Go for Athens! U-23日本代表観戦記

No. 25


2004年5月26日(水)国際親善試合
U-23日本代表対トルコ選抜

19:20キックオフ 味の素スタジアム 観客数:29,754人



日 本
1
0
前半
0
1


トルコ
1
後半
1

今野 後半43分

得点者

フセイン・カルタル 後半8分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらをご覧下さい。

2004年5月26日、アテネ五輪(U-23)日本代表対トルコ選抜(トルコ代表ではありません(^^;)の試合を調布にある味の素スタジアムに見に行ってきました。

3月中旬のアテネ五輪最終予選日本ラウンド最終戦以来、日本ではA代表戦、U-23代表戦の試合が無く、久しぶりの日本代表戦観戦でした。また味の素スタジアムへは3年前ここがまだ「東京スタジアム」という名前だった時に応援する横浜FCが天皇杯3回戦でFC東京と対戦した時に来て以来でした。その時は我が横浜FCが見事J1のFC東京を破りました。(話が逸れました・・・(^^;)

この日は珍しく味の素スタジアムでの開催だったので、国立に比べて時間的にかなりきついものがありました。(でも埼スタに比べれば全然近いですが・・・) 味の素スタジアムの最寄り駅は京王線の飛田給。乗換え案内で調べたところ、到着はギリギリ、18:00の終業と同時に会社を出て、タクシーで大門に向かい、大江戸線で新宿へ。新宿駅では地下深くにある大江戸線のホームから京王線のホームを目指し、エスカレーターと階段をいくつも上ってようやく新宿西口の地下街に辿り着き、そこから京王線のホームへ行きました。飛田給には普段は各駅停車しか停まらないのですが、この日のように大きな試合がある日は特急を含む全ての電車が飛田給に臨時停車します。この日もそうだったので、飛田給に一番先に到着する特急に乗ることにしました。しかしこの特急が大混雑。ぎゅうぎゅうの電車に揺られながら定刻よりやや遅れて約20分で飛田給に到着しました。飛田給に到着した時点でキックオフまでもうそんなに時間もなかったので、そこから急ぎ足でスタジアムに向かい、キックオフの約10分前にスタジアムに到着しました。手荷物検査などを経て、スタジアム内に入り、席に着いたとほぼ同時に両チームの選手入場と、何とかキックオフに間に合いました。(^o^) それからこの日も入場ゲートで例のブルーカードを配付していました。当然この日もしっかりと数枚もらってきました。

この日もブルーカードを配っていました

この日のブルーカードの裏面デザイン

電光掲示板にはこの日の対戦カードが。この日は対トルコ選抜

座席はカテゴリー1でメインスタンド1階、アウエー寄りの席でしたが、かなり前の方の席でした。チケットに記載されていたのは8列目だったのですが、実際には一番前が6列目、つまり前から3列目というすごい前の方でした。また僕らの後方には記者席があり、そこにはTV局や新聞社の記者に混じって、何人かの元日本代表選手が座っていました。ざっと見かけただけで井原、ロペス、堀池、浅野、水沼などがいました。

席に座ってすぐに選手が入場してきたので、慌ててカメラを取り出し撮影し始めました。この日は選手紹介には間に合わなかったので、先発メンバーが分かっていませんでしたが、後で電光掲示板で見てみたところ、GKは腰痛で代表を辞退した林に代わり招集された黒河、DFは中央に闘莉王、右は茂庭、左には那須が入っていました。MFはボランチに阿部と今野、右サイドに徳永、左には森崎浩司が入り、トップ下には松井が入っていました。そしてFW、2トップは高松と大久保でした。トルコの選手達は入場時に「日本の皆様へ トルコから 愛をこめて」という日本語で書かれた垂れ幕を持って入場して来ました。

