Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 26


2004年6月9日(水)2006 FIFA World Cupアジア一次予選
日本代表対インド代表

19:20キックオフ 埼玉スタジアム2002 観客数:63,148人



日 本
7
3
前半
0
0


インド
4
後半
0

久保 前半12分
福西 前半25分
中村 前半29分
鈴木 後半9分
中澤 後半20分
小笠原 後半23分
中澤 後半31分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらをご覧下さい。

2004年6月9日、埼玉スタジアムへ2006年ドイツW杯アジア第一次予選第三戦、対インド戦を見に行ってきました。予選第一戦ホームでの対オマーン戦、第二戦アウエーでの対シンガポール戦と2試合続けて1点差勝ちの苦戦をしていましたので、今回はスカッと大量得点での勝利を期待しての観戦でした。
先日の味の素スタジアムでのU-23日本代表の試合が約2ヶ月ぶりの日本での試合だったのですが、A代表に至っては2月18日のW杯予選第一戦のオマーン戦以来約4ヶ月ぶりの日本での試合でした。

この日のブルーカード

裏面のデザインは↑こんなのです

この日も平日で、19:20のキックオフ。通常通り終業後に埼玉スタジアムへ向かうと到底間に合いません。従ってこの日も第一戦のオマーン戦と同様、午後会社を休んでの観戦でした。(とは言っても午後3時半頃までは会社で仕事してましたが・・・(^^ゞ)
元々さいたま新都心にもう一つ用事があったので、その用事をこの日に合わせ、そちらの用事を済ませて、さいたま新都心から南浦和、東川口を経由してスタジアムの最寄り駅浦和美園に向かいました。武蔵野線を経由して埼玉スタジアムへ行くのは初めてでしたが、思ったより南浦和−東川口、東川口−浦和美園間の電車が混んでいて、ちょっとビックリしたのですが、電車に乗っている時間自体はそれほど長くなかったので、それほど大変な状況ではありませんでした。(^o^)

W杯一次予選第3戦、対インド戦

比較的時間に余裕があり浦和美園への到着も早かったので、浦和美園の駅の混雑もそんなにひどくなく、スムーズにスタジアムへ向かうことが出来ました。雨が心配されたのですが、幸いその時間帯には雨は降っておらず、傘を差すこともなくスタジアムに到着しました。スタジアムの入場ゲートではこの日も恒例のブルーカードを配付していました。そのブルーカードを受け取り、スタジアムに入りいつものごとくカタログを買い座席に向かいました。この日の座席もいつもと同じ(=^.^=)カテゴリー1。メインのロアー(1階席)の中央ややアウエー寄り前から15列目、スタジアムをぐるっと1周している通路から数段降りたところでした。頭上に屋根はありますが、高さがあり、ちょっとでも風がこちらに向いて吹いていると雨が吹き込んで来そうでしたが、幸い試合中に雨は降ってきませんでした。(=^.^=)

スタジアム到着が早かったのですが、座席には一緒に観戦する後輩達が既に来ていて座席に座っていました。この日の試合は平日の埼玉での開催だったので、いつもと同じくこの早めの時間帯ではスタンドにまだ空席が目立っていました。
この日は時間に充分余裕があったので(とは言うものの結果的にはスタジアム到着はこれまでの埼玉スタジアムでの試合開催時とあまり変わりませんでしたが・・・(^^ゞ)、取りあえずまず売店でビールを買って来て、ゆっくりとカメラの準備をし、レプリカを着用して買ってきたビールで咽を潤そうかと思ったら、思いがけず選手達がアップのためピッチに出てきたので、慌ててカメラを構え、撮影を始めました。

アップの前にスタンドに挨拶する選手達

日本選手のアップ風景。中央こちら向きは小野

先発組のアップ、中央は中村

今回のメンバーにはいつもの欧州組の中でも中田英、稲本、高原らが怪我や病気のため、招集されなかったり、招集されても出られそうになかったりと言う状況でした。また日本の守護神楢崎も左ヒザの怪我のため、出場できないとの情報も出ていました。しかし入場してきたメンバーに対してスタンドからは大きな声援が飛んでいました。しばらくの間、そのアップを見ながら写真を撮っていたのですが、そのアップも終了となり、両チームの選手がロッカーへ戻っていくとすぐに両チームの選手の紹介が始まりました。まずはインドの選手紹介。当然の事ながらまったく知らない選手ばかりでした。(^^ゞ 続いて日本の先発メンバーの紹介。この日のGKは川口。楢崎はやはり怪我のため出場できず、ベンチにも入っていませんでした。DFは3バック、中央に宮本、左が坪井、右に中澤が入りました。MFはボランチが小野と骨折の稲本に代わって福西、左サイドに三都主、右サイドに加地、そしてトップ下の司令塔の位置に中村が入っていました。FW2トップはドラゴン久保と快速ドリブラー玉田。この二人の組み合わせは僕にとっては初めての観戦で、そして「生」玉田も初めてでした。(#^.^#)

