Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 13


2003年8月20日(水)キリンチャレンジカップ2003
日本代表対ナイジェリア代表

19:00キックオフ 国立競技場 観客数:54,660人



日 本
3
2
前半
0
0


ナイジェリア
1
後半
0

高原 前半1分
高原 前半39分
遠藤 後半27分

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

8月20日真夏の国立競技場へ対ナイジェリア戦を見に行ってきました。何しろ8月なので暑さ対策が必要かと思っていたらここ最近の東京の涼しい気候をまだ引きずっており、ラッキーな事に暑さを気にするような必要はありませんでした。

この試合は以前対戦が予定されていたナイジェリアがSARSの影響で来日をキャンセルしたため、この試合の対戦相手だったパラグアイと急遽6月に対戦することになり、対戦国が未定になっていました。その後、コンフェデ杯の際にナイジェリアと交渉し、仕切り直しのような形で対戦が決定しました。

もともとナイジェリア戦も見たかったので、何とかチケットを取りたいと思っていました。前回の5月の対韓国戦でチケットが取れたこともあり、今回も大丈夫だと高をくくっていたのですが、発売日にネットでトライするもののなかなか先に進めず、結局チケットを取る事が出来ませんでした。今回はe+もいつもより早く予定枚数が終了したような感じでした。しかしまたまた友人からカテゴリー4自由席があるけどという連絡をもらい、ありがたくそれを回してもらうことにしました。但し、自由席なので座れる保証はありません。後ろの方でも座るためには会場と同時くらいに行った方が良いと友人からアドバイスをもらったので、会社を午後休んで行くつもりでいました。
ところが翌日、知り合いからその試合のカテゴリー1のチケットがあるとの連絡をもらい、熟慮(=^.^=)した結果、カテ4を回してくれた友人には悪いと思ったのですが、カテ1の誘惑(?)には勝てず、そのチケットを譲り受けることにしました。カテ4のチケットは回してくれた友人とも相談し、別の友人に譲ることにしました。
この結果、当日はカテゴリー1での観戦となり、灼熱の太陽の元での席取りや、突然の夕立に脅える必要もなくなりました。(^o^)

今度こそ正真正銘(?)の日本対ナイジェリアのチケット

キリンチャレンジカップ2003、日本対ナイジェリアの表示

今回の会場は千駄ケ谷の国立競技場。ここならそんなに急ぐ必要もないのですが、試合前の練習もしっかり見たかったので、余裕を見て、終業後すぐに市ケ谷から千駄ケ谷に向かいました。譲り受けたチケットは4枚あったので、友人と一緒に4人での観戦でしたが、集合は現地、さっさと一人で先に国立へ向かいました。(^^ゞ
市ヶ谷からJRで千駄ヶ谷へ行き、千駄ヶ谷門へ向かいました。5月の日韓戦の時は手荷物チェックで時間が掛かっていたこともあり、入場ゲート前ではかなりの人が列を作っていましたが、今回は平日開催と言うこともあってか入場ゲートにはほとんど人が並んでおらず、すんなり入れてしまいました。結局午後6時前には入場出来ました。
座席はメインスタンドのホーム寄り、ゴールラインやや後方くらいの後段の真中あたり、通路に面していたので出入りは便利でした。また思った通り国立競技場の数少ない屋根の下にある席だったので、雨が降ったり、夕立が来ても大丈夫だったのですが、今回はそのようなことはありませんでした。

日本選手のアップを見ようと思って早めに来たのですが、思いがけずすんなり入れたこともあり、まだピッチには誰も出てきていませんでした。ちょっと急ぎすぎたような感じでした。(^.^;) でも、時間に余裕が出来たので、売店でビールを買い、席に着き、ゆっくりビールを飲むことも出来たので、それはそれで良かったです。ビールを飲み干した後、持参したレプリカを着用し、カメラも取り出し、準備完了です。でもそれでもまだ選手達は現れず、結果的に15分ほど席でボーとしていました。(^.^)
まだ回りの席の人達もまばらでゆったりと座っていたのですが、両サイドのゴール裏は既に満員! Japanブルーに染まっていました。カテゴリー4のチケットだったら座れたかどうか???でした。

6時15分頃だったでしょうか、ようやく日本選手たちがピッチに入ってきました。この試合には中田や中村、稲本、高原らの欧州組も参加しています。残念ながら黄金の中盤の一角をなす小野は怪我で参加できず、彼のプレーを見ることは出来ませんでした。
スタンドからはやはり欧州組の選手を中心に大きな声援が飛んでいました。

アップ前にサポーターに挨拶する日本選手達

日本の守護神、GK楢崎

MF稲本、後方はFW高原

背番号10、MF中村

日本のキャプテン、MF中田

こちらは日本のサブのメンバー
 

アップ終了後、両チームの選手がロッカーに引き上げた後、競技場の照明が暗くなり、両チームの先発メンバーの発表になりました。まずは「スーパーイーグルス」との異名をとるナイジェリア代表からメンバー紹介が行われました。しかし事前の情報通り、この大会には昨年のW杯の主力メンバーであるMFオコチャやFWカヌなどの有名選手は参加せず、若手中心のチーム構成でした。僕としてはオコチャやカヌのプレーを見たかったのですが・・・ それどころかサブのメンバー紹介を見てさらに驚きました。サブのメンバーが何と4人のみ!この大会では交代枠6人が認められているのにその人数にすら足りていない状態でした。ちょっとなめられ過ぎと感じたのは僕だけじゃなかったはずです。(-_-)

そして続いて日本の先発メンバーの発表が始まりましたが、始まった途端にまたまた唖然! 何と先発GKが曽ヶ端・・・ いつもの楢崎ではありませんでした。会場からもちょっとどよめきが起きていました。僕としては大ショック・・・ なぜ日本の守護神楢崎を使わないのか?と思い、がっかりしてしまいました。でもまあ今回のナイジェリアのメンバーからして曽ヶ端でも大丈夫とジーコが判断したんだと勝手に解釈して無理やり納得しました。(T_T) そしてDFは前回のパラグアイ戦と同じ布陣、センターバックに宮本と坪井、左に山田、右に三都主でした。MFには欧州組の3人が入り、ボランチに稲本と遠藤、攻撃的MFに中田と中村、そしてFWは高原と柳沢の2トップでした。

日本ゴール裏に巨大な日の丸が現れました

黄金の中盤の核、MF中田

同じく黄金の中盤の1人、MF中村

もう1人、ボランチ稲本

FW高原には得点の期待がかかります

今度はおなじみの巨大Tシャツが

先発メンバーの発表から程なくしてフェアプレーフラッグに続いて両チームの選手が入場してきました。先発に欧州組が5人入っていたこともあり、日本選手にはスタンドからは大きな歓声が上がっていました。両チームの選手がメインスタンド前のタッチライン沿いに整列し、セレモニーの後、両国国歌の斉唱となりました。この日の君が代斉唱は元タカラジェンヌの真矢みきでした。

両国国歌斉唱の後、両チーム選手がピッチに散り、いよいよキックオフが近づいて来ました。今日のスタンドは既に満員。ナイジェリアの応援団の姿も見られず、競技場全てがJapanブルーに染まっていました。
ナイジェリアのチーム構成から見ても今日は負けるわけには行きません。日本選手はキックオフ前に円陣を組み気合いを入れていました。

日本の先発メンバーの写真撮影

こちらはナイジェリアの先発メンバー

円陣を組んで気合いを入れる日本選手達

そしていよいよナイジェリアボールでキックオフとなりました。
試合が始まったと思った矢先の開始1分(正確には56秒)早くも日本が先制点を挙げました。左サイドの三都主からペナルティエリア手前にクロスが上がり、それに高原が飛び込み、ワントラップし左足でゴールに叩き込みました。あっという間に先制点。競技場へ来るのがちょっとでも遅れた人は見ることの出来ないゴールでした。
その後は両チームともボールを奪い合い、前半4分には日本ゴール前にロングボールが入り、それをキーパーがちょっと躊躇したためナイジェリア選手との競り合いになり、ゴールを割られそうになりましたが、ここはキーパーチャージを取ってくれてピンチを回避できました。そして徐々にナイジェリアがボールを支配する時間が増えてきましたが、日本も的確なディフェンスで決定的なチャンスは作らせませんでした。日本も何度かナイジェリアゴール付近までボールを運びますが、フィニッシュを決められませんでした。25分過ぎからは日本がボールを支配し、優勢に立ちます。そして1対0のまま前半も残り少なくなってきた39分、中田から左サイドの中村へパスが渡り、そこからゴール前中央の高原へピンポイントのクロスが入り、フリーになっていた高原がヘッドでゴール。日本が追加点をゲットしました。この瞬間、国立のスタンドから割れんばかりの歓声が怒涛のように押し寄せてきました。
その後、ナイジェリアも日本ゴール前の混戦からボールをゴールへ押し込もうとしましたが、ここは間一髪DFがゴールラインすれすれでクリアするという場面も見られました。そしてそのまま2対0で前半が終了しました。