日本ゴール裏にはこの日も巨大レプリカが登場

メインスタンド前に整列したU-23日本代表イレブン

トルコの選手達は日本語で書かれた垂れ幕を持っての入場

メインスタンド前に両チームの選手が整列し、セレモニーの後、両国国歌の斉唱になりました。この日の君が代斉唱はテノール歌手の秋川雅史。僕は彼を知らなかったのですが、『抜群の歌唱力と“イケメン”で人気急上昇中』だそうです。(^.^;) この日は調布の、味の素スタジアムでの開催だったということもあり、キックオフが近づいても満員には程遠く、ゴール裏は満員だったものの、バックスタンド、特に2階席にはかなりの空席が見られました。

国歌斉唱が終わり、両チームの選手がピッチに散り、トルコボールでキックオフとなりました。そして試合が開始され、少し撮影の方も落ち着いたので、ここで場内の売り子からビールを買い、ようやく喉を潤しました。(=^.^=)

試合前の撮影に応じる日本の先発メンバー

試合開始前に円陣を組み気合いを入れる日本の選手達

日本ゴール裏には今度は巨大な日の丸が

今回の相手のトルコはA代表ではなく、選抜チーム。A代表の次に位置するチーム構成と聞いていたのですが、それでもやはりかなり力は落ちるのだろうと思っていたのですが、これがなかなか良い動きで序盤から何度も日本ゴールへ攻め込んでいました。それもそのはず、トルコ選抜にはA代表経験者が6、7人入っていたそうです。これに対し日本も何度かトルコゴール前までボールを運んでおり、試合序盤は一進一退という感じでした。
そして前半15分、日本は阿部が左CK。ショートコーナーで森崎とのパス交換からゴール前へクロスを入れましたが、これをGKがパンチングクリア。そのリバウンドを松井がボレーシュート! これはゴール前の大久保に当たってしまい、ゴールにはなりませんでしたが、松井の素晴らしいボレーシュートでした。前半23分にはトルコ陣内右サイドで空中でボールを競り合った今野がトルコ選手と頭をぶつけ、ピッチに倒れ込んでしまいました。僕の見ていた席の目の前での出来事で、頭をぶつけたときには「ゴツ」という大きな音も聞こえました。今野はしばらく倒れたままでしたが、ちょっとして元気に復帰。攻守の要なので、心配しましたが無事でホッとしました。その後も今野はピッチを縦横無尽に駆け回っていました。

トルコボールで前半のキックオフ

この日の日本の2トップ。中央は大久保、右が高松

攻守の要、ボランチ今野

日本の守備陣。中央は闘莉王、その右は茂庭

もう一人のボランチ阿部。左後方は森崎浩司

時計が止まっている間に水分補給する選手達と指示を出す山本監督

その後はトルコがやや優位に試合を進めていきました。しかし日本もしっかり守り決定的な場面は作らせませんでした。前半32分には日本のペナルティエリア付近でボールを持った闘莉王が得意(?)のオーバーラップ。トルコ陣内に攻め込みましたが、トルコのタックルに阻まれチャンスに繋げることが出来ませんでした。前半38分にはトルコがCKからチャンスを作り、折り返しをゴール正面でトルコがオーバーヘッドシュート! しかしこれはGK黒河がガッチリとキャッチしました。前半40分には日本のチャンス。阿部が左CKからペナルティーエリアの外中央の位置していた徳永にボールを送りましたが、このパスが若干短く、トルコにボールを奪われ、そのまま攻め込まれましたが、これは日本のDFがきっちりと守りピンチを防ぎました。
そして前半もロスタイムとなった前半46分、日本は左サイドのやや遠い位置から阿部のFK。阿部がゴール前にクロスを送りそれを闘莉王がヘディングシュート! 日本得意の形での攻撃でしたが、残念ながらこれはゴール右に外れてしまいました。(;_;)
そして0対0のまま前半が終了しました。

前半が終了し、引き上げて来る選手達。中央が大久保

中央は引き上げてくる松井、後方は日本のDF陣

阿部が茂庭、那須のDF陣と何かディフェンスについて確認(?)

前半はややトルコの方が押している感じでした。体格的にも勝り、高い技術とキレイなパス回しで何度か日本のゴールに攻め込んできました。しかし日本のDFがしっかりと守り得点を与えませんでした。攻撃面ではセットプレーから良い形を作っていましたが、ゴールを奪うことは出来ませんでした。また流れの中からのチャンスが少なく、力量的には上のトルコ選抜を攻めあぐねているように見えました。それと前半を見ていてふと気付いたのですが、この日のキャプテンは阿部でも闘莉王でもなく那須でした。(それが何だってわけではないですが・・・(^^ゞ)

ハーフタイムに入り、トイレに立ったついでに試合前には時間が無く買えなかったその日のパンフレットを買ってきました。そして席についてようやくちょっとゆっくり出来たのですが、今度は席の後ろの方が騒がしくなっていました。上にも書いたように元日本代表選手が何人か見に来ていて、ハーフタイムにみんな握手をしたりサインをもらったり写真を撮ったりしていました。(#^.^#)

そしてハーフタイムも終了し、両チームの選手がピッチに戻ってきました。戻ってきた選手を見てちょっとビックリ。闘莉王がハーフタイムで交代し、代わりに石川が入っていました。闘莉王がどこか痛めたのかと思ったのですが、後で分かったところ、その日はもともと足をちょっと痛めていて、出場が危ぶまれていたんですが、ブラジルから母親が来日し見に来ていたということで前半だけでもと出場を直訴したらしいです。ポジション的にはその石川が右サイドに入り、右サイドに入っていた徳永がボランチの位置に入っていたように見えました。闘莉王の代わりのDFの真ん中には阿部が回りました。そして日本ボールで後半のキックオフになりました。

ハーフタイムが終わりピッチに戻ってきた両チームの選手達

後半開始に向けて円陣を組む日本代表

日本のキックオフで後半の開始

後半に入り、日本も少し良い形が作れるようになってきました。後半3分には日本がペナルティーエリア外左サイドからのFKを得て、そのFK阿部が直接狙いました。これはゴール左上に向かいましたが、惜しくもポストに当たり、ゴールならず。その跳ね返りからこぼれたボールを大久保がボレーシュートしましたが、これはゴール左に外れてしまいました。その後も日本はトルコゴールに迫りましたが、後半8分にトルコのカウンターを喰い、左サイドからをアーリークロス入れられ、それをゴール前でスライディングで押し込まれトルコに先制点を許してしまいました。(T.T)

トルコ陣内左サイドから阿部のFK

電光掲示板にはU-23Japan vs Turkey Selectionsの表示

この日キャプテンマークを付けた那須のスローイン

先制点を許した後の後半11分には日本ベンチ前に背番号20が見えました。日本は攻勢に出るべく平山、坂田のFW2人を投入してきました。いよいよ平山の出番です。平山は高松と交代、坂田は松井と代わりました。
しかし後半13分、DFのマークを外され、トルコにペナルティーエリア手前からフリーで強烈なミドルシュートを打たれましたが、これは幸いクロスバーに当たってゴールラインを割り、トルコの追加点にはなりませんでした。後半18分、日本は中盤の今野から、トルコDFの裏を取るパスが出て、それに大久保がフリーで走り込み、ループシュート。でもこれはゴール上に大きく外れてしまいました。このシーンは「ここはループじゃないだろう」と思ったのは僕だけでは無いでしょう・・・(^^ゞ

後半20分はまたまたトルコのカウンター。右サイドからゴール前にボールが入り、それにトルコの選手が足を伸ばしましたが、わずかに届かず、GK黒河がキャッチし、このシーンは事無きを得ました。後半23分には後半から出場の石川がどこかしら痛めたみたいで、駒野に交代。さらに27分にはこの日ちょっと精彩を欠いた大久保に代えて前田が入り、同点ゴールを狙います。後半28分にはトルコDFが右サイドでクリアを空振り。そのボールを平山が拾いゴールに迫ります。その平山がペナルティエリア手前でファウルで倒され、日本はまたもやFKのチャンス。これをやはり阿部が蹴りましたが、今度は直接狙わず、パス。そのパスを前田が受けてシュートを狙いましたが、DFに寄せられてシュートを放つことが出来ませんでした。

日本のDF陣、手前から那須、阿部、茂庭。奥は徳永

タッチライン沿いに背番号20が現れました!

