日米野球(第7戦)観戦記


2002年11月17日(日)日米野球第7戦(東京ドーム)
大リーグ対全日本

開始:12:02 終了:14:49 試合時間:2時間47分 観衆:55,000人

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勝利投手:コロン(1勝)
セーブ :ガニエ(3S)
敗戦投手:上原(1勝1敗)
ホームラン:チャベス1号(井川8回ソロ)


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

このHPではサッカーの観戦記を載せているのですが、僕は野球観戦も好きで以前は良くプロ野球の試合を見に行っていました。先日久しぶりに野球を見に行って来たので番外編としてその試合の観戦記を載せます。

見に行ったのは2002年11月17日に行われた日米野球第7戦。試合開催日の前々日の金曜日の夕方、会社帰りに地下鉄の駅で携帯がなり、電話に出てみると後輩からで、「17日の日米野球のチケットがあるんですけど行きませんか?」との嬉しい誘いの電話でした。その日は特に用事もなかったので、「行く」と即答しました。(多分用事があっても行ったでしょうが・・・^^;)

期せずして、シーズン終了後にFA宣言し来シーズンはアメリカメジャーリーグへ行ってしまうジャイアンツの松井の最後の試合が生で見られるという事になり、メジャーの方でもボンズやヤンキースのウイリアムス、ジアンビー、さらに日本凱旋のイチロー等が見られると言う事になり、すごくラッキーでした。

当日はもう一人後輩を誘い3人での観戦となりました。東京ドームで12:00プレーボールだったので11:30にJR水道橋駅の改札で待ち合わせ、3人で東京ドームへ向かいました。既に水道橋から東京ドームへ向かう陸橋は大勢の人でごった返していました。大勢の人並みの中、ワールドカップやサッカーの日本代表戦と違い、子供連れの人々を多く見かけました。

東京ドームの中に入り、座席に向かいました。席はバックネット裏2階席やや三塁よりの位置でした。高い位置にあり、グラウンドからはちょっと遠かったのですが、全体を見渡せるまあまあ良い席でした。席に着くなり、いつものごとく売り子から生ビールを買ったのですが、これが高い!ワールドカップでも1杯\500だったのに、東京ドームでは1杯何と\800! サッカー観戦の時と同じくらいの値段だと思い込んでいて、買ってしまってからちょっと後悔しました。(でも最初から\800と分かってても買ったでしょうが・・・^_^;)
既に両チームのスターティングオーダーが発表されており、日本は上原、メジャーはコロンが先発、クリーンアップはいつも通り日本が中村、松井、カブレラ、メジャーがウイリアムス、ボンズ、ジアンビーでした。そしてメジャーのトップバッターはもちろんイチローでした。

日米野球第7戦、最終戦です

両軍の先発メンバー

マスコットのジャビットとフィリー・ファナティック

1回の表日本の攻撃、1番松井稼の四球、2番清水のヒットでノーアウト1,2塁のチャンスだったのですが、クリーンアップが凡退し、先制点を奪うことが出来ませんでした。

1回の表、守備位置に向かうイチロー

ファーストはジアンビーです

1番松井稼が四球で出塁

3番の中村です

4番はゴジラ松井

5番はカブレラ

1回の裏、メジャーの攻撃ではトップのイチローがバッターボックスに入るとスタンドから割れんばかりの歓声が上がり、そしてボックスでバットをピッチャーに向けて突き出すおなじみのポーズの時には無数のフラッシュが焚かれていました。この試合イチローがバッターボックスに入るたびにそれが繰り返されていました。そのイチローが上原の初球をツーベースヒット、2番アロマーのファーストゴロで3塁へ進み、3番ウイリアムスのヒットでホームへ帰りメジャーがあっという間に先制点を取りました。

日本の先発ピッチャーは上原

センターで守備練習する松井

トップのイチローがバッターボックスへ

イチローおなじみのポーズ

3番のウイリアムス

4番は世界のホームラン王、ボンズ

日本の2回の表、パリーグ首位打者の小笠原がヒットで出塁、次のセリーグ首位打者福留は大きなセンターフライ。それを見た小笠原が好判断で1塁からタッチアップして2塁へ進塁。続く今岡にツーベースが出たものの今度は小笠原の判断が悪く、ホームへ帰れませんでした。結果的にはラストバッターの谷繁の内野ゴロの間にホームへ帰り、同点としました。

メジャーは3回の裏、ノーアウト1,2塁でイチローがバッターボックスへ。ここでイチローはスタンドを唸らせる三塁ライン際への絶妙のバント。これを取りに行った上原もファイルになることを期待して見送るしかなく、これでノーアウト満塁の大チャンス。打線も上位に回っていくのでメジャーの大量得点かと思われたのですが、ここで上原が踏ん張り、続くアロマーをゲッツー、この間に1点は取られましたが、ウイリアムスを打ち取りメジャーの攻撃を最小失点でしのぎました。チャンスでボンズへ回ったら大変だったので僕もほっと胸をなでおろしました。

