守り、決定的な場面を作らせませんでした。
そして前半30分、右45度ちょっと遠い位置から日本のFK。これを中村が蹴り、ゴール前へクロスを入れます。これに中澤が飛び込んでボンバーヘッド! しかしこれはGKがファインセーブでCKに逃れゴールにはなりませんでした。前半31分、その左CKを三都主が蹴り、こぼれ球を繋いで右サイドから加地が再度クロス。鈴木がバックしながらの難しい体勢でヘディングシュート! しかし、これはゴール右に外れてしまいました。
その後の時間帯はセルビアが攻勢に出て、何度か日本ゴールに攻め込みましたが、日本のDF陣が集中して大きなチャンスは作らせませんでした。前半39分、日本は左サイド遠い位置からのFK。三都主がフェイクを入れ、中村がゴール前に速いクロス。それをファーサイドでフリーなっていた玉田が右足でボレーシュート! しかし、これもGKのスーパーセーブにあい、ビッグチャンスをモノにすることが出来ませんでした。そして前半はそのまま0対0で終了しました。
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セルビアゴール前での競り合い
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中村がFKを蹴る。左は遠藤
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こちらは中村のCK
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前半は日本が優勢に試合を進め、何度か決定的な場面を作りましたが、結果的に得点を奪うことが出来ませんでした。一方、DF陣はセルビアの攻撃を集中して防ぎ、決定的な局面は作らせませんでした。
ハーフタイムに入り、トイレに行こうと思って立ち上がり振り返ったところ、多くの人が同じ方向を向いていたので、誰かいるのかなと僕も少しそちらの方へ寄って見てみたら、そこにはラモス瑠偉がいました。皆、写真を撮ったりしていたので、僕も撮りに行こうかなとも思ったのですが、この日は望遠レンズしか持ってきていないことに気付き、写真は諦めました。(T.T) 席に戻り、ビールを買って飲んでいたら早くも選手達がピッチに戻ってきました。
そして日本ボールで後半のキックオフとなりました。
後半開始早々の3分、福西の縦パスをゴールに背を向けた鈴木がダイレクトで後ろに流し、走り込んできた遠藤がそのボールを受け一人抜け出しGKと1対1に。遠藤はGKを冷静にフェイントでかわしボールをゴールに流し込み、日本が先制。待望の先制点をゲットしました。\^o^/ 後半9分には中澤が左サイドを駆け上がりチャンスを作り、こぼれたボールを中央で加地がミドルシュート! しかし、これはゴール上に外れてしまいました。その後はセルビアも反撃に出て、日本ゴールへの攻撃が続きました。しかしDFがしっかりと相手をマークし、なかなかシュートまで行かせず、またシュートを打ってもDFがコースを消しているため、枠を外すか、枠に飛んでもGK正面というシュートがほとんどで、決定的なチャンスは作らせませんでした。
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後半開始前に円陣を組む日本選手
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日本のキックオフで後半開始
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後半3分、遠藤のゴールで先制し喜ぶ日本選手達
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日本DF陣、左から宮本、加地、中澤、田中
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日本ゴール前で宮本がセルビアの選手をマーク。その手前は福西
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先制ゴールを決めた遠藤。左は中村
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しばらくの間、膠着した場面が続いていましたが、日本はこの膠着した局面を打開しようと考えたのか、後半27分に玉田に代え、柳沢を投入してきました。しかし僕としては柳沢ではなく最後まで玉田のプレーを見たかったです。(-_-メ) 後半31分には中村の右ショートCKから加地とワンツー。さらに中央へ短くパスを出し、それを遠藤がミドルシュート! しかし、これはゴール上に外れてしまいました。さらに後半32分、左サイドの中村が中央にパス。それを福西がペナルティーエリア手前で受け、鈴木にパスを出し、鈴木がシュート。これはゴールを捕らえられず、スタンドからは落胆の声が挙がっていましたが、実は鈴木にパスが出た時点でオフサイド。僕は線審の旗が上がるのをしっかりと見ていました。(^.^;)
