12月4日国立競技場へ東アジア選手権決勝大会第一戦日本対中国戦を見に行ってきました。この大会は今年の6月に行われる予定だったのが、SARSの影響で延期になり、この時期に開催されました。寒さが気になる時期でしたが、この日はそんなにも寒くもなく、まあまあ快適に観戦出来ました。(^o^)
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電光掲示板には日本対中国の表示
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この大会の開催日はFIFAの国際Aマッチデーではないので、海外組の招集が難しく国内組でのチーム編成を余儀なくされました。しかし、Jリーグがまれに見る大混戦の結果、最終戦のロスタイムでの攻防により横浜Fマリノスが2ndステージも制覇し(^^;、完全優勝となったため、チャンピオンシップも行われなくなり、そのおかげで国内組での最強チームを組む事が出来ました。それに加え第三戦には唯一の海外組の藤田が合流することになっています。今回の大会はその海外組が合流しないせいか、それとも対戦相手の関係か、いつものようにチケットが直ぐに完売になるといったようなことはなく、比較的入手しやすかったです。また知り合いからもチケットを譲り受けたため、全部で10枚(!)という枚数のチケットがゲット出来ました。席種は全てカテゴリー1、友人、会社の後輩など総勢10名での観戦でした。
第一戦の会場は国立競技場で、今回も試合前の練習から見たかったので、その当日、終業とともにJRで一人市ケ谷から国立へ向かいました。いつものように千駄ケ谷で電車を降り、千駄ケ谷門へ向かいました。千駄ケ谷門では何と当日券の販売が行われていました。そのような状況ですから手荷物チェックの列もほとんど出来ておらず、すんなりと入場することが出来ました。
今回は何故かしらビールを飲みたいという気にもならなかったので、そのまま座席に向かいました。競技場の中に入るとまだ前の試合の韓国対香港戦が行われていました。座席はメインスタンド中央前段、ややアウエー寄りですが、VIP席の隣で選手が近くに見えてかなり良い席でした。座席に着き、いつものごとくJapanブルーのレプリカを着用し、カメラの準備を済ませました。レプリカを着たことは着たのですが、その上にコートを着てしまっていたので、Japanブルーに染まることは出来ませんでしたが・・・(^^;)
しばらくの間、韓国対香港戦を見ていたのですが、程なくして終了。結果は3対1で韓国の順当勝ちでした。その試合が終わるやいなや第二試合の日本、中国両チームの選手がアップに出てきました。スタンドからはその日本の選手達に大きな声援が飛んでいました。スタンドを見渡してみるとゴール裏はさすがに一杯になっていましたが、バックスタンドには空席が目立っていました。
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ピッチ上でサポーターに挨拶する日本選手達
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日本のゴール裏にはおなじみの巨大Tシャツが
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日本の守護神、GK楢崎
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今日の日本先発メンバーのアップ
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こちらは日本のサブのメンバー
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ピッチから引き上げてくるFW久保
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アップ終了後、両チームの選手達がロッカールームへ戻って行くとほぼ同時に両チームの先発メンバーの発表になりました。
まずは中国のメンバー紹介だったのですが、知っている選手は一人もいませんでした。(^^; 続いて日本の先発メンバーの発表。GKは日本の守護神楢崎! 今回は楢崎が先発GKでした。僕にとっては久しぶりに楢崎のプレーが見られる事になりました。DF陣はジーコが言っていたように今回は3バック。中央に宮本、右に坪井、そして左には中沢が入りました。MFは5人、ボランチに遠藤と福西、右サイドが山田暢久、左に三都主、トップ下に小笠原という布陣でした。FWは久保と大久保の2トップ。まあ3バックといっても両サイドが下がると5バックの形になる形で、中国の高さに対応し、且つ両サイドからのクロス攻撃を想定した布陣でした。
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日本チームのキャプテン、DF宮本
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中盤司令塔、MF小笠原
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得点の期待がかかるFW久保
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今日こそ初ゴールを、FW大久保
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サブに入っている三浦淳宏
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U-22代表でもある阿部
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メンバー発表の後、両チームの選手が入場してきました。欧州組がいないと言ってもやはり日本代表。スタンドからは大きな声援が飛んでいました。両チームの選手がメインスタンド前のタッチライン沿いに整列し、セレモニーの後、両国国歌の斉唱となりました。この日の日本国歌斉唱は僕の知らない人で、誰が歌ったのかも忘れてしまいました。(^^;)
この日の観客数ですが、国立という都心に近い競技場であるにも関わらず対中国というカードのせいか、はたまた欧州組が来ないからか、この時間になっても競技場はバックスタンドの上部にかなりの空席が目立っていました。
両国国歌の斉唱後、両チーム選手の写真撮影の後、選手がピッチに散り、いよいよキックオフが近づいてきました。東アジア選手権初代王者を目指すには負けられない一戦です。日本よりFIFAランキングが下位の中国とはいえ、高さがあり、油断をするとやられてしまいかねません。日本はいつものように円陣を組み、勝利を目指して気合いを入れていました。
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日本の先発メンバーの写真撮影
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こちらは中国の先発メンバー
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円陣を組んで気合いを入れる日本選手達
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そして主審の笛がなり、日本ボールでキックオフとなりました。
試合開始早々の前半5分、左サイドから小笠原が蹴ったFKを、中国DFがクリア。しかし再び小笠原がボールを奪い返し、DFラインの裏にふわりとしたスルーパス。そこへ走り込んだ久保が中国GKをかわして、無人のゴールに流し込み、早々と先制点を奪いました。
