Go for 2006! ZICO JAPAN観戦記

No. 36


2004年12月16日(木)キリンチャレンジカップ2004
日本代表対ドイツ代表

20:00キックオフ 横浜国際総合競技場 観客数:63,023人



日 本
0
0
前半
0
3


ドイツ
0
後半
3

 

得点者

 クローゼ 後半9分
バラック 後半24分
クローゼ 後半47分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

2004年12月16日、先日のトヨタカップに続き、また横浜国際競技場に今度は今年最後の代表戦、キリンチャンレジカップ日本対ドイツ戦を見に行ってきました。ドイツとの対戦はこれが初めて。ドイツ代表は2002年W杯決勝以来の来日で、僕もその時のブラジル対ドイツ戦以来のドイツ代表の観戦でした。(当たり前か・・・(^^ゞ)

この日のキックオフは20:00。7月にも横浜国際でキリンカップサッカーの日本代表戦があったのですが、この時も20:00キックオフで平日の横浜国際での開催の場合はキックオフが遅めで助かります。埼玉スタジアムでの開催もそうしてくれればと思うのですが、帰りの足のことを考えると横国では大丈夫でも埼スタでは難しいのでしょう。(*^_^*)
キックオフが20:00という事で、7月と同じくちゃんと終業後に(^^;)最寄の浜松町から京浜東北線で東神奈川に出て、そこから横浜線で小机へ向かいました。京浜東北線は全く問題なかったのですが、東神奈川からの横浜線が大混雑。ギュウギュウ詰めで新横浜まで大変な思いをし、何とか小机まで辿り着きました。小机駅でその日一緒に観戦予定の友人と待ち合わせていたのですが、駅も大混雑。メールで待ち合わせの場所の詳細を連絡し何とか合流、そこから一緒に競技場に向かいました。
先日のトヨタカップの時はそれほど混んでいなかった競技場までの道ですが、この日は日本対ドイツという事でさすがにちょっと人の数が違いました。競技場へ到着後、手荷物検査を受け、入場ゲートをくぐり競技場に入りました。入場ゲートではこの日も恒例のブルーカードを配布しており、それを数枚受け取り座席に向かいました。

この日配付されたブルーカード

日本イレブンが描かれている裏面のデザイン。GKは楢崎です。

この日の対戦カード、日本対ドイツ

この日の座席もいつも通りカテゴリー1でメインスタンド側だったのですが、この日は2階席。アウエー側でさらにやや後方の席でした。(-_-メ)。階段をいくつも上り、ようやく席に到着しました。座席に着いてみると2階席とはいえ、なかなか見やすい良い席でした。埼スタの2階席はイマイチなのですが、横国はピッチの周囲にトラックがあり、ピッチまでちょっと遠いせいでしょうか2階席でも結構見やすかったです。(選手はちょっと小さかったですが・・・(^^ゞ) 席に着いたのは19:20頃だったのですが、ちょっと遅いキックオフ時間とは言え、やはりこの時間ではまだまだスタンドは満員とはいかないまでも、さすがにドイツ戦と言う事からかかなりの既に観客が詰め掛けてきていました。

この日は天気予報では暖かいとの事で、確かに昼間はポカポカして暖かかったですが、夜になって風が強くなってきてかなり寒さが感じられました。競技場までの道でもかなり風が強く寒かったのですが、競技場の2階席には冷たい風が吹いていて座っていてすごく寒かったです。12月の観戦ということで防寒対策もしてきてはいたのですが、それでも手足が冷たく寒さを感じずにはいられませんでした。(-.-) 代表戦と言うことで当然レプリカを持ってきていたんですが、その寒さのなかでは当然コートの下に着ることになりました。しかしその寒さの中でもやっぱりビールの売り子を探し、ビールを買ってしまいました。(=^_^=)
席でビールを飲んでいるとまず日本の選手達がアップのためにピッチに出てきました。早速カメラを構え撮影を始めました。ちょっとしてスタンドから大きな歓声が上がりました。何かと思ってピッチを見るとドイツの守護神GKのオリバー・カーンがアップのためにピッチに出てきたのでした。その時の歓声は日本の選手に対するものよりもかなり大きかったです。(^.^)

