Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 20


2004年2月12日(木)国際親善試合
日本代表対イラク代表

19:20キックオフ 国立競技場 観客数:38,622人



日 本
2
0
前半
0
0


イラク
2
後半
0

柳沢  後半2分
三都主 後半39分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらをご覧下さい。

2004年2月12日、2006年W杯アジア第一次予選前最後の親善試合を国立競技場へ見に行ってきました。
この日の試合は平日開催だったのですが、場所が都心の国立競技場でアクセスも良いので、終業後に国立へ向かいました。昨年の12月にオフィスが浜松町に移転したので、今回は都営地下鉄の大門から大江戸線の国立競技場駅に向かいました。オフィスの最寄駅から乗り換え無しで電車1本で行け、時間も10分ちょっとなので、やはり国立は便利です。ただ今回は対イラク戦ということでテロを警戒しているらしく、入場時に金属探知機でのチェックも行われるという情報を事前につかんでいたので、入り口が混まないうちに出来るだけ早く到着したいと思い、終業のちょっと前に「お先に失礼」して来ました。(^^; さらに会社の前から大門の駅まで少しでも早く着くため、タクシーにも乗ってしまいました。(^^ゞ

この日はイラク復興の意味も込めた国際親善試合です

そんなこんなの努力が実り(?)、競技場には18:20過ぎには到着しました。入り口も想像したほど混んでおらず、比較的スムーズに入場できました。入場時にまた例のブルーカードが配布されているかなと思ったのですが、今回はありませんでした。(-_-)
入場後、座席に向かいました。今回も座席はカテゴリー1、メインスタンド中央からややアウエー寄り、前段K列というかなり前の方のすごく良い席でした。

この日は友人、会社の後輩達と一緒に計6名での観戦だったのですが、僕はいつもの通り出来れば試合前のアップから見たいと思い、一人でさっさと競技場へ向かったので、仲間の中では当然一番乗りでした。まだ選手がアップに出てくる気配はなかったので、ビールを買いに行こうとしたのですが、ビールを買うために並んでいるうちに選手が入って来てしまうと早く来た意味がありません。しかしビールも飲みたかったので、どうしようかと思っていたら近くに場内の売り子が来たので、無事(?)ビールを買うことが出来ました。(*^_^*)

ビールを飲み干し、カメラの準備も整えピッチを眺めていると選手達が試合前のアップに出てきました。競技場はまだ多くの空席が見られましたが、両ゴール裏はほぼ満員状態で、そこのサポーター達から選手達に大きな声援が飛んでいました。
この日はW杯予選前の最後の試合でもあることから欧州組のうち、FWの柳沢やその日に日本に着いたばかりの中村俊輔もメンバー入りしていました。

この日も当然発表されたばかりの新ユニのレプリカ持参です。もちろんそのレプリカを着用したのですが、この日は昼間から暖かく、夜になっても前回、前々回の観戦時とは比べ物にならないくらい暖かかったので、着て来たコートは羽織らずに膝に掛けて観戦出来、久しぶりにJapanブルーの仲間入りが出来ました。しかしゴール裏と違ってメインスタンドではコートを来ている人が多く、競技場全体がJapanブルーに染まるとまではいきませんでした。(^^ゞ

アップ前にサポーターに挨拶する日本選手達

日本の先発メンバーのアップ

こちらはサブのメンバー

この試合から合流のFW柳沢

MF遠藤、左は本山

この日の朝、合流した中村

アップが終了し、選手達が引き上げた後、先発メンバーの発表になりました。まずはイラクのメンバー発表。続いて日本のメンバーが発表されました。この日のGKは守護神楢崎。先日のマレーシア戦では体調不良のため、出場できませんでしたが、この日は先発で日本ゴールを守ることになりました。DF、MFはマレーシア戦と同じメンバー。DFはセンターバックに宮本と坪井、右サイドは山田暢、左には三都主、MFはボランチに遠藤と山田卓、前目に小笠原と藤田でした。FWは久保とイタリアから帰国し、緊急招集された柳沢の2トップでした。