幸先良く先制点を奪い、今日は日本のゴールラッシュかと思ったのですが、その後は一進一退。日本の攻撃は上手く機能せず、狙いのサイドからのクロス攻撃も不発でした。3バックなのですが、右サイドの山田暢の上がりが少なく、4バックのような布陣になっていました。前半の中盤は中国ペースで試合が進み、中国も何度か良い形で日本陣内に攻め入りましたが、正確性に欠けボールを奪われたり、日本のDF網に引っ掛かり、決定的な場面を作るまでは至りませんでした。
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日本ボールでキックオフ。大久保が後ろへボールをはたく
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小笠原の左45度からのフリーキック
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選手に指示を与え、ベンチに戻るジーコ
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GK楢崎のゴールキック
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右サイドから小笠原がゴール前にクロスを入れる
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日本も何度か良い形の攻撃を行いましたが、得点には至りませんでした。前半36分には小笠原から大久保へ絶妙のスルーパスが出て、大久保がペナルティーエリア内でシュートを放ちましたが、相手GKの好セーブにはばまれ、決定的チャンスを逃しました。そしてそのまま日本が1点リードのまま前半が終了しました。
前半何度か小笠原からDFの裏にスルーパスを送り込んでいましたが、中央からの攻めが多く、せっかくの3バックでの両サイドを生かしきれていない感じを受けました。
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前半が終わり、戻ってくる宮本
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こちらはGK楢崎
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先制点を入れた久保、DFの中沢、ボランチ遠藤
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ハーフタイムには前半のハイライトが映し出されていましたが、やはり久保の得点シーンでは大きな声援が沸き起こっていました。
そしてハーフタイムも終り、両チームの選手が再びピッチに出てきました。日本はハーフタイムでの選手交代は無く、前半と同じメンバーでした。中国は前半に一人メンバー交代をしましたが、ハーフタイムでの交代はありませんでした。
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後半に向けてピッチに出て来た日本選手達
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円陣を組むために集まった選手達
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試合開始に備えるGK楢崎
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そして中国ボールで後半のキックオフとなりました。後半は一方的な日本のペース、後半最初から何度か良い形の攻撃が見られました。後半7分には日本陣内から上手くボールを運び、左サイドの三都主からアーリークロスがゴール前に、それに久保がヘッドで合わせましたが、惜しくもゴールの上へ外れてしまいました。18分には決定的なチャンス、前半の先制点と同じように小笠原がDFの裏にスルーパスを出し、それに反応し抜け出した久保がシュート。しかしボールはゴール右ポストに当たり得点にはなりませんでした。
その後も日本の攻勢が続き、何度か得点チャンスがありましたが、追加点を奪うことは出来ませんでした。点が取れない局面を打開しようという意志からか後半33分には大久保に代え本山を投入。その交代がずばり的中、交代直後の後半35分、その本山からまたもや久保にスルーパス。パスを受けた久保は相手GKの脇を抜ける絶妙なシュートを放ち、ゴール! 待望の追加点をゲットしました。中国の何度か日本ゴールに攻め込みますが、やはり正確性に欠け、決定的なチャンスとはなりませんでした。そしてそのままタイムアップ。2対0で日本が勝利を収めました。
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日本は大久保に代え本山を投入
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日本のCK、中国ゴール前での攻防
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中国の攻撃を防ぐ日本のDFライン
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追加点を狙うFW久保
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日本のDF、宮本に坪井(後方)
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中国ゴール前に切れ込む本山
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試合前は高さのある中国に対して、そうは簡単に勝たないのではないかと思っていたのですが、思ったより中国の技術が未熟で結果的には日本の完勝となりました。しかし技術不足ですが、中国の攻撃にはハッキリと意図が感じられた反面、日本の攻撃は今一つハッキリとせず、初の試みとして採用した3バックについても、高さのある中国に対するディフェンス面では良かったものの、もう少し両サイドからの攻撃があっても良かったのではないかと思われました。今日のような試合だと、香港戦はまだしも韓国戦は苦戦するのではないかと思われました。
試合終了後、ピッチ中央でサポーターに挨拶した後、選手達はロッカールームに戻っていきました。
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試合終了後、センターサークルに向かう選手達
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勝利に喜びあう日本選手達
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サポーターへの挨拶後、ロッカーへ戻っていく選手達
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ロッカーへの入口へ向かう日本選手達
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サポーターの声援に拍手で応える宮本
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それを見届け、我々も競技場を後にしました。そして国立競技場での観戦後の定番、表参道の居酒屋での祝勝会へ総勢8名で雪崩れ込み、サッカー談義に花を咲かせてきました。
東アジア選手権はこの後の香港戦、韓国戦と続きます。後の2試合も観戦予定です。次の香港戦には大量得点でスカッと勝って欲しいものです。
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