高松に代わり平山、松井に代わって坂田が入りました

後半11分から出場の平山

トルコ陣内ペナルティエリア外やや左から阿部のFK

トルコゴール前に左からクロスが入る

その後も日本は攻勢を掛け、後半41分には駒野がゴール前に入れたボールを前田がヘッド。しかしこれは惜しくもゴール左に外れてしまいました。そして試合時間も少なくなってきた後半43分、日本は右CKのチャンス。森崎が蹴り、これをファーサイドでフリーになっていた今野が冷静にヘッドでゴールに押し込み、日本が同点に追いつきました。\^o^/
実はこの時、選手交代のために山瀬がベンチが準備していたのですが、この同点ゴールでその交代も急遽中止になり、準備していた山瀬を山本監督が慰めていたらしいです。(僕はそのシーンは見てなかったのですが・・・(-.-;)

試合終了後、握手を交わす両シームの選手達

健闘を讚えあう両チーム選手

そして試合はそのままロスタイムへ。ロスタイムも残り少なくなった終了直前、日本は駒野からゴール前の平山にパスが通り、平山は2人のDFの間をすり抜け、GKと1対1に。決定的なシーンでしたが、残念ながら平山が放ったシュートはGKの正面に跳び、セーブされてしまいました。そしてそのまま試合終了。1対1の引き分けに終わりました。

後半は日本もかなり攻め込みましたが、最後が決められず、試合終了直前にようやく同点に持ち込んだという感じでした。トルコ選抜は体力もテクニックもある素晴らしいチームで、これが代表ではなく、選抜チームとは思えないような代表チームにも匹敵するんではないかと思うくらいの良いチームでした。

試合終了後、両チームの選手が健闘を称えあい、日本選手はスタンドのサポーターに挨拶するため、ピッチを1周し始めました。それを見つつ、実は後ろの席にいた元日本代表選手達が帰って行くところも気になり、前を向いたり後ろを見たりと試合終了後もちょいと忙しかったです。(=^.^=)

ボケボケですが、元日本代表アジアの壁、井原。後ろは浅野

こちらは元代表FWの呂比須

「ココが巧!」の元代表MF堀池巧

メインスタンドのサポーターに手を振る日本選手達

ロッカーに戻っていく山瀬、坂田、森崎浩司ら

戻って来る左から前田、闘莉王、黒河ら。後方は茂庭

そしてメインスタンドの前に来て挨拶し、ロッカーへ戻って行く選手達を見届けた後、僕らも味の素スタジアムを後にしました。帰りはかなりの混雑で、スタジアムを出て甲州街道の上を跨ぐ歩道橋を越えるまで混雑が続いていました。帰りもこの日は特急を含む全ての電車が飛田給に臨時停車したためか電車自体はそんなに混んでいませんでした。

久しぶりの味の素スタジアムで2ヶ月ぶりにU-23日本代表の緊張感溢れる試合が見られて良かったです。会社から急いで見に行ったかいがありました。次のU-23の試合は6月1日のマリ戦。これは札幌での開催だけにさすがに観戦に行けません。この日は家でTV観戦したいと思っています。またこのチームの試合がどこかで見られることを期待して・・・

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 26
日本対インド
No. 27
日本対セルビアモンテネグロ
No. 30
U-23日本対ベネズエラ



TOPページへ

FOOTBALL TOPへ

ご意見、ご感想はこちらまで