DFの要、この日のキャプテンマークを巻いた宮本

DF、ボンバーヘッド中澤

MF、右サイドに入った加地

この日の司令塔、中村

ボランチは欧州遠征から好調を続ける小野

FW、快速ドリブラー玉田


この試合はW杯第一次予選のちょうど折り返しに当たる試合、この試合も絶対落とせません。また出来れば大量得点で勝利したいところですが、中田英、高原、稲本、楢崎が出られず、メンバー的にはちょっと心配ですが、イングランド遠征では小野、中村、久保らが絶好調だったので、彼らを中心にインドを圧倒して欲しいものです。

日本ゴール裏にドイツ国旗を真似た弾幕が現れました

弾幕の次は巨大レプリカ

その次は大きな日の丸

メンバー発表の後、両チームの選手が入場してきました。この頃にはやはりこれまでの親善試合とは違い、W杯予選と言うこともあり、スタンドはほぼ満員になっていました。スタンドを埋めたサポーターは入場時に配られたブルーカードを掲げ、スタンドを青一色に染めていました。
両チーム選手がメインスタンド前に整列し、セレモニーに続き、両国国歌斉唱が行われました。この日の君が代斉唱は布施明でした。国歌斉唱、先発メンバーの撮影の後、選手がピッチに散って行きました。

メインスタンド前に整列した日本選手

こちらはインドの選手達

写真撮影を行う日本代表

こちらはインドの先発メンバー

試合開始前に円陣を組んで気合いを入れる日本選手達

そしていよいよキックオフとなりました。事前の情報では日本がキックオフから攻め上がってサイドからクロスを入れ、DFの中澤のヘッドでキックオフから7秒でゴールを挙げる「秘策」があるとなっていましたが(情報が出ている時点で「秘策」ではないと思いますが・・・(^^;)、コイントスでインドボールとなり、その秘策は日の目を見ることがありませんでした。(=^.^=)
そしてインドボールで前半の開始になり、その「秘策」を逆にインドがやりました。(^^; キックオフからいきなり前線へボールを送り、混戦からこぼれたところをインドが強烈なミドルシュート! しかしこのシュートはGK川口がパンチングでクリアし、インドの「秘策」は得点にはなりませんでした。(*^_^*)

最初のインドの攻勢を防いだ後は日本のペース。まず前半4分、日本の左CK。小野がショートコーナーからワンツーで戻ってきたボールをゴール前にクロスを入れ、それを中澤がヘディングシュート。しかしこれは惜しくもゴール右に外れてしまいました。前半7分には今度は右CK、これを中村が蹴りゴール前で混戦となり、小野、久保とシュートを放ちましたが、ゴールを割ることは出来ませんでした。その後も何度となく、インドゴールへ攻め込みましたが、得点を挙げる事が出来ず第一戦のオマーン戦のいや〜な感じがしてきました。が、そのいや〜な気持ちも前半12分には吹き飛びました。三都主が左サイドをドリブルで上がり中盤からゴール前にクロスを入れ、それに走り込んだ久保が得意の左足で空中でボレーシュート。これが見事ゴールに突き刺さり、日本が早い時間に先制しました。\(^o^)/ この先制点のシーンでは満員のスタジアムからは割れんばかりの大歓声が挙がっていました。

インドボールで前半のキックオフ

ゴールの期待がかかる玉田

中村のフリーキック

その後も日本は攻勢を続けました。前半17分には玉田が左サイドから中央の中村へパス。パスを受けた中村はペナルティエリア内の小野に浮き球でパスを出し、小野はそれを胸トラップしてシュート。しかしこのシュートはゴールの上に外れてしまいました。
そして前半25分、中盤左サイドから中村がゴール前にクロス。これを久保が高い打点のヘッドで落とし、そこへ走り込んできた福西がボレーシュート。福西は相手DFと交錯し、転倒しましたが、ボールは右ポスト内側に当たり、そのままゴール! 日本に追加点が入りました。さらに前半29分、日本はペナルティエリアすぐ外、中央やや右寄りの位置でFKを得ました。これを蹴るのは当然中村。助走をほとんど取らず一歩か二歩で蹴ったボールは壁を越えゴール右上に決まり、日本は3点目をゲットしました! 日本の2点目、3点目にもスタンドからは大きな歓声が沸き上がっていました。(^O^)
3点目を取った後も日本が一方的に試合を支配していました。たまにインドにカウンターで攻め込まれたりしましたが、DFがきっちりと対応し、インドにチャンスらしいチャンスを与えませんでした。