日本の守護神、GK楢崎

DFの要、キャプテンの宮本

イタリア帰りのFW柳沢

メンバー発表の後、程なくして両チーム選手が入場してきました。スタンドからは選手達に大きな声援が飛んでいました。
この頃にはスタンドにもかなりの観客が詰めかけていましたが、満員までにはほど遠い状態でした。しかし先日のカシマでのマレーシア戦に比べればやはり都心に近い国立だからかかなりの観客が来ていました。
両チーム選手がメインスタンド前に整列し、セレモニーが行われ、両国国歌斉唱へと続いたのですが、この日の国歌斉唱は珍しく、人による斉唱ではなく、音楽が流れるだけのものでした。そして試合前の記念撮影ですが、これも珍しく、まず両チーム一緒になっての撮影が行われ、その後いつもの通り、チーム単位での撮影が行われました。そして記念撮影の後、選手がピッチに散って行きました。

日本ゴール裏にはこの日も巨大レプリカが登場

メインスタンド前に整列した日本選手

両チーム一緒に記念撮影

日本の先発メンバーの写真撮影

こちらはイラクの先発メンバー

試合開始前に円陣を組み、気合いを入れる日本選手

そしてキックオフの笛がなり、日本ボールのキックオフで試合が開始されました。
前半5分、ゴール前でボールを受けた柳沢がDFに囲まれながらもシュートを放ちましたが、これはゴール左に外れてしまいました。前半9分には日本が左サイドからの遠目のFKを得て、それを小笠原が直接狙いましたが、ゴール上に外れました。前半14分にはMF山田卓が右足を負傷し交代。代わりに福西が入りました。

そして前半17分、日本の大ピンチ! 最終ラインの坪井がパスをカットされ、イラク選手がフリーで楢崎と1対1になりシュート。その絶対的ピンチを楢崎が好セーブでシュートをキャッチし、得点を許しませんでした。でも本当にこのシーンは冷や汗ものでした。(-.-;) 前半18分、今度は日本のチャンス。右サイドから小笠原のFKにゴール前で久保がフリーでヘッド。しかし、叩きつけすぎ(^^;ワンバウンドしたボールはゴール上に外れてしまいました。
前半21分イラクは右サイドをドリブル突破し、クロス。ゴール前に良いボールが上がりましたが、これも楢崎がファーサイドでジャンプして好捕しました。前半30分にはイラクが右サイドからゴール前にパスを入れ、これをほぼノーマークでシュート。このシュートは幸いにして力がなくゴール左に外れました。

日本ボールで前半のキックオフ

得点が期待されるFW久保

右足を負傷した山田卓に代わり福西が入りました

小笠原の右CK

戦況を見つめるジーコ

三都主のFK

前半40分、日本は藤田から左サイドの久保にパスを出し、久保が溜めてからゴール前にクロス。これに藤田がゴール前に飛び込みヘディングシュートを狙いましたが、わずかに合わず、ゴールは奪えませんでした。
そして試合は一進一退のまま、0対0で前半終了。ハーフタイムに入りました。ロッカールームに戻って行く選手達は一応に前半の苦戦を物語るかのように厳しい表情でした。

険しい顔で戻って来る日本選手達
左から遠藤、坪井、山田、福西

こちらは柳沢。左は福西に山田

無失点に押さえたGK楢崎

試合前はイラク戦争の余波でまともに練習が出来ていないであろうイラクが日本に対してどこまでやれるかと思っていましたが、イラクは動きが良く、前線からよくプレスが掛かっていて、何度か良い場面も作っていました。しかし、やはり練習不足だったのかフィニッシュの精度を欠き決定機を逃していました。(これが日本にとっては幸いしたのですが・・・(#^.^#))それに比べ日本は動きが悪く、ミスも目立ち、特にDFが何度もパスカットされ決定的なピンチに見舞われましたが、楢崎の再三の好セーブで何とか得点を与えませんでした。また攻撃陣も何度かイラク陣内に攻め込みはしましたが、パスやクロスに正確性を欠き、決定的な場面を作ることは出来ませんでした。後半は何とか立て直し、W杯予選前最後の試合を勝利で締めくくって欲しいものです。

そしてハーフタイムも終了し、選手達がピッチに戻ってきました。ハーフタイムではイラクが2人選手を代えてきましたが、日本は交代無しでした。そしてイラクボールのキックオフで後半が開始されました。

