Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 18


2004年2月7日(土)キリンチャレンジカップ2004
日本代表対マレーシア代表

19:00キックオフ カシマサッカースタジアム 観客数:29,530人



日 本
4
3
前半
0
0


マレーシア
1
後半
0

小笠原 前半10分
宮本  前半37分
山田暢 前半45分
遠藤  後半1分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

2004年2月7日、ジーコJapanの2004年初試合をカシマサッカースタジアムへ見に行ってきました。
カシマスタジアムへ行くのは初めてで、どのように行くかを事前に色々調べてみたりしていたのですが、電車でのアクセスは非常に不便で、やはり車で行くしかないようでした。当日は会社の後輩3人と一緒に計4名での観戦で、彼らを途中でピックアップしカシマに行くことにしたのですが、行きは問題ないとしても、帰りがあまりに遅いようだと彼らの最寄駅までの電車がなくなってしまうので出来るだけ早く帰ってこなければいけませんでした。しかしカシマスタジアムの周辺はビッグゲームの時は大渋滞し、車が動かないことがあるらしいので、事前にどこに止めるか色々とネットなどで調べてみた結果、スタジアムのかなり手前にあるアントラーズのクラブハウスに止め、そこからシャトルバスでスタジアムへ行く方法が良いのではないかと考えました。

鹿島アントラーズのクラブハウス

カシマサッカースタジアム
当日は15:00に東京駅で後輩3人をピックアップし、首都高速、京葉道路、東関東自動車道を経てカシマスタジアムへ向かいました。高速は順調で16:30過ぎには東関東自動車道の終点潮来インターに到着しました。料金所を出るとそこから鹿島神宮を経てスタジアムに向かう国道51号線方面への道は既に渋滞! 我々は空いている反対方面がアントラーズクラブハウス方面だろうと思い、そちらへ向かいました。そちらの道の余りの空き具合に途中でひょっとすると全く逆方向に来てしまったかと思い、Uターンしようかとも思ったのですが、実はこちらの道が大正解で、まさに我々が向かおうとしていた道でした。そしてそのままその道を進み、全く渋滞に掛からずアントラーズクラブハウスまで辿り着く事が出来ました。しかしシャトルバスが出ているような気配が無かったので、取りあえずクラブハウスに入り、中の人に聞いてみたところ、やはりバスは無いとの事。ここの人に「鹿島神宮かスタジアムの先の駅周辺に止めてそこから電車で行ったほうが早い」と聞いたのでそれも考えたのですが、どちらにしろその周辺の道で渋滞にはまる可能性があるので、いちかばちかでスタジアムの近くまで車で行くことにしました。するとスタジアム近くに民間の駐車場がいくつか出てきたので、駐車場の人に帰りの渋滞の可能性を聞いたところ、「ここは大丈夫」との事だったので、そこに止める事にしました。そこからスタジアムまでは徒歩で5分位掛かりましたが、埼玉や横国で最寄り駅から歩くよりはよっぽど近かったです。

当日配られたブルーカード

裏にはジーコ監督の顔とサイン
その駐車場から5分程でカシマスタジアムに到着し、我々のチケットに記されている入場ゲートに向かいました。スタジアムへの入場時にはその日競技場を青一色に染めようとジーコ監督が描かれたポスターのようなもの(『ブルーカード』と言うらしいです)が配られていて、選手入場時にそれを掲げ、スタンドを青一色にするとの事でした。それを受け取り入場ゲートよりスタジアムへ入りました。
スタジアムに入り座席に向かうまでに売店が何店かありましたが、その売店ほとんど全てに「もつ煮込み」ののぼりが出ていました。事前に後輩の一人が「カシマスタジアムのもつ煮込みは美味い」との情報を得ていたのですが、これほど多くの店で「もつ煮込み」を売っているとは思いませんでした。カシマの名物なのでしょうか?(既にかなり冷え込んできていたので、当然もつ煮込みを食べたのは言うまでもありませんが・・・(#^.^#))
そしてスタジアムへ入り座席に向かいました。今回の座席はカテゴリー1。メインのほぼ中央ややアウエー寄り、アウエーベンチの真上で前から10列目というすごく良い席でした。カシマスタジアムはサッカー専用競技場で観客席からピッチまでが非常に近く、ベンチは観客席にくっついて設置されていて、本当に選手が間近に見えました。ゴール裏は三ツ沢よりも近かったです。座席には18:00頃には座ったのですが、その頃はまだ両方のゴール裏以外のメイン、バックスタンドには観客はまばらでした。

この日から日本代表は新ユニフォームを着用することになっていたので、僕もそれに合わせ、発売当日の7日に東京駅に向かう途中でレプリカをゲットしてきました。後輩達3人もその日に皆新ユニをゲットしてきていたので4人で新ユニを着用しての観戦になりました。しかし試合前のアップの時はレプリカ姿だったのですが、時間が経つににつれてドンドン寒さが増して行き、試合開始の頃には寒くて上にコートを羽織ってしまい、今回もやはり青に染まる事は出来ませんでした。
座席でビールともつ煮込み、それと事前にコンビニで買ってきた持ち込みのおにぎりなどを食べお腹も落ち着いた頃、そろそろ選手がアップに出てくる時間になりました。
そして選手達がピッチに出てきて、アップが始まりました。
後輩達3人はメインスタンドの最前列の特等席(=^.^=)でアップを見ていたのですが、彼らが言うには彼らの真下にジーコがいて、とても温かい笑顔を見せてくれたと言って興奮していました。
今回は欧州組の召集は無く、国内組のみでのチーム編成でしたが、それでもそうそうたるメンバーでした。

一緒に観戦した後輩達。皆新レプリカ着用です

アップ前にサポーターに挨拶する日本選手達

DFの要、宮本

欧州帰りのMF藤田

DF三浦淳。ピッチでのプレーを見てみたいです

日本の守護神、GK楢崎

しばらくして両チームの選手のアップも終了し、選手がロッカーに戻って行き、キックオフが近づいてきました。しかしこの時間になってもメイン、バックスタンドには空席が目立っており、特にバックスタンドの2階席の観客はまばら・・・ 元々この日のチケットは完売しておらず、5000枚ほどの残りがあるとの事、また開催が都心から遠いカシマだと言う事で、満員にはならないだろうとは思っていましたが、それにしてもちょっと観客数が少ないんではないかと感じたのは僕だけではないでしょう。(^^ゞ

そして程なくして両チームのメンバーの発表が行われました。まずはマレーシア代表のメンバー発表。当然の事ながら(?)知ってる選手は誰もいませんでした。それとマレーシアの選手の紹介に使われていた選手の写真がなぜか皆スーツ姿でした。(*^_^*) 続いて日本代表のメンバー紹介。GKは土肥。今日のGKは日本の守護神楢崎ではありませんでした。前日に先発メンバーが既に発表されていたので特に驚きませんでしたが、やはり楢崎を見られないのは寂しく感じました。翌日知った情報では楢崎は体調不良だったようです。そしてDFは4バック、センターバックが宮本と坪井、右サイドは山田暢、左には三都主といつものメンバーでした。MFはボランチに遠藤と山田卓、前目が小笠原と藤田でした。FWは久保と本山だったのですが、本山は1.5列目のような感じを受けました。

この日の日本のキャプテン、DF宮本

日本の背番号10はMF藤田

もう一人の攻撃的MF小笠原

ボランチMF遠藤

得点の期待がかかるFW久保

FW、もう一人は本山

先発メンバーの発表の後まもなく両チームの選手が入場してきました。選手の入場の際にはあらかじめ配られていたブルーカードが掲げられ、スタンドがJapanブルーに染まりました。またそのブルーカードが競技場のカクテル光線に反射しキラキラと光ってキレイでした。しかしスタンドには空席が目立ち、満員にはほど遠い状況でした。
両チームの選手入場後、両チームの選手がタッチライン沿いに整列し、国歌の斉唱になりました。まずマレーシア国歌の斉唱。それに続いて日本国歌「君が代」の斉唱になりました。メインスタンド前には両国国歌の斉唱者が並んでいたのですが、日本国歌の斉唱者は真っ赤なスーツを着た男性。この日の「君が代」斉唱は「スター」錦野旦でした。スタンドからはスター錦野に大きな声援が飛んでいました。\(^-^)/

電光掲示板には日本対マレーシアの表示

「ブルーカード」を掲げる日本ゴール裏のサポーター達

新デザインの巨大レプリカも登場

整列した日本の先発メンバー

この日の君が代斉唱はスター錦野

ゴール裏には巨大日の丸も

そして両国国歌の斉唱も終り、選手がピッチに散って試合開始が近づいてきました。日本チームの選手達はいつものように勝利を目指して円陣を組み、気合いを入れていました。この日は2006年W杯予選が始まる2004年のジーコJapan初戦、相手が格下のマレーシアでもあり、大量得点で完勝して当たり前。是非とも良い試合を見せて欲しいものです。

日本の先発メンバーの写真撮影

こちらはマレーシアの先発メンバー

円陣を組んで気合いを入れる日本選手達

そして日本ボールでキックオフとなりました。
序盤から試合は日本ペース。前半2分に山田卓が強烈なミドルシュートを放ちますが、これはゴールの上。前半4分には遠藤の右からのクロスを胸でトラップし小笠原が左足でシュートしますが、これもゴール右に外れました。その後日本は極端に引いて守るマレーシアDFに対してなかなかシュートまで行けなかったのですが、前半9分、左サイド遠藤から縦パスを受けた小笠原が右足でシュート。このシュートにマレーシアGKが右に飛びますが、アウトサイドにかかったボールはGKとは逆の方向へ曲がり、ゴール! 相手GKのまずい守備もありましたが、日本が先制点を奪いました。小笠原はこれが代表初ゴールでした。

その後も日本が攻め立てますが、なかなか追加点を奪えません。前半34分には右サイドの山田暢からのクロスを本山が受けシュートしましたが、これはゴール左にわずかに外れてしまいました。そして前半37分日本の右CKからのこぼれ球を小笠原が再度ゴール前にクロスを入れ、それに宮本がダイビングヘッドで合わせ、ゴール! ようやく待望の追加点が入りました。宮本もこれが代表初ゴールとなりました。その後も日本の攻勢は続き、何度もマレーシアゴールに迫ります。そして前半終了直前の44分、本山からのパスを走りこんだ山田暢がミドルレンジからシュート。これがゴール左上に決まり、日本3点目をゲットしました。そして山田暢も代表初ゴールでした。

日本ボールで前半のキックオフ。本山が後ろへボールをはたく

小笠原の右コーナーキック

マレーシアゴール前で日本の攻撃

日本のセットプレー。遠藤のFK

日本の得点源、FW久保

日本ゴール前での競り合い

そしてそのまま3対0で前半が終了しました。
前半が終わり、選手達がロッカールームに引き上げて行きました。ピッチへの出入り口は僕らの座っているすぐそばだったので、引き上げてくる選手達が良く見えました。(=^.^=)

前半は日本が終始攻勢に出て3点を奪いましたが、GKのミスや相手のまずいプレーに絡んだもので、試合を完璧にコントロールしているようには見えませんでした。中盤の藤田もほとんど目立たず、両サイドも左の三都主の上がりはあったものの、右の山田の上がりが少なかったように思えました。またFWの久保は全く良いところがありませんでした。後半は良い形のチャンスから大量点をもぎ取り、もっと面白いサッカーを見せて欲しいです。

前半を終えて引き上げてくるDF坪井

こちらは引き上げてくる宮本と遠藤

同じく三都主と小笠原

そしてハーフタイムも終わり、両チームの選手がピッチに出てきました。マレーシアはハーフタイムで3人選手を代えてきましたが、日本は選手交代無しでした。そしてマレーシアボールで後半のキックオフとなりました。

後半開始早々の1分、日本は左サイドからゴール前に入ったボールがこぼれたところを遠藤がボレーシュート。これがゴールに突き刺さり、日本は後半開始早々4点目を奪いました。その後も日本は攻勢を続けマレーシアゴールに迫りますが、最終的に良い形が作れず追加点を奪うことが出来ませんでした。