この日トップ下に入ったMF中村

こちらはMF小野。手前は加地

インドゴール前での攻防

前半31分には右サイドからの中村のクロスにゴール前で久保がヘッド。これはゴール上に外れました。さらに前半32分、小野のパスをペナルティーエリア手前で玉田がスルーし、久保とのワンツーで玉田がシュート。しかしこれもゴール上に外れました。前半35分には右サイドから加地がクロスを入れ、それを久保がと福西がヘッドでパスを出し合い、最後は久保のヘディングシュートがゴールを割りました。スタンドからはまたまた大歓声が沸き起こり、一緒に観戦していた友人達も喜んでいましたが、僕は副審の旗が上がっているのをしっかり見ていました。(#^.^#) このシーンは福西へパスが出た時点でオフサイドでした。

前半終了間際の44分には左サイドから三都主がクロスを入れ、それをゴール前で玉田がボレーで合わそうとしましたが、得意の左足ではなく右足だったせいか空振り。(^^; その後今度は右サイドからクロスが入り、久保がヒールで後ろに流したところを小野がシュート。しかしこれはゴールの上へ外れてしまいました。前半はほとんどロスタイムもなく、そのまま3対0で日本がリードして前半が終了しました。

前半が終了し、ピッチから戻ってくる玉田

こちらは中村

ペットボトルを持って戻ってくる小野

前半は開始直後のインドの先制攻撃以外はほとんど危ない場面はなく、圧倒的に日本が試合を支配していました。ボールも良く回り、選手の動きも良かったです。日本は前半で3点取りましたが、第一戦、二戦の得点差を考えると後半にも追加点を取り、得失点差を少しでも多くしておきたいところです。

ハーフタイムに入り電光掲示板で前半のゴールシーンが流され、またスタンドからは大きな歓声が沸き上がっていました。我々も前半の圧倒的な試合展開とゴールラッシュに対し、ハーフタイムにビールで一足早く祝杯を挙げ(^^;盛り上がっていました。

そしてそうこうしているうちにハーフタイムも終了し、両チームの選手達がピッチに戻ってきました。その入場してくる日本選手を見ていたところ、タッチラインのセンターの所に背番号11の鈴木がいました。どうやら久保と交代みたいです。どうしたのかと思ったのですが、後の情報からすると久保は右ヒザの具合があまり良くなく、ハーフタイムにジーコと話して交代させてもらったとの事でした。日本は久保に代わってFWに鈴木が入った以外は変更無し、インドもハーフタイムで一人選手交代していました。そして日本ボールで後半のキックオフとなりました。

後半も序盤から一方的な日本のペース。後半早々から何度かインドゴールに攻め込んでいました。後半6分には前線でのプレスから玉田がボールを奪い、そのままドリブル突破。ペナルティーエリア内でタックルを受け倒されましたが、ファイルの判定はなく、PKとはなりませんでした。

日本ボールで後半のキックオフ

日本の3バック。手前から中澤、宮本、坪井

インドゴール前で日本の攻撃

そして後半9分、日本はハーフライン付近から中村がロングパス。それを右サイドで受けた玉田がドリブルで中央へ切れ込み、DFをかわしシュート! このシュートが玉田の前にいた鈴木の背中に当たってコースが変わり、ゴール中央へ突き刺さり日本4点目をゲット。玉田のホームでの初ゴール!かと思われましたが、最初は場内放送で玉田のゴールを放送されたものの、少しして鈴木のゴールに訂正され、不運にも玉田のホーム初ゴールとはなりませんでした。(^^ゞ

その後も日本は攻撃の手を緩めず猛攻を仕掛け、何度もインドゴールに迫りました。後半17分に日本は2人目の選手交代。ベンチから小笠原が出てきました。MFの中村か小野と交代かと思いましたが、交代は何とDFの宮本。フォーメーションがどうなるのかちょっとの間分からなかったのですが、よく見てみると3バックから4バックへ変更、センターバックに中澤と坪井、右が加地で左が三都主というフォーメーションでした。しかし4バックといっても実際にはほぼ2バックって感じでした。(=^.^=)