メジャーの先発はコロン

上原も好投しました

メジャーの5番ジアンビー

サードを守る中村

センターの守備位置からベンチへ戻る松井

ライトからベンチへ戻るイチロー

序盤戦を見ただけでも本当に日本もメジャーも出てくる選手選手がすごいメンバーで見ていてワクワクしていました。日本の先発上原も徐々に調子を上げ、メジャーの打者に立ち向かって行き、今日もいくつか三振を取っていました。

お目当ての一人ジャイアンツの松井ですが、3回の第二打席でセンター前にヒットを打ち、スタンドを若干沸かせましたが、結局皆が期待していたホームランは出ませんでした。

本当に行き着くひまもないくらい内容が濃い試合で、イニングが進んでいくスピードがすごく早く感じられました。イニングの合間もメジャー方式の色々な趣向が凝らされていて見ていて楽しくトイレに行っている暇もないくらいでした。#^o^#
応援もラッパや太鼓等の鳴り物がなく、そのため乾いた打球音が良く聞こえ、応援も球場側がメロディーで観客の拍手を誘発するような方法が取られ、普段TVで見ているのとはちょっと違った印象を受けました。これがメジャー流の応援方法なのでしょう。

さて、試合は6回から日本のピッチャーが川上に交代し、その川上からにメジャーがヒット2本と犠牲フライで1点を追加、3対1としました。7回からメジャーはピッチャーに大家を投入、イチローに次ぐ日本人メジャーリーガーの登場にスタンドは沸き返りました。日本はその大家を攻め、1アウト満塁から3番の中村が犠牲フライを打ち上げ1点を返しました。そしてバッターはゴジラ松井。ゴジラのテーマに乗ってバッターボックスに向かう松井にスタンドからは大歓声が起こっていました。ここでの1発を期待する松井に対して、メジャーはピッチャーを大家からサウスポーのロメーロにスイッチ、本気モードです。そのロメーロは松井に対してフォアボールを与えてしまい、それに大して満員のスタンドからは大ブーイングが起こりました。当然僕もブーイングしました。(^^;松井が歩いた後のツーアウト満塁のチャンスもカブレラが凡退し結局この回は1点止まりでした。

日本の2番手は川上

7回からメジャーは大家を投入

松井の第3、4打席は四球

7回裏メジャーの攻撃ではツーアウトからイチローがこの日4本目のヒットで出塁、盗塁と悪送球で3塁まで進みましたが得点ならず。8回表の日本の攻撃ではヒットと送りバントで1アウト2塁のチャンス、ここでメジャーは打者を睨めつけるポーズで人気のフェターズをリリーフに送り、そのフェターズが後続を断って日本も得点出来ませんでした。

8回裏から日本のピッチャーは井川にチェンジ、その井川からこの回先頭のチャベスがセンターにホームラン。1点を追加しました。

そして日本最後の攻撃、メジャーのピッチャーは抑えの切り札・ガニエ。この回1人出れば4番の松井まで回ります。先頭の松井稼が内野安打で出塁、松井まで回る可能性が高くなってきました。続く清水は内野ゴロでしたが、ゲッツーにはならず、1アウト2塁。中村はセンターにあわや同点ホームランかという大飛球を打ち上げましたが、センターのハンターがフェンスに激突しながらのスーパーキャッチ。これで2アウト。そして満員のスタンドの期待を一身に受けて4番松井登場、日本での試合の最終打席です。ここで1発出れば同点、満員のスタンドからは割れんばかりの大歓声が起りました。大きな期待を受けてバッターボックスに入った松井でしたが、残念ながら結果はセカンドゴロ。4対2でメジャーの勝利となりました。

日本の3番手は井川

松井の日本での最終打席です

今日の試合結果です

日本の3連勝で始まった日米野球でしたが、その後メジャーが4連勝、最終的にメジャーが意地を見せた形になりました。
この試合のMVPはイチロー、敢闘賞が小笠原、シリーズを通じてのMVPはハンター、敢闘賞が松井稼でした。
表彰式終了後、松井が出てきて観客に挨拶したのですが、僕らは既に東京ドームを後にしていたため見ることが出来ませんでした。今から考えるともう少し粘っていれば良かったと思いました。

しかしメジャーや日本のスーパースターのプレーを目の前で見られてすごく楽しかったです。僕にとってはこの日米野球は本当に久しぶりの東京ドームでの野球観戦となりました。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 7
日本対ジャマイカ
No. 8
日本対アルゼンチン
No. 9
レアル対オリンピア



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