後半に向けて円陣を組み、気合いを入れる日本

マレーシアボールで後半のキックオフ

遠藤のゴールで追加点を入れ、喜ぶ日本選手達

日本のDFを統率する宮本

日本のMF陣。右から遠藤、藤田、山田卓

日本のDFライン。手前が宮本、中央は坪井

後半18分にはあっと驚く日本があっと驚くような選手交代。センターライン付近に4人の選手が並びました。何とDF4人を全て変えてきました。宮本から茂庭へ、坪井を中澤に、山田暢から加地、そして左サイドバックが三都主に代わり三浦淳が入りました。僕としては久々に三浦淳のプレーが見られることになり、すごく嬉しかったです。(^.^)
この試合はサブに9人入っているのですが、特別ルールで9人まで交代可能、つまりサブのメンバーを全員出すことができる形式になっていました。普段あまりメンバーチェンジをしないジーコにしては珍しい選手交代でした。

選手交代後も日本は攻勢を続け、後半23分には右サイドから本山がクロスを入れ、それを藤田がボレーシュート。ボールはゴールに向かったように見えましたが、藤田の前にいた久保の背中に当たってしまい。ゴール左に外れてしまいました。マレーシアもたまにカウンターから日本陣内に攻め込みますが、決定的な場面までは持っていくことが出来ませんでした。

日本はDF全員を一気に交代。左から三浦淳、茂庭、加地、中澤

こちらは交代のため戻ってきた山田暢

久しぶりに出場の三浦淳。奥は山田卓、手前は茂庭

そして後半30分に日本はまた4人の選手交代。この日精彩を欠いたFW久保に代え黒部、山田卓を奥に、藤田から石川、そして何とGKまで土肥から都築に代えてきました。これで合計8名の選手交代。残っているのはGKの楢崎だけでした。まるでそれまでとは違ったチームになってしまいました。(^^;
しかし、この選手交代の後も日本はマレーシアゴール前まで攻め込みはしますが、得点を奪う事は出来ませんでした。

日本はまたまた4人の交代。左から石川、奥、都築、黒部

後半30分から出場のGK都築

円マレーシアのFkで壁を作る三浦淳と奥

そしてそのまま試合終了・・・ 後半は開始早々に1点を取っただけでその後は追加点が取れませんでした。結果的には4対0の完勝ですが、試合自体は今ひとつ盛り上がりに欠けたような感じがしました。引いてくる相手に対してもう少し攻撃のパターンを工夫して欲しかったです。(-.-)

試合終了後、勝利を喜ぶ日本選手達

センターサークル付近で整列する日本選手

試合終了後、選手達がサポーターに挨拶しているのを見つつ、帰りの渋滞が心配だったので、早々にスタジアムを出ました。出口の所で何やら人だかりがしているので覗いてみると、入場時に配っていたジーコ監督の『ブルーカード』が残っており、それを持って帰ろうという人達でした。我々もしっかり数枚ずついただき、スタジアムを後にしました。スタジアムを出るとその近くの道路では既に渋滞が始まっていました。スタジアムから車を止めた駐車場までは少し小走りで急ぎ、駐車場に向かいました。我々が止めた駐車場までの途中の駐車場では出口や出口から出たところの道路で渋滞になっていましたが、我々の止めた駐車場は大正解!出口や出たところの道路での渋滞も全く無く、スムーズに出る事が出来ました。帰りも行きと同じようにアントラーズのクラブハウス方面から潮来インターに向かいましたが、途中1車線になるところでほんのちょっと詰まったものの渋滞には巻き込まれず、本当にスムーズに帰る事が出来ました。(^o^)
その後の高速道路も快調で都心には11時頃には到着し、後輩達も問題なく電車で帰ることが出来ました。

この試合を観ていると極端に引いて守る相手に対しての攻撃についてもう少し展開を考える必要があるのではないかと思われました。W杯アジア地区第一次予選では相手が引いて守ってくるであろう事は容易に想像できます。それらの相手に対してどのように崩していくかがポイントになるでしょうから、この試合の内容を良く検討し、今後そのような相手に対しての戦術を修正していってもらいたいと思います。

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No. 19
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