Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 11


2003年6月8日(日)キリンカップサッカー2003
日本代表対アルゼンチン代表

19:20キックオフ 大阪長居陸上競技場 観客数:42,508人



日 本
1
0
前半
2
4


アルゼンチン
1
後半
2

秋田 後半9分


得点者

サビオラ 前半30分
サネッティ 前半45分
ロメオ 後半34分
ロドリゲス 後半37分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

5月31日の国際親善試合の日韓戦に続き、大阪までキリンカップの日本対アルゼンチン戦を見に行ってきました。昨年のワールドカップ、チュニジア対日本に続く遠征です。(#^.^#) また対アルゼンチンは昨年の秋、埼玉で行われたキリンチャレンジカップに続き2度目の観戦でした。

万全の体調で試合に臨むため(?)、試合前日の6月7日に大阪入りしました。実はせっかく大阪へ行くなら関西在住の友人達と飲もうと思い、前日の大阪入りにしたのでした。帰りは試合が8日の日曜の夜なので、その日のうちに東京へは帰れず、9日月曜の朝の飛行機を取りました。従って月曜日の午前中は会社を休まざるを得ませんでした。

この試合のチケットは先月の中旬に売り出されたのですが、発売日の朝10時から2時間粘ったものの電話もネットも全く繋がらず、チケットを取る事が出来ませんでした。しかし発売日の翌日に友人から連絡があり、1枚ならチケットを回してくれるというので、ありがたくお願いしチケットを入手したのでした。ですから今回は一人での観戦(それも遠征)となりました。
昨年のワールドカップの時には友人が一緒に観戦した友人が長居競技場まで連れていってくれたのですが、今回は一人で行かなければなりません。大阪はほとんど行ったことがないので、事前に長居競技場までの行き方や時間を調べ、間違えないよう準備をしておきました。(=^.^=)

7日の昼過ぎに羽田から伊丹に向い、大阪伊丹空港からバスで宿泊先のホテルがある梅田へ行きました。飛行機のチケットは往復とも前売り21の購入期限に何とか間に合い、比較的安くチケットを入手出来ました。ホテルは今回も会社の契約で安く泊まれる東急イン。今回は夜の試合ですし、帰りが月曜の朝の飛行機なので、長居競技場にも伊丹空港にも近い大阪東急インにしました。
14時過ぎにホテルに到着し、チェックイン。夜の飲み会までにはちょっと時間があったので、昼食を取りに出て、その後どこかへ出かけようかと思ったのですが、お腹が膨れて眠くなったので、そのままホテルに戻り、ウトウトしてました。(^^ゞ
 

日本のゴール裏には
おなじみの巨大Tシャツ

電光掲示板には日本対アルゼンチンの表示

翌8日アルゼンチン戦の当日は、夕方まで時間をつぶし、17時過ぎにホテルを出て、競技場に向かいました。幸い梅田からは地下鉄御堂筋線で1本だったので、全く問題なく長居駅に到着しました。長居駅では帰りの切符を買うのに長蛇の列が出来ており、僕も帰りの混雑に巻き込まれたくなかったのでその列に並び、切符を買うことにしました。(しかし実際には帰りの切符売り場にはほとんど列は出来ていませんでした。(+_+)) 競技場まで徒歩で7、8分の距離を歩き、入場ゲートでちょっと待たされ、早めにホテルを出たのに結局競技場に入ったのは18時を過ぎていました。今回もJapanブルーのレプリカ持参だったのですが、梅田の地下街をレプリカ着て歩くのにちょっと気が引けてしまい、着用したのは競技場に入ってからでした。(^.^;)

座席は今回はカテゴリー2、バックスタンド後方センターライン付近でややアウエー寄りの所でした。ここもピッチを上から見下ろす感じでなかなか良い席でした。また長居はピッチの外側にトラックがあるので、前方より後ろの席の方が見やすいようです。今回の席も屋根の下だったのですが、この日の大阪はすごく良い天気で、雨の心配は全くありませんでした。(^o^)
ちょっと意外だったのは、アルゼンチンのレプリカ着てアルゼンチンの応援をしている日本人が割と見受けられたということです。僕は今回もほぼ全ての人が日本の応援をするのだと思っていたのですが、人気の高いアルゼンチンだからか、僕の周りにもそのような人達が何人か見受けられました。まあ中にはミーハー的なアルゼンチンサポもチラホラいましたが・・・(-_-)

しばらくして、競技場が沸き上がりました。両チームの選手がアップのため、ピッチに出てきたのでした。先にアルゼンチンの選手達が入ってきました。欧州で活躍している選手も多く、そうそうたるメンバーです。ちょっと遅れて日本選手が入場。この試合から日本の司令塔中田英がチームに合流していて、中田英が登場した時にはより一層大きな声援が飛んでいました。日本選手達は入場後、サポーターに向かって挨拶をした後、アップのためピッチに散って行きました。両チームの選手がアップしている様子が電光掲示板に選手が大きく映し出されるたび、観客席からどよめきのような歓声が上がっていました。
僕が入場した時にはまだチラホラ空席が見えていたスタンドも選手達のアップが終わる頃にはかなり埋まってきており、当然ながらJapanブルーに染まっていました。

アップのためにピッチに出てきた日本選手。中央は中田英

スタンドのサポーターに挨拶する選手達

日本の守護神GK楢崎

こちらはアルゼンチンの選手達。軽くジョギング

柔軟体操で身体をほぐす選手達

こちらはボールを使ってのアップ

アップの終了後、選手達が退場し、しばらくすると先日の日韓戦同様、競技場の証明が落とされ、雰囲気が高まって行く中、両チームのスターティングメンバーの発表となりました。まずはアルゼンチン。システムは4-4-2、DFにはサネッティ、MFにカンビアッソ、アイマール、ソラリ、FWにはサビオラらが入る布陣、リケルメはサブでのスタートでした。このメンバーのアルゼンチンが見られると思うと試合前からワクワクしていました。対して日本は先月末の韓国戦の先発から三都主が外れ、中田英が入りました。システムはアルゼンチンと同様4-4-2、但し、今日の中盤は3ボランチで、ダイヤモンド型でした。GKは今日も守護神楢崎、DFはセンターバックに秋田と森岡、右サイドが名良橋、左が服部でした。MFは3ボランチの中央に稲本、右に小笠原、左に中田浩二、そしてトップ下司令塔の位置に中田英が入りました。FWは2トップ、中山と鈴木という布陣でした。

アルゼンチンのキャプテン、インテル所属のサネッティ

バレンシア所属のMFアイマール

FWのサビオラ、バルセロナ所属

日本の先発GK、背番号1の楢崎

日本の司令塔、中田英寿。この試合から合流です

こちらも欧州組、フルハム所属のMF稲本

両チームの先発メンバー発表が終わり、程なくして両チームの選手が入場してきました。場内からは割れんばかりの歓声が上がっていました。メインスタンド前のタッチラインに沿って選手が整列していましたが、この日はバックスタンドでの観戦だったので、残念ながら選手の後姿しか見ることが出来ませんでした。いつものお決まりのセレモニーの後、両国国歌の斉唱が行われました。この日君が代を歌ったのは若手売出し中の光永亮太。彼は中学時代にジェフ市原のジュニアユースに選抜されたことがあるそうです。

両国国歌の斉唱が終わり、いよいよキックオフが近づいてきました。両チームの選手がピッチに散り、日本はキックオフ前に円陣を組んで気合を入れていました。
そしていよいよキックオフの笛が吹かれ、日本ボールで試合が始まりました。

円陣を組む日本選手達

こちらはアルゼンチンの先発メンバー

日本ボールのキックオフで試合開始

試合は序盤から圧倒的なアルゼンチンペース。アイマールやソラリ、サネッティ、サビオラらの高い個人技をベースにした攻撃に押されっぱなしでした。日本も時折、中田英が起点となり、中央からのカウンターで中山、稲本がアルゼンチンゴール前に迫る機会が数回ありましたが、決定的なチャンスとまでは行きませんでした。また両サイドのMF中田浩二、小笠原からの攻撃はほとんど見られず、クロスを上げても正確性に欠き、チャンスには至りませんでした。
前半18分、日本ゴール前でのアルゼンチンの攻撃。ペナルティエリア中央のソラリから左でフリーになっていたサビオラへボールが渡り、サビオラがGK楢崎と1対1でシュート。しかしここは楢崎のファインセーブでアルゼンチンにゴールを割らせませんでした。
その後もGKの楢崎を中心とした日本のDF陣はアルゼンチンの攻撃を何とか防いでいましたが、前半30分、左サイドのアイマールからの折り返しをサビオラが右足で決め、先制。そして前半終了間際の45分には速攻からサネッティが中央ハーフウエーライン付近からドリブルで持ち上がり、マークに入った稲本をはじき飛ばして、サビオラとワンツー。ボールを受けたサネッティはペナルティエリア手前からの強烈なミドルシュートでゴールを割り、アルゼンチンに2点目が入りました。
そしてその直後、前半終了の笛がなり、前半はアルゼンチンの2点リードで終了し、ハーフタイムに入りました。

前半は圧倒的なアルゼンチンペースでしたが、彼らの高い個人技を見ていると、得点されて悔しいと言うより、そのプレーに感嘆して思わず拍手を送りたくなるような感じでした。