日本選手のアップ風景

アップを行うドイツGKカーン

こちらは日本の守護神楢崎

ドイツ帰りのFW高原

ドイツチームのアップ風景

こちらもドイツ選手達のアップ

この日は日本代表は宮本や松田が怪我のためメンバーから外れていて、また中澤も怪我の影響で試合に出られるかどうか微妙な状態で日本のDF陣はちょっとピンチに陥っていました。また中村や小野、中田も招集されておらず、海外組は故障上がりの稲本とドイツブンデスリーグが休みに入った高原のみでした。それに比べるとドイツのメンバーはそうそうたるもので、GKのカーン、MFバラックにシュナイダー、FWのクローゼ、アサモアらベストメンバーと言っても良いくらいの本気モードバリバリのメンバーでした。(^o^)
この日の観戦は日本代表を応援するのはもちろんですが、ドイツの超一流プレーヤー達の超一流のプレーもすごく楽しみでした。

来年はドイツ年だそうです

アップから戻ってくる楢崎

こちらはアップから戻ってくるドイツ選手達

しばらくしてアップも終了し両チームの選手達がロッカーへと戻って行きました。そしてすぐに両チームの選手紹介が始まりました。まずはドイツ、GKはもちろんドイツの守護神オリバー・カーン、カーンはドイツのアジア遠征のなかでもこの日本戦のみの契約になっているとの事で、このことからも彼の日本戦に掛ける意気込みが分かります。(とネットに載っていたのですが、カーンは韓国戦にも出場していました。(^^;) DFはオボモエラ、ウェルンス、メルテザッカー、シュルツの4バック、MFはシュナイダー、エルンスト、そして「小皇帝」の異名をとるドイツのキープレーヤー、主将のバラック。FWは3トップ、アサモア、ポドルスキーにエースストライカーのクローゼという布陣でした。ドイツの先発メンバーを見ても彼らの本気モードが伝わってきます。スタンドからはカーンやシュナイダー、バラック、クローゼ等ドイツの主力選手の紹介の際には大きな歓声が上がっていました。続いて日本のメンバー紹介、GKは久しぶりに日本の守護神楢崎が先発。久しぶりに楢崎のプレーが見られます。楢崎にはドイツの攻撃をピシャリと押さえて欲しいものです。DFはこの日は4バック、中央が茶野と田中誠、左が三都主、右サイドに加地でやはり急造DFという感は拭えませんでした。MFはボランチにこれまた久しぶりの稲本、それとこの日は福西が先発でした。前目は藤田と小笠原、FW2トップは高原と鈴木でした。

ドイツの守護神GKカーン

ドイツMFシュナイダー

ドイツキャプテン、「小皇帝」MFバラック

ドイツのエースストライカー、FWクローゼ

ドイツ監督、クリンスマン

日本の守護神GK楢崎

日本MF、藤田

故障から復帰のボランチ稲本

日本のエース、FW高原

先月のシンガポール戦でもMFからのパス供給があまり上手く行かず、得点は1点のみだったのですが、その日と同じく藤田、小笠原のコンビで僕は攻撃にちょっと不安を感じました。さらにDFではセンターバックの二人は高さがあまり無く、さらに普段もあまりコンビを組んでいないため、連携プレーがどうかとその点も不安でした。しかし、この日の相手はドイツ、さらに親善試合で申し訳ない言い方ですが、勝敗はあまり関係ないのでドイツの素晴らしいプレーが随所に見られればそれはそれで満足です。(でもGKが楢崎ですから、あまり点は入って欲しくなかったのですが・・・(^.^;)