交代でベンチに下がる際にサポーターに応える小野

後半の日本の2トップ、玉田と鈴木

後半もトップ下からパスを供給していた中村

後半20分には右サイドの深い位置からのFKを中村がゴール前へ速いボールを入れ、それに走り込んできた中澤が頭ではなくボレーで合わせゴール! 日本は5点目を奪いました。さらに後半23分、小野のパスが右サイドの加地に通り、加地からペナルティエリア付近の小笠原へ。ボールを受けた小笠原は冷静に相手GKをかわし、左足でゴール。日本は立て続けに6点目をゲットしました。

そして後半25分にはベンチから3人目の交代で藤田が出て来ました。中村との交代かと思ったのですが、交代は小野。小野のプレーを最後まで見たかったのですが、残念ながら後半25分で藤田と交代しベンチに下がりました。ピッチを出るときに満員の観衆に向かって手を降る小野にスタンドからは寄り一層大きな歓声が沸き起こっていました。
そう言えばこの日の観客数63,148人と言うのは埼玉スタジアム史上最多との事でした。(^O^)

後半31分には中村の左CKをゴール前で中澤が今度はボンバーヘッド! これが見事にゴールに突き刺さり、日本7点目を取りました。もうこの時には僕らを含めスタンドはお祭り騒ぎでした。(^.^;)

中村の左CKから中澤のボンバーヘッドが炸裂

後半17分以降は4バック。手前から三都主、中澤、坪井、加地

藤田から右サイドの加地へパス

日本ゴール前での攻防

インド陣内右サイド、ペナルティエリアすぐ外から中村のFK

さすがに7点を取った日本は少しスローダウン。あまり無理をすることなく、淡々とゲームを進めていきました。しかしその隙をつかれ、後半41分にはインドに右サイドからパスを繋がれ、中央から強烈なミドルシュートを放たれましたが、これはGK川口がセーブしCKに逃れました。しかしその後はインドに反撃を許さず、そのまま試合終了となり、7対0で日本が大勝しました。

試合終了後、日本選手達は手を振ってスタンドのサポーター達に応えていました。スタンドのサポーター達はこれまでの苦戦とは打って変わった7対0の完勝に沸き上がっていましたが、ふと考えてみるとFIFAランキングでは日本23位、インド143位、普段のサッカーをすれば当然の結果と言えるかもしれません。(^^;

大勝を喜ぶ日本選手達

健闘を讚え合う日本とインドの選手達

サポーターに挨拶するためメインスタンドに向かう選手達

この日の日本はこれまでのW杯予選とは打って変わって動きも良く、ボールも良く回りインドを終始圧倒していました。(まあ実力的には当然なのですが・・・) 中盤の中田英、稲本を欠きながらも小野、中村らがゲームを作り、久保、玉田らのフォワード陣も終始ゴールを狙い、ようやく3戦目にして日本本来のサッカーが出来ていたような感じを受けました。

サポーターに向けて拍手をしながらロッカーに戻る小野

戻って来る玉田。後ろは加地

こちらは中村。手前は加地

センターサークル付近で日本とインドの選手達が検討を讚え合った後、日本の選手達はピッチを1周しスタンドのサポーターに手を振って挨拶していました。彼らが戻ってくるとほぼ同時くらいにロッカーの方でインタビューを受けていたのか、その日2得点を挙げた中澤がピッチに出てきて、一人でピッチを1周し、サポータの声援に応えていました。それを見届け、僕らもスタジアムを後にしました。スタジアムから浦和美園へ向かう道はいつものごとく大混雑でしたが、帰路につくサポーターはこの日の大勝に皆笑顔でした。(^o^) そのサポーター達の人波に乗って浦和美園まで行き、これまた混雑している電車に何とか乗り込み、都心方向へ向かいました。この日は祝杯をあげることもなく、まっすぐ帰って来ました。
これで日本はW杯第一次予選3戦全勝です。この後はアウエーのインド戦、アウエーのオマーン戦と続きます。これを乗りきって見事第一次予選を突破して欲しいものです。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 25
U-23日本対トルコ選抜
No. 27
日本対セルビアモンテネグロ
No. 30
U-23日本対ベネズエラ



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