Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 15


2003年12月7日(日)東アジア選手権2003決勝大会
日本代表対香港代表

19:15キックオフ 埼玉スタジアム2002 観客数:45,145人



日 本
1
1
前半
0
0


香 港
0
後半
0

三都主 後半37分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらをご覧下さい。

12月4日の対中国戦に続き、今度は東アジア選手権決勝大会第二戦の対香港戦を見に行ってきました。

この日の会場は埼玉スタジアム。19:15のキックオフだったのですが、その日は13:00からサッカー天皇杯の2回戦横浜FC対福岡教育大の試合が三ツ沢であったので、まず横浜へ向かいました。三ツ沢へは普段は車で行くのですが、埼玉スタジアムへは車で行けないため、電車で行くことにしました。

当日はとても良い天気で昼間はコートもいらないくらいだったのですが、夜の観戦の事を考えコートを着て行きました。三ツ沢の試合はさすがにプロ対大学生という事で横浜FCが5対0で貫録を見せ、勝利しました。横浜FCの勝利を見届け、今度は埼玉スタジアムへ向かいました。横浜から東急東横線で武蔵小杉に行き、そこから東急目黒線、地下鉄南北線直通の浦和美園行きに乗換えました。横浜からは乗換え1回で行け便利でした。武蔵小杉始発だったので時間は掛かりましたが、ずっと座って行く事が出来ました。
三ツ沢の試合終了が午後3時頃、浦和美園に着いたのは5時半ちょっと前でした。さすがに到着が早かっただけあって、電車も競技場までの道もそんなに混んでなく、比較的ゆったりと競技場まで行くことが出来ました。

この日は友人3人と一緒に4人での観戦だったのですが、上にも書いたように僕は三ツ沢から直行したので、他の3人よりかなり早く競技場に到着しました。競技場に到着し、入場ゲートでの手荷物チェックを受け、競技場内に入りました。今回の座席はカテゴリー1だったんですが、メインのアッパー(2階席)の中段くらいのホームよりの席でした。かなり上の方だったのですが、ピッチ全体を上から見下ろす感じで見やすい席でした。でも上の方だからか風が良く通り、昼間とは打って変わってすごく寒さを感じました。そのためタオルマフラーを首に巻き、コートの前チャックを首の所まであげ、両手には軍手という完全防備で観戦になりました。この日もJapanのレプリカを持ってきて、競技場で着たのですが、上記の通り防寒のため、その上にコートを着たのでこの日もJapanブルーに染まることは出来ませんでした。(^^;)

ピッチでは韓国対中国の試合が行われており、後半20分過ぎで1対0で韓国がリードしていました。しかしよく見てみると韓国は退場者が出ているらしく10人で戦っていました。試合終了直前にはあわや中国の同点ゴールと言う場面もあったのですが、結局そのまま韓国が逃げ切り勝利しました。韓国対中国戦が終了するとほぼ同時に日本、香港両チームの選手がアップのため競技場に入ってきました。

この試合もジーコは事前に中国戦と同じメンバーで戦うというような事を言っていたんですが、良〜く見てみるとボンバーヘッドの中澤が控え組に入っていました。後から聞いた情報ではどこか痛めたとの事でした。その中澤の代わりに先発メンバーのグループには茂庭が入っていました。今日は格下の香港相手ですから大量得点での勝利を目指して欲しいです。(^o^)

整列しサポーターに挨拶する日本選手達

アップを行うGKの楢崎

アップ中の日本の先発メンバー

こちらは日本のサブのメンバー

アップが終了し、選手達が引き上げると直ぐに先発メンバーの発表になりました。まずは香港から。案の定知らない選手ばかりだったのですが、中でも一人黒人の選手が目に付きました。ナイジェリア出身のローレンスです。4日の韓国戦でも得点を上げていたということで、この選手には注意が必要だなと感じました。続いて日本の先発メンバーが発表されました。先日の中国戦とほぼ同じメンバーでしたが、上にも書いたように中澤の代わりに茂庭が先発メンバーに入っていました。GKは守護神楢崎、DFが宮本、坪井、そしてその茂庭、MFはダブルボランチに遠藤、福西、トップ下に小笠原、FWは今日も久保、大久保の2トップでした。

日本のGKはこの日も楢崎

DFキャプテン宮本

こちらもDF坪井

MFボランチの福西

もう一人のボランチ遠藤

この日もゴールが期待されるFW久保

メンバー発表の後、程なくして両チームの選手が入場して来ました。両チームの選手がメインスタンド前のタッチライン沿いに整列し、セレモニーの後、両国国歌の斉唱となりました。香港の国歌ってのはどんなかな?って思ったのですが、考えてみれば香港は今や中国の一部、当然中国国歌と同じでした。(^^;) 日本のこの日の国歌斉唱は歌手の岩崎宏美でした。

そしていよいよ試合開始時間が近づいて来たのですが、日曜日の試合にも関わらず、やはり対香港というカードのせいか、バックスタンドの2階席は埋まっておらず、観客の塊があちこちに見られる程度でした。
国歌斉唱の後、両チームの選手がピッチに散り、いよいよ試合開始が近づいてきました。

