Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 10


2003年5月31日(土)国際親善試合
日本代表対韓国代表

19:15キックオフ 国立競技場 観客数:53,405人



日 本
0
0
前半
0
1


韓国
0
後半
1

 

得点者

安貞桓 後半41分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

台風4号の影響が残るなか、今年初めての日本代表戦の観戦に国立競技場に行って来ました。イラク戦争開戦で3月のアメリカ遠征が中止になったり、SARSの影響で東アジア選手権の延期やキリンカップの対戦国変更などがあり、今年のジーコJapanの試合は二転三転しましたが、その中で今回の試合は急遽組まれた日韓戦でした。

東アジア選手権の日韓戦のチケットは取れていなかったのですが、今回の試合は急に決まったため、チケットも発売し直しとなったので、発売日にチケットを獲得すべく奔走しました。今回はチケットぴあでの店頭販売も同時に行われたので、まず、発売日の朝少し早めに余り混んでいなさそうなチケットぴあに行ってみました。しかし、既に10数人の人が並んでいたため、店頭での購入をあきらめ、自宅へ戻り、インターネットと電話でのトライに変更しました。でもやはり電話は全く繋がらず、ネットもなかなか先へ進みませんでした。しかし発売開始から20分ほど過ぎた頃、奇跡的に(!)ネットが繋がり、ラッキーな事にカテゴリー1のチケットをゲットすることが出来ました。

日本のゴール裏には
GO for 2006 の巨大Tシャツ

電光掲示板には
日本対韓国の表示

今回の会場は国立競技場。当日18時に千駄ケ谷の駅前交番に集合し、友人と共に4人で観戦してきました。もちろん今回もJapanブルーのレプリカ着用です。(^.^)
駅から近い千駄ケ谷門から入場しようとしたのですが、いつもの国立での試合より持ち物検査が厳しかったのか、なかなか入場口にたどり着けませんでした。10分ほど並んだ後ようやく入場出来、座席へ向かいました。座席はメインスタンドのホーム寄り、ゴールラインくらいの所の後段の上の方でしたが全体が良く見渡せる良い席でした。また国立競技場の数少ない屋根の下にある席だったので、試合中に雨が降り出しても問題ありませんでした。昼間は台風4号の影響で激しい雨が降っていたのですが、集合時間の頃は雨も上がっていました。しかしまたいつ雨が降り出すか分からない状態で、実際、試合途中に少し雨が降っていたのですが、我々の席では雨具が必要になる事はありませんでした。ただ、風が舞っていたので、少々霧雨が飛んで来ましたが・・・(^^;
実は今回のチケットを取る時に会場が国立だということでこのような悪天候の場合も考慮し、メインスタンドのカテゴリー1を取ったのでした。

座席について程なくして選手が練習のため、ピッチに入ってきました。今回の日本のメンバーには欧州組の中盤、中田英、小野、中村は招集されませんでしたが、そのような状況下でどのように日本が戦うかにも注目したいところです。一方、韓国の方もかなりのメンバーでの来日でした。韓国にとっては3月のソウルでの敗戦が大きなショックだったらしく、今回は負けられないとかなり気合いが入っているとの情報もありました。

日本の守護神、GK楢崎

今日の日本の先発メンバー

こちらはサブのメンバー

左から名良橋、秋田、中山、鈴木

アップの途中で水分を補給する選手達

ダッシュ後にゆっくりと戻る三都主、稲本、中田浩二ら

キックオフの時間が近づくにつれ、スタジアムのシートも段々埋まっていきました。今回もほぼ満席。ほとんどが青く染まっている中でアウエー側のバックスタンド寄りのコーナーに韓国サポーターの赤い軍団の集団がありました。
キックオフ間近になると、場内の照明が落とされ、否が応でも雰囲気が盛り上がっていきました。そして両リームスターティングメンバーの発表がありました。日本はGKが守護神楢崎、DFがセンターバックに秋田と森岡、右に名良橋、左は服部、MFはボランチに稲本と中田浩二、攻撃的MFには三都主、司令塔の位置に小笠原、そしてFWは鈴木と中山の2トップという布陣でした。
一方韓国も元柏レイソル所属の柳想鉄(ユ・サンチョル)、現ジェフ市原所属の崔龍洙(チェ・ヨンス)等、日本でも活躍している選手を含め、ベストのメンバーで4−3−3の布陣を敷いてきました。また現清水エスパルス所属で日本でも人気が高い安貞桓(アン・ジョンファン)や小柄ながら高い得点能力持つ李天秀(イ・チョンス)等はサブに入っていました。

韓国のキャプテン元柏レイソル所属の柳想鉄(ユ・サンチョル)

韓国のFWジェフ市原所属の崔龍洙(チェ・ヨンス)

清水エスパルス所属の安貞桓(アン・ジョンファン)

先発GKは日本の
守護神、楢崎正剛

欧州帰りの稲本もボランチで先発

日本のキャプテンFWのゴン中山

先発メンバーの紹介が終わるとフェアプレーフラッグに続いて両チームの選手が入場してきました。選手の整列後、両国国歌の斉唱が行われました。今日の「君が代」の斉唱は錦織健でした。そしていよいよキックオフが近づいて来ました。
そして両チームの選手達がピッチに散り、キックオフの笛とともに韓国ボールのキックオフで試合が開始されました。