後半開始早々の2分、中盤の小笠原からスルーパスが左サイドの三都主に渡り、三都主がゴール前にクロス。それをニアで柳沢がヘッドで合わせゴール。日本が待望の先制点を取りました。その後は一進一退。イラクも何度か日本陣内に攻め込みますが、フィニッシュに正確性を欠き得点を奪うことは出来ませんでした。一方日本も何度かサイドから崩し、クロスを上げますが、こちらも精度を欠き追加点を奪うには至りませんでした。

後半に向け円陣を組む日本選手

イラクボールで後半開始

後半2分、先制点を取った直後、喜ぶ日本選手

日本ゴールへ攻め込むイラク

イラクゴール前での日本の攻撃

イラクのFKを壁を作った日本選手がジャンプして阻む

後半23分、日本は中盤のインターセプトから、福西がスルーパス。小笠原が抜け出し、チャンスかと思いましたが、これはオフサイドでした。そして後半27分、スタンドから大きな歓声が上がりました。日本は藤田に代え、今朝イタリアから帰国した中村俊輔を入れてきました。藤田とタッチし中村俊輔がピッチに入るとスタンドからはより一層大きな歓声が上がりました。中村はさすがにちょっと身体が重そうで、接触プレーには精彩を欠いていましたが、ボールさばきはさすがで、何度も前線へ良いボールを供給していました。そして後半34分に再びスタンドから歓声が上がりました。日本はこの日先制点を挙げた柳沢に代え、大久保を投入してきました。

中村、大久保の投入でスタンドは盛り上がっていましたが、後半37分イラクが日本陣内に攻め込み、DF坪井がクリアミスし、宮本が1対1をかわされ、前半と同じようにGK楢崎と1対1に。しかしイラクが放ったシュートをこれまた楢崎が好守でキャッチし、ゴールを割らせませんでした。このシーンも本当に危険な場面でした。そして後半39分、今度は日本の攻撃。中村から左サイドの三都主へパス。三都主は中央へ切り込みながら、ペナルティーエリア手前の久保にパス。久保はワンツーでゴール前に切れ込んだ三都主へ返し、三都主がこのパスをイラクゴールへ流し込み、日本待望の追加点をゲットしました。

GK楢崎のキック

いよいよ中村俊輔が出場

こちらは投入を待つFW大久保

柳沢に代わって大久保投入

さすがに中村はちょっと身体が重そうでした

その後は後半も良く動いていたイラクにもさすがに疲れが出たのか日本が優勢に試合を進めました。そしてそのまま試合終了。2対0で日本が勝利しました。試合結果は2対0で日本の完勝に見えますが、内容はミスが多く、攻撃もパス、クロスの精度を欠き、お粗末なものでした。特に前半はイラクに攻め込まれ、あわや失点というシーンも見られ、課題が残った試合になりました。1週間後にはW杯アジア第一次予選の本番です、それまでにこれらの課題を解決し、万全な体勢で本番に望んで欲しいです。

試合終了後、両チームの選手がセンターサークル付近でスタンドの観客の歓声に手を挙げて応えていました。そしてイラクの選手達はロッカールームに戻っていきましたが、この時スタンドからはイラクの選手達に大きな拍手が送られていました。またゴール裏からはイラクコールが巻き起こっていました。日本の選手はサポーターに挨拶をするため、ピッチを一周し始めていました。それを見ながら僕らは競技場を後にしました。帰りは行きとは違って競技場の入場口でかなりの混雑になっていて、出るんまでにちょっと時間が掛かってしまいました。

センターサークル付近で勝利を喜ぶ日本選手達

サポーターの声援に応える日本イレブン

こちらはイラクの選手達

この日は国立競技場での試合でしたので、一緒に観戦した友人といつものごとく青山の居酒屋でその日の試合内容や18日のオマーン戦等を肴に一杯やって帰ってきました。(この日の試合内容がイマイチだったのか、試合後に飲んだ友人は試合終了前に先に居酒屋に行ってしまいましたが・・・(#^.^#))
これで次はいよいよ18日のW杯予選の本番です。この試合も観戦予定です。今日の試合を糧に課題を修正し、18日の本番では良い試合をし、初戦を勝利で飾りW杯予選に弾みを付けて欲しいものです。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 18
日本対マレーシア
No. 19
U-23日本対U-23イラン
No. 21
日本対オマーン



TOPページへ

FOOTBALL TOPへ

ご意見、ご感想はこちらまで