ゴール裏には大きな日の丸が

日の丸の次は巨大Tシャツ

メインスタンド前に整列した日本イレブン

試合前の日本チームの撮影

こちらは香港チームの撮影

円陣を組んで気合いをいれる日本イレブン

そしてキックオフの笛がなり、日本のボールのキックオフで試合が開始されました。
試合開始早々の前半3分、左サイドの三都主からクロスが上がり、それに大久保が飛び込みボレーで合わせましたが、GKにセーブされ、先制点にはなりませんでした。前半10分には小笠原が右サイドからアーリークロスをいれ、久保がゴール前でディングシュート。ボールはゴール左隅へ向い、先制点かと思われましたが、GKが横っ飛び、右手でボールをかろうじて弾き、これまた惜しくも得点にはなりませんでした。
続く前半18分には大久保からのパスを小笠原がダイレクトでペナルティーエリア内左にいた久保へスルーパス。久保は切り返してDFをかわし、右足で豪快にシュート。しかしボールは惜しくもクロスバーを叩き、その跳ね返ったボールを久保が競り、それを山田暢がボレーで叩きつけましたが、ボールはGKの正面に飛びキャッチされてしまいました。前半26分には小笠原の右CKからチャンスになり、こぼれたボールを日本がつなぎ、ペナルティーエリア外から三都主が強烈なシュートを放ちましたが、わずかにゴール右上に外れてしまいました。

押せ押せの日本はその後も攻勢を続けます。そして前半37分、三都主が左サイドから小笠原とのワンツーでペナルティーエリア内に入りこんだところを、GKに倒されPKをゲット。そのPKを三都主がゴール左に蹴り込み、ようやく先制点が入りました。
その後も一方的な日本のペース。しかし得点されても引いて守る香港から追加点を取ることは出来ず、そのまま前半が終了しました。一方日本のDFはほとんど危ない場面はなく、組織的に守って香港に良い形を作らせませんでした。

日本のキックオフで試合開始

電光掲示板には日本対香港の表示

右CKを蹴る小笠原

香港ゴール前での攻防

三都主がPKを決める

香港ゴール前での日本のチャンス

ハーフタイムにはいつものように前半のハイライトが流されましたが、やはり日本の攻撃のシーンばかりが目に付きました。後半こそはぜひ追加点を取って欲しいものです。
そしてハーフタイムも終了し、再び両チーム選手がピッチに散り、香港ボールで後半が始まりました。

後半に備え、円陣を組む日本チーム

香港チームも円陣を組んでいました

後半開始に備えるGK楢崎

後半も一方的に日本が香港ゴールに攻め込みますが、やや決定力に欠けるところがあり、なかなか得点が奪えません。それを考えたのかジーコにしては珍しく3人のメンバーチェンジをしてきました。後半22分に遠藤に代え山田卓、25分に小笠原に代えて奥を投入してきました。後半34分には右サイドの山田暢に代えオリンピック代表でもある石川を入れてきました。交代メンバーも積極的にボールに絡み、何度も良い場面を作りますが、やはりゴールを奪えません。

香港ゴール前での競り合い

三都主の左CK

遠藤に代わり山田卓が入ります

GK楢崎のキック

小笠原に代わり奥を投入

右サイドには石川が入ります

逆に後半30分頃、香港に決定的なチャンスがありました。左からのCKをニアで流し、中央でフリーになっていたローレンスがヘディングシュート。ヒヤッとしましたが、幸いボールはゴールの上に外れました。後半37分には右サイドからのFKで三都主がゴール前にクロスをいれ、それに茂庭がヘッドで合わせましたが、これまた惜しくもクロスバーに阻まれ得点出来ませんでした。
そして結局追加点を奪えず、1対0の最小得点差のまま試合終了。何度も良いところまで攻め込むものの決定力に欠け、格下の香港相手に1点しか取ることが出来ませんでした。

試合終了後、センターサークル付近でサポーターに応える選手達

サポーターに挨拶するためピッチを一周

香港戦で1点しか取れなかったため、2試合終わった段階で勝ち点、得失点差で韓国と並んだものの総得点で下回り、初代東アジア王者となるためには最終戦の韓国戦に引き分けではダメで、勝たなければいけなくなりました。

試合終了後、選手達がピッチを一周しサポーターに手を振っていたのですが、ところどころからはブーイングも聞こえてきていました。そして選手退場後、我々も競技場を後にしました。行きの時とは違い、帰りは同じ時間に人が殺到するので、浦和美園までの道はやはり混んでいました。駅に着くとちょうど鳩ケ谷止まりの電車の時間だったので、あえてそれに乗りました。案の定、混雑もなく、簡単に座れてしまいました。鳩ケ谷駅での乗換えた電車もそんなに混んでなく、比較的楽に帰ることが出来ました。さすがに埼玉スタジアムでの観戦後は飲みに行くには時間が遅く、みんなまっすぐ自宅へ向かいました。

東アジア選手権最終戦は12月10日の対韓国戦。今年の成績が1勝1敗でもありますし、決着を付ける意味でも宿命のライバル韓国を撃破して初代東アジア王者になって欲しいものです。10日の韓国戦も観戦する予定です。今年最後の日本代表の試合でもあるので、頑張って応援して来たいと思います。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

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