アルゼンチン、アイマールのFK

日本のセットプレー、小笠原のFK

アルゼンチンの左CK、日本ゴール前の攻防

アルゼンチンMFアイマールの右CK

前半が終了しロッカーに戻っていく両チームの選手達

そしてハーフタイムも終わり、選手がピッチに戻ってきました。ジーコにしては珍しく、ハーフタイムで3人の選手交代をしてきました。不調だった左右のMF中田浩二、小笠原に替え、三都主と福西を投入、中盤を前半のダイヤモンド型からボックス型に変更し、さらにFWの中山に替え、大久保を投入してきました。そしてアルゼンチンのキックオフで後半が開始されました。

ハーフタイムを終え、ピッチに出てきた日本選手

アルゼンチンの選手も出てきました

後半に向け、円陣を組む日本代表

ハーフタイムの選手交代で日本は中盤のバランスが取れるようになり、後半序盤は圧倒的にペースをつかみ攻勢を掛けました。そして後半9分、三都主の右CKに秋田が頭で合わせ待望の1点が入りました。そしてその後も日本は中田英を軸に攻勢を続け、後半16分には中田英自らがゴール前のこぼれ球につめたのですが、惜しくもクリアされてしまいました。

アルゼンチンゴール前に攻め込む日本

三都主の右CK。これを秋田がヘッドでゴール!

こちらはアルゼンチンのCKから日本ゴール前の攻防

日本は後半20分に疲れの見える鈴木に替え永井を投入し、同点ゴールを目指し、攻撃を続けました。
2点リードしているアルゼンチンは後半18分アイマールに替えリケルメを、また27分にサビオラからロドリゲス、さらに32分にはソラリに替えロドリゲスを入れてきました。アイマールやサビオラらが下がってしまい残念でした。彼らのプレーは最後まで見たかったです。でも今度はその替わりに入ったリケルメのプレーを見ることが出来たので、それで良しです。(^o^) そしてそれらの替わりに入った選手達が活躍しました。

DFの服部に指示を与えるジーコ

アルゼンチンはアイマールに替え、リケルメ(中央)を投入

GK楢崎のキック

後半34分にアルゼンチンが日本陣内左サイドでFKを得て、そのFKをリケルメがDFの裏の絶好の位置に落とし、DFの裏に飛び出したロメオが決め、3点目。さらに37分には左サイドからロドリゲスが放ったミドルシュートがポストにはね返り、横っ飛びでセーブに行ったGK楢崎の体に当たって、ゴールとなってしまいました。
アルゼンチンに4点目が入った後も日本は点を取るべく、頑張って攻め続けたのですが、結局その後はアルゼンチンのゴールを割ることが出来ず、そのままタイムアップとなりました。

試合終了、センターサークル付近に集まった両チームの選手

サポーターに挨拶する日本選手

表彰式に向かう両チーム選手

勝利に喜ぶアルゼンチンの選手達

バックスタンドのサポーターに挨拶する楢崎や三都主ら

結果は4対1と大差がつきましたが、特に後半は日本の攻撃では選手の動きも良く、先日の韓国戦に比べると雲泥の差だったと思いました。しかし、DF面ではアルゼンチンのような個人技の高いプレーには現在の日本のDFはちょっとついて行けないような感じを受けました。

今回は中田英を中心として日本も何回か良い攻撃が見られましたし(後半だけと言っても良いですが・・・(^^;)、またアルゼンチンの選手達の素晴らしいプレーが随所に見られ、大量失点で日本が負けてしまいましたが、この試合を観戦できたことには大満足でした。

試合終了後、表彰式が行われ、アルゼンチンチームにキリンカップと賞金が贈呈されました。表彰式後、日本選手はスタンドの観客に挨拶をし早々にピッチを去って行ったのですが、驚いたことにアルゼンチンの選手達はスパイクを脱いで、クールダウンを兼ね、ピッチでジョギングを始めました。その際に両サイドのタッチライン間際に来て、観客に手を振るなどしてくれました。このアルゼンチン選手の愛想の良さに日本サポーターからも「アルゼンチンコール」が起こっていました。

クールダウンを兼ねて軽くジョギングするアルゼンチン選手

何度も往復していました

日本サポーターからも声援が飛んでいました

そのアルゼンチンの選手達のクールダウンが続く中、僕は競技場を後にして帰路に着きました。一人での観戦だったので、どこにも寄らず、長居から行きと同じく地下鉄御堂筋線で梅田まで戻り、ホテルへ帰ってTVのスポーツニュースで先ほどの試合を見直していました。TVを見ながら、この日の後半のような動きをすれば、11日のパラグアイ戦でも良い試合が期待できるのでは思い、11日のパラグアイ戦の観戦が楽しみになってきていました。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 10
日本対韓国
No. 12
日本対パラグアイ
No. 13
日本対ナイジェリア



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