メインスタンドに向かって整列する日本の先発メンバー

こちらは韓国の先発メンバー

キックオフ直前にボール回しをする日本選手達

円陣を組んで気合いを入れる

そして各ポジションへ

韓国ボールでキックオフ

雨に濡れ、ピッチが滑るせいか、序盤は両チームとも大きなチャンスを作れず一進一退の攻防が続きました。日本は司令塔の小笠原から前線へのボールの供給が上手くいかず、決定的なチャンスが作れませんでした。FKやCK等のセットプレーの回数もあまりなく、チャンスらしいチャンスは前半17分に鈴木がの相手DFのクリアボールをダイレクトシュートしたくらいのものでした。でもこのシュートもGKの正面をつき、止められてしまいました。前半の日本のシュートはこの1本のみでしたが、韓国も前半のシュートは2本のみ。両チームとも得点に絡めるようなシーンはほとんどありませんでした。

日本のセットプレー、小笠原のフリーキック

GK楢崎のキック

ジーコが司令塔の小笠原に指示を出す。左は鈴木

前半終了で戻ってくる選手達、手前から森岡、稲本、鈴木

こちらは右から服部、小笠原、三都主、中山

ハーフタイムに電光掲示板に映し出されるはずの前半戦のハイライトもそれほど多くはなく、同じシーンが繰り返し流されていました。そうこうしているうちにハーフタイムも終り、両チームの選手がピッチに戻ってきました。両チームとも選手交代は無し、僕は前半の日本の試合運びを見ている限り、誰かしらの選手交代があってしかるべしだと思ったのですが、前半と同じメンバーで後半が開始されました。

後半は一転して韓国ペース。韓国は中盤の選手がミドルレンジからのシュートを打つなど、積極的な攻撃に出てきました。一方、日本は防戦一方。しかしGK楢崎のファインセーブや4バックのDF陣が踏ん張り、得点を許しませんでした。日本も時折反撃を試みるものの単調な攻めを続き、シュートまで持っていくことが出来ませんでした。司令塔の小笠原、左サイドの三都主のミスも目立ちました。

後半開始直前、円陣を組む日本代表

そして日本ボールで後半のキックオフ、中央は中山

日本のセットプレー。小笠原がゴール前へボールを入れる

韓国は後半11分にFWの崔龍洙(チェ・ヨンス)に替え、安貞桓(アン・ジョンファン)を、さらに14分にはFW車ドゥリ(チャ・ドゥリ)に替え、李天秀(イ・チョンス)を投入してきました。彼らが投入されてからさらに韓国の攻勢が強まり、何度となく日本ゴールを襲いました。対する日本は後半20分に戦局打開のため一度に2人選手を投入。疲れの見える稲本に替わり、遠藤を、そしてFW鈴木に替え、代表戦初出場となる大久保を入れてきました。さらに29分には中山に替え、ソウルで決勝点を入れた永井を投入しましたが、それでも日本の攻撃は形にならず、チャンスらしいチャンスを作れませんでした。

そして猛攻を続ける韓国が後半41分、右サイドの名良橋が上がったため出来た左サイドのスペースに李乙容(イ・ウルヨン)がフリーでボールを持ち込み、ゴール前に絶妙のクロス。それを薛ギ鉉(ソル・ギヒョン)がニアでスルーし、中央の安貞桓(アン・ジョンファン)が合わせてゴール。ついに韓国に先取点が入りました。

後半20分、日本の選手交代。右から鈴木、遠藤、大久保、稲本

選手交代でベンチへ戻る稲本

後半29分、中山に
替え永井を投入

ベンチへ戻る中山をジーコが出迎える

後半の数少ないCK。小笠原がキック

日本も残り少ない時間で反撃を試みましたが、結局良い形を作れず、そのままタイムアップ。日本の完敗でした。後半の韓国のシュート数は13本。それに比べて日本は27分の名良橋のシュート1本だけで前後半合わせてシュートはたったの2本。全く形になっていませんでした。DFの方はGKの楢崎を中心に秋田、森岡、名良橋、服部の4バックが頑張り、安定した守りをしていました。失点の場面もサイドバックの名良橋が攻め上がった所をカウンターで攻撃されたもので、それ以外は完全に崩された場面はなかったように見られました。

試合終了。重い足どりの選手達

試合後、喜ぶ韓国イレブンとサポーターに対し、日本の選手達はうな垂れ重い足取りでサポーターに挨拶するために競技場を1周していましたが、競技場を埋め尽くしたサポーター達から大きなブーイングを浴びていました。でもまあ今日の試合内容ではブーイングも仕方ないでしょう。それほどまでに見所がなかった試合でした。

日本代表のメンバーが我々の前に回ってくるのを待つことなく、肩を落として国立競技場を後にしました。
発売日の朝、普段会社に行く時より早起きし、せっかく取ったチケットだったのですが、試合内容にちょっとがっかりしました。試合後、一緒に観戦した友人達と青山の居酒屋で今日の試合の感想やサッカー談義を肴に一杯やって、ウサをはらしてきました。
6月に行われるキリンカップでは中田英、小野、中村ら欧州組が参加するので、次の試合はもっと見ていて楽しいサッカーをしてくれるのではないかと期待しています。(実はアルゼンチン戦、パラグアイ戦とも観戦予定です。(*^.^*))

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 11
日本対アルゼンチン
No. 12
日本対パラグアイ
No. 13
日本対ナイジェリア



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