後半33分には中盤の柳沢からDFラインの裏に抜ける鈴木へパスが通り、鈴木がDFをかわしシュートしましたが、これもGKが片手でナイスセーブ。ゴールにはなりませんでした。後半43分、今度はセルビアの攻撃。左CKがゴール前に入り、ファーサイドでセルビアのシュート! しかしこれはGKがセーブしCKに逃れました。
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日本のボランチ、MF福西
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日本ゴール前での競り合い
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日本ゴール前でセルビアの攻撃
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そして後半もロスタイムに入った後半48分、日本はゴール前で中央約30メートルの位置からのFKを得ます。これを三都主が直接狙いましたが、惜しくもボールは左ゴールポストを直撃し、追加点にはなりませんでした。
そしてそのまま試合終了。1対0で日本が逃げ切り、セルビアモンテネグロを下し、キリンカップを制しました。
後半の最初は日本がいい形で攻め込み、後半早々に遠藤のゴールで先制点を奪いましたが、その後は暑さと疲労のためが徐々に動きが鈍くなってきて、ちょっと間延びした感がありました。しかしセルビアの反撃もDF陣が冷静に対処し、後半も決定的なチャンスを作らせず、セルビアの惜しいシュートもほとんど見られませんでした。
翌日の新聞には「川口、好セーブ連発」などと載っていた物もあったみたいですが、日本のDF陣が身体を張って守り、ノーマークでのシュートや惜しいシュートもほとんど無く、特に「川口が好セーブをした」等と言う事は全くありませんでした。(-_-#) 逆にミスをして失点するんじゃないかとヒヤヒヤしてました。
試合終了後、センターライン付近に整列した日本代表はお互いに検討を讚えあい、手を振ってスタンドのサポーター達に応えていました。そんな中ひとり三都主が号泣していました。そんなに優勝したのが嬉しいのかと思っていたのですが、やはりそんな事はなく、この試合の直前にブラジルにいる三都主の祖母が亡くなっていたとの情報を翌日知りました。
試合終了後キリンカップの表彰式が行われ、その後、メインスタンド、アウエーゴール前、バックスタンド、ホーム側ゴール前、そしてメインスタンドとピッチを1周しながらスタンドのサポーター達の声援に応えていた日本選手達がロッカーに戻っていくのを見届け、僕らも競技場を後にしました。
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試合が終了し、勝利を喜びあう日本選手達
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表彰式で賞品を受け取る宮本。右は川淵キャプテン
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表彰式後全員で記念撮影をする日本チーム
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挨拶に行く選手達。ビブスを着ているのは楢崎。左端は加地
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ロッカーへ戻る際に元日本代表の武田と握手する鈴木
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水を飲みながら戻ってくる中村
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キックオフが20:00だったこともあり、試合が終了したのは22:00過ぎ、さすがにちょっと遅くなりました。帰りも新横浜は混雑が予想されたので、小机に行くことにしました。しかし、こちらの道もかなりの混雑。僕らは皆が通る道ではなく、別ルートを通り、小机駅に向かいました。踏み切りを渡り、ぐるっと回ってサポーターで混雑している北口とは反対の南口から駅に入りました。案の定、北口は大混雑。迂回して正解でした。小机から横浜線で菊名まで行き、菊名で東急東横線に乗り換え、渋谷まで帰ってきました。もう少し早ければ新横浜で一杯やれたのですが、さすがに時間も時間だったのでまっすぐ帰ってきました。(そうは言いながら昨年のトヨタカップの時にはもっと遅かったのに飲んで帰ってきましたが・・・)
この試合の翌々日の15日、日本代表はアジアカップのため、中国へ旅立ちました。この試合で見せてくれたような試合をすればアジアカップでもきっと良い成果が挙げられると思います。そしてそれを9月から再開される2006年W杯一次予選の後半戦に生かし、一次予選を突破してもらいたいものです。
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