そしてメンバー発表の後、両チームの選手が入場してきました。この時間にはさすがに相手がドイツと言うこともあり、平日開催の親善試合ながらスタンドはもうほぼ満員になっていました。スタンドを埋めたサポーターは入場時に配られたブルーカードを掲げ、スタンドを青一色に染めてあげていました。両チーム選手がメインスタンド前に整列し、セレモニーに続き、両国国歌斉唱が行われました。この日の君が代斉唱は堀内孝雄。この堀内孝雄の国歌斉唱が緊張からか声が出なかったり、音程が外れそうになったりと結構危なっかしいものでした。(^^ゞ そして国歌斉唱、先発メンバーの撮影の後、選手がピッチに散って行きました。

日本ゴール裏にはいつものように巨大レプリカが出現

メインスタンド前に整列した日本の先発メンバー

こちらは弾幕を持ったドイツの先発メンバー

日本ゴール裏に今度は巨大日の丸が

日本の先発メンバーの写真撮影

こちらはドイツイレブンの写真撮影

そして日本ボールでいよいよ史上初の日本対ドイツ戦の前半が開始されました。
前半開始早々の1分、ドイツは右サイドのシュナイダーのスルーパスを受けたエルンストがファーストシュート! しかし、これはゴール右に外れました。前半2分、今度は日本の小笠原がインターセプトからやや強引にミドルシュートを放ちましたが、これはゴール右に外れてしまいました。前半11分には日本の左CK、三都主がニアに高いボールを蹴りそれを高原がヘッド! しかし、相手DFに体を寄せられゴール上に大きく外してしまいました。前半15分ドイツの攻撃。右サイドからクローゼがゴール前に低いクロス。日本DFが足を伸ばしましたがこれには届かず、ゴール前に走り込んだバラックにフリーでボールが渡りました。そしてバラックが至近距離からフリーでシュート。しかしこれは楢崎が体を張ったファインセーブ! そのこぼれ球を再び押し込まれそうになりましたが、これは辛うじて小笠原がカバーしてクリア。ドイツの決定的な得点シーンでしたが、楢崎の好セーブで得点を与えませんでした。(^o^)丿
前半18分にはドイツ右CK。シュナイダーがニアに低いボールを入れ、それがこぼれたところをアサモアがヒールで押し込もうとしましたが、これは三都主がゴールライン上ギリギリでカバーしてクリアし、これまた決定的なピンチを逃れました。前半25分、ドイツの右CKをシュナイダーが蹴り、これをニアでバラックがフリーでヘディングシュート! しかし、これは楢崎が正面でキャッチし、事なきを得ました。(^^;

日本ボールで前半のキックオフ。高原が後ろへボールをはたく

ドイツGKカーンのゴールキック

ドイツMF、手前はエルンスト、奥がシュナイダー

日本の左CKからドイツゴール前での攻防

日本ゴール前でのドイツの攻撃。アサモアがゴールを狙う

ドイツバラックのシュートをDF田中がブロック

前半27分、今度は日本の攻撃。カウンターから小笠原が前線の鈴木へロングパス。それを受けた鈴木が右サイドをゴールライン付近まで駆け上がった加地へパスを通し、加地がゴール前へ鋭いクロス。しかしこのクロスはGKカーンが右手一本でブロックし、それをウェルンスにクリアされ、得点につなげる事が出来ませんでした。
前半29分ドイツの右CK。ポドルスキーが高いボールがゴール前に入れましたが、GK楢崎がパンチングでクリア。ドイツはこぼれ球を再びゴール前に送りましたが、クローゼがシュートをミスし、得点にはなりませんでした。前半41分、日本は中盤の小笠原が右サイドへロングパス。走り込んだ加地がニアへクロスを入れ、これを高原がトラップしシュートに行こうとし、ドイツDF3人に囲まれて倒されたのですが、ファウルの判定は無しでした。前半44分には日本がまたカウンター。右サイドのスペースに高原が抜け出て左足でクロス。ニアに走り込んだ小笠原が後ろに流そうとしましたが、メルテザッカーにヘッドでクリアされてしまいチャンスにはなりませんでした。そしてそのまま前半は0対0で終了。ハーフタイムに入りました。

日本GK楢崎のゴールキック

ドイツの攻撃、オボモエラが日本ゴール前にボールを入れる

ドイツゴール前にボールが入り、カーンが処理

日本ゴール前に高いボールが入るが、楢崎がパンチングクリア

日本ゴール前でボールがこぼれ、それを加地がクリアに行く

ドイツバラックがボールをキープ。稲本がマーク

試合開始直後からドイツが優位に立ち、バラックを中心に何度も日本陣内に攻め込んできました。マークを外され幾度か決定的な場面も作られましたが、日本のDFも何とかドイツの攻撃に耐え、楢崎の体を張った好セーブもありドイツに得点を許しませんでした。日本もドイツ陣内に攻め込むもののドイツのプレスにボールを奪われ、なかなかシュートまで行くことが出来ませんでした。日本はドイツのボールキープ力の高さからか前半の中盤からDFが下がり気味になり、カウンター狙いの攻撃が多くなっていました。前半は日本が苦戦していましたが、僕としてはドイツ攻撃陣の素晴らしい攻撃と楢崎のスーパーセーブが見られ、満足でした。(#^.^#) ただ、日本の決定機がほとんど無かったのでカーンのスーパーセーブがあまり見られず、その点はちょっと残念でした。

ハーフタイムには例のごとく前半のハイライトが映し出されていましたが、ほとんどドイツの攻撃のシーンばかりでした。試合に見入っていた前半は良かったのですが、ハーフタイムに入って寒さが一層感じられ、さすがにこの日は2杯目のビールを飲む気にはなりませんでした。(^^ゞ
そしてあっという間にハーフタイムも終了し、選手がピッチに戻ってきました。

後半開始前に円陣を組んで気合いを入れる日本選手達

ドイツボールのキックオフで後半開始

ドイツの守護神、オリバー・カーン

日本はハーフタイムでFWの鈴木に代えて玉田を投入してきました。そしてドイツボールで後半のキックオフとなりました。
後半2分にドイツは中盤からのFK。それをゴール前に素早く放り込みましたが、これはGK楢崎が難なくキャッチしました。後半4分、日本はペナルティーエリア手前から小笠原のクロスを三都主がダイレクトでボレーシュート! しかし、これは相手DFに当たりCKに。このCKもドイツDFにヘディングでクリアされてしまいました。後半5分ドイツは右サイドからのクロスをエルンストがヘッドで流し、稲本がクリアしたところをポドルスキーがシュート! しかし、これも稲本が体を投げ出してブロックしました。そして後半9分、ドイツの左サイドからゴールまで約35メートルのFK。バラックが直接ゴールを狙ってシュート。これがゴール左下に飛び、これに楢崎が反応して横っ飛びでセーブに行き、前に弾きましたが、そのこぼれ球を詰めたクローゼに押し込まれ、ドイツに先制点を許してしまいました。このシーンは翌日の各スポーツ紙に「楢崎のミス」と出ていましたが(-_-メ)、競技場で見えていた僕にはとてもそうは思えず、むしろあの難しい左下のボールに良く反応したと言うように見えました。まあキャッチに行かず、ゴールラインの外に弾き出せば良かったのかもしれませんが・・・ それより、ドイツはそのこぼれ球にクローゼを含み3人の選手が反応していましたが、日本は誰も反応せず、そのボールに見とれていたような感がありました。楢崎と言うよりむしろDFのミスと言っても良いと僕は思います。(>_<)

後半10分、日本の左CKからのチャンス。三都主がCKを蹴った後の混戦から右サイドにいた田中がゴール前へクロスを入れ、それを藤田がボレーシュートに行きましたが、空振りしてしまいました。(^^; 後半15分にはシュナイダーからのスルーパスを受けたクローゼがワントラップで茶野をかわし、ゴール前でシュート! しかしