Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 8


2002年11月20日(水)キリンチャレンジカップ2002
日本代表対アルゼンチン代表

19:20キックオフ 埼玉スタジアム2002 観客数:61,816人



日 本
0
0
前半
0
2


アルゼンチン
0
後半
2


得点者

ソリン 後半2分
クレスポ 後半4分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

先月のジーコJapan初陣、対ジャマイカ戦から約1ヶ月。第二戦となる日本対アルゼンチン戦を友人4人と一緒に計5人で見に行ってきました。今回は日本の「黄金のカルテット」4人のうち召集されたのが中村だけで、ちょっと寂しい布陣でしたが、対するアルゼンチンは超本気モード。先だってのW杯メンバーのうち14人を招集、それに加えてリケルメ、サビオラを召集。メンバー全てが欧州で活躍していているという超豪華布陣でした。結局リケルメは怪我で来られませんでしたが、それでもこのアルゼンチンのメンバーを見るだけでワクワクするものがありました。日本は直前になってジーコ監督のお母さんが亡くなってブラジルへ戻ることになり、急遽山本コーチが指揮を取る事になりました。

電光掲示板には日本対アルゼンチンの表示

日本のゴール裏には
巨大な日の丸

会場は埼玉スタジアム、最寄駅の浦和美園から徒歩約15分かかるのと、キックオフが19:20であることを考慮し、友人2人と市ヶ谷駅に17:45に待ち合わせ、地下鉄南北線、埼玉高速鉄道を使い埼玉スタジアムに向かいました。電車が遅れているみたいで、予定していた電車より1本前の浦和美園行きに乗れたのですが、途中で何回も信号待ち等で停車したりしてスムーズな運行ではなかったようでした。電車自体はそんなに混んではいなかったのですが、浦和美園駅は大混雑、ワールドカップ準決勝の時と同じような状態でした。浦和美園へ到着したのが18時半過ぎで少し早歩きで競技場へ向かいました。時間的には余裕があり、楽勝かと思ったのですが、そこはやはり埼玉スタジアム(?)。競技場内に入ったのは19時頃になってしまっていました。競技場へ向かう途中ではスピーカーからワールドカップのオフィシャルソングが流れてきて、ワールドカップの時の興奮が甦って来ました。競技場に入ってまずビールを買うために(^^;)列に並んでいると両チームの選手紹介が始まってしまい、そのため今回は電光掲示板の先週紹介の写真や練習風景は撮ることが出来ませんでした。そうこうしていて結局席に着いたのは19時10分頃でした。今回の座席もカテゴリー2。バックスタンド1階(ロアー)中央ややアルゼンチン寄り、前から11列目というまたまた絶好の座席位置でした。埼玉スタジアムはサッカー専用スタジアムで陸上トラックがなく、ピッチまでが近いので、選手を間近で見ることが出来ました。

両チーム選手の入場です

アルゼンチンの先発メンバー

こちらは日本の先発メンバー

程なくして両チーム選手の入場が行われ、まずジーコ監督のお母さんに対する哀悼の意を込めた黙とうが行われ、その後両国国歌の斉唱が行われました。「君が代」の斉唱はゴスペラーズ。彼らの登場の際にも大きな拍手が起きていました。そしていよいよキックオフが近づいて来ました。
日本の先発メンバーはGKは守護神楢崎、DFがセンターバックに秋田と松田、右に名良橋、左が久しぶり代表復帰の中西、守備的MFに中田浩二と福西、攻撃的MFに小笠原と中村、ツートップが高原と鈴木という布陣でした。対するアルゼンチンはGKがカバジェーロ、DFがキローガ、アジャラ、サムエルの3人、MFはサネッティ、アルメイダ、ソリンに司令塔のベロン、FWは3トップ、オルテガ、クレスポ、C・ロペスという最強布陣を敷いてきました。

アルゼンチンの攻撃陣、3トップと司令塔のベロン

アルゼンチンのFWクレスポ

アルゼンチンは最強の布陣です

日本の司令塔、背番号10の中村俊輔

中村とFWの高原

円陣を組もうと集まった日本イレブン

そしてキックオフの笛がなり、アルゼンチンのキックオフで試合が開始されました。
前半、日本はサイドを上手く使い、押し気味に試合を進めました。特にジャマイカ戦では今ひとつの出来だった中村俊輔がボールをよくコントロールし、日本の攻撃に繋げていきました。ただ何度かCKやFKでセットプレーのチャンスがあったのですが、精度がイマイチで得点に結びつけることが出来ませんでした。日本のチャンスは前半20分、ミドルから名良橋が放ったシュートをペナルティエリア内でゴールに背を向けて受け止め、そのまま体を反転させてシュートしたのですが、ややインサイドにかかりすぎたのかボールは惜しくもゴールの左に外れてしまいました。その後も両チームともチャンスは作るもののなかなか得点には結びつきませんでした。前半終了間際にはアルゼンチンがオルテガのポストプレーで左のソリンにつなぎ、ソリンが左足のアウトサイドでダイレクトシュート、それをGK楢崎がファンセーブで防ぎ、得点させませんでした。そして前半は0対0のまま終了しました。

アルゼンチンのキックオフで試合開始

オルテガと中西、左は中田浩二

ベロンのフリーキック

こちらは中村のフリーキック

アルゼンチンのセットプレーのキッカーはベロンでした

前半はこのまま0対0で終了

ハーフタイムをはさみ、両チームとも選手交代はなく、日本のキックオフで後半が開始されました。

日本の選手達がピッチに戻ってきました

後半に向けて気合いを入れます

アルゼンチンの選手もピッチへ

後半開始早々の2分、ゴール前でアルゼンチンのFK、すばやいリスタートでベロンからオルテガへとつなぎ、最後はソリンが体をうまく反転させながらシュート。これには日本の守護神楢崎も止められず、アルゼンチンの先制ゴールとなりました。さらに続く後半4分には、またまたベロンからオルテガにパスが渡り、オルテガの右からのクロスにクレスポが頭で合わせて、2点目を奪いました。後半の立ち上がりに日本のDF陣が集中力を欠いたすきをアルゼンチンがついた形になりました。
その後もアルゼンチンの司令塔MFのベロンがフリーにあることが多く、後半はアルゼンチンのボール回しに翻弄されていた感が否めませんでした。

後半2分、アルゼンチンが先制

アルゼンチンのFW C・ロペス、左は名良橋

同じくFWのクレスポ、左は秋田

2点目を奪った直後、喜ぶアルゼンチンイレブン

アルゼンチン2対0とリード

司令塔、中村俊輔

中村がドリブルでゴールに迫る。左はベロン

ゴール前のチャンス、中村が左足でフリーキックを蹴る

2点を先制された日本は後半10分に鈴木に代えて中山を、後半13分にはハードスケジュールの中村に代えて三都主を投入し、反撃に出ましたが、なかなか得点が奪えません。その後も後半17分に名良橋に代えて代表デビューの山田、22分には小笠原に代えて遠藤を投入し、局面の打開を図りましたが、功を奏しませんでした。

日本は反撃に向け、中山を投入

アルゼンチンのセットプレーから日本ゴール前での競り合い

FWの高原もこの日は得点出来ず

日本の守護神、背番号1の楢崎

中山はピッチ狭しと動き回っていました

楢崎のゴールキック

アルゼンチンは後半20分にC・ロペスに代えて、W杯でも活躍したキリ・ゴンザレスを、後半28分にはオルテガに代え次代のスーパースター候補のサビオラを投入してきました。サビオラは今回ぜひ見たかった選手の一人だったので、見られてラッキーでした。短い時間でしたが、そのサビオラのプレーはさすが目を見張るものがありました。
(もっと早く出してくれても良かったのに・・・^o^)

「アルゼンチンの健さん」ことキリ・ゴンザレス

キリ・ゴンザレスがボールをコントロール、右は中田浩、左は山田

アルゼンチンは次代のエース、サビオラを投入

サビオラとそれをマークする日本のDF陣

ゆっくりとタッチラインに向かうベロン

結局そのままタイムアップ。2対0でアルゼンチンの勝利となりました。前半こそ互角に戦えたものの、後半になって、やはり世界の強豪であるアルゼンチンの強さが際立ってきて、結果的には完敗と言ってもいいような試合でした。

試合終了。勝利を喜ぶアルゼンチンイレブン

日本のイレブンもサポーターの声援に答える

表彰式も終わり、競技場から出て浦和美園の駅に向かったのですが、帰り道はW杯の時と違ってそんなに通路が厳しく制限されておらず、比較的スムーズに浦和美園の駅までたどり着きました。電車も待っている人間はかなり多かったのですが、これも思ったほど待つこともなく、案外早く乗車することが出来ました。おかげで(?)同行した5人のうち4人で王子の居酒屋で12時前まで飲んで今日の試合の談義に花を咲かせてきました。これで年内の日本代表の国際Aマッチは全て終了。

今年は色々な試合を見に行くことが出来、本当に楽しかったです。また来年、いい試合が見られるよう、そしてジーコJapan初勝利を目指して日本代表には頑張って欲しいです。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 7
日本対ジャマイカ
番外編
大リーグ対全日本
No. 9
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