日本ゴール前、ナイジェリアの攻撃

ピッチサイドでジーコが俊輔に指示を出す

ナイジェリアゴール前で日本のCKからの攻防

ハーフタイムではホームゴール裏に設置されている大型画面で前半のハイライト等が映し出されていました。高原の得点シーンではより大きな声援が会場中から沸き起こっていました。2点とも高原の素晴らしいゴールでしたが、残念ながらアウエー側ゴールでのプレーだったので、僕らの席からはちょっと遠かったです。
前半で2対0。ホーム初勝利が見えてきています。しかし相手のナイジェリアのレベルからするとこれくらいは当たり前。絶対負けられないと僕も思っていました。
そしてハーフタイムも終わり、両チームの選手達がピッチに戻ってきました。
ハーフタイムでの日本の選手交代はありませんでした。ナイジェリアも前半終了間際に一人選手を替えましたが、ハーフタイムでの交代はありませんでした。

日本選手達がピッチに戻ってきました

後半に向けて気合いを入れる日本選手

こちらは後半に巻き返しを図りたいナイジェリア選手

そして日本ボールで後半戦が開始されました。後半は僕らの座っている方のゴールへ向かって攻めて来るので、後半のゴールラッシュを期待していました。後半も日本が優勢に試合を進め、何度かチャンスがありましたが、ゴールまでには至りませんでした。ナイジェリアも幾度か日本ゴールへ迫りシュートを放つのですが、精度が悪かったり、曽ヶ端に阻まれたりでこちらも得点には至りませんでした。
後半23分、今日大活躍の高原に替えて、日本の若きエースと期待される大久保が投入されました。そして後半27分センターライン付近の稲本からナイジェリアDFの裏にロングパスが入り、それを受けた遠藤が一人抜け出してGKと1対1になり、最後はGKをかわすようにしてシュート。日本に待望の追加点が入り3対0となりました。
パッと見たところ、遠藤がオフサイドかと思いましたが、家に帰ってTVを見てみたらオフサイドぎりぎりの絶妙のタイミングでの飛び出しでした。(と僕は思いました。)このゴールはこちら側のゴールだったので良く見えました。(^o^)

日本ボールで後半のキックオフ。柳沢が後ろへボールをはたく

中村の右コーナーキック

ナイジェリアゴール前で日本の攻撃

アップしながら出番を待つFW大久保

そして今日2得点の高原に替えて大久保を投入

日本のセットプレー、左サイドから中村がゴール前にボールを入れる

後半37分には中央の中村からDFの裏にスルーパスがでて、それに反応した柳沢がGKと1対1になりましたが、ペナルティエリアを飛び出したGKが両手でカット。しかし主審はハンドを取りませんでした。どう見てもハンドの反則、それも一発退場になってもおかしくない反則でしたが、そのまま試合は続行。???のシーンでしたが、これも3対0でリードしている余裕からか日本サポータからもそれほど大きな反響は起きませんでした。また後半41分には三都主からロングパスが大久保に渡り、大久保がGKと1対1になりましたが、惜しくもGKに阻まれてしまいました。ナイジェリアの後半はほとんど攻め手がなく、日本の圧倒的優位の試合となりました。

そしてそのまま試合終了。主力数人が抜けたナイジェリアに対してですが、とにもかくにも3対0でジーコJapanホーム初勝利を飾りました。
しかしながら今回のナイジェリアの試合にはちょっとがっかりさせられてしまいました。普段のベストメンバーならもっともっと良い試合が出来たはずですし、その強いナイジェリアと日本代表が対戦する試合を見たかったです。

試合終了後、表彰式が行われ、勝利した日本チームにキリンカップや副賞が贈られていました。表彰式後に選手がピッチを1周してサポータに挨拶するのを期待して待っていたのですが、今回はそれも無しでそのままロッカールームに戻って行ってしまいました。

ジーコJapanでのホーム初勝利を喜びあう選手達

思ったような試合が出来ず、悔しがるナイジェリア選手達

表彰式後、サポータに挨拶する日本の選手達

それを見届け、我々も競技場を後にしました。そして都心の国立競技場で行われた試合ですから、いつもの通り一緒に観戦した仲間と青山の居酒屋で今日は祝勝会を兼ねて(?)今日の試合の感想やサッカー談義を肴に一杯やってきました。
キリンチャレンジカップはこの後、9月新潟でのセネガル戦、11月大分でのカメルーン戦と続きます。セネガル戦は観戦予定ではありませんが、大分でのカメルーン戦は行ってみたいという気持ちになっています。チケットが取れたらの話ですが・・・

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 10
日本対韓国
No. 11
日本対アルゼンチン
No. 12
日本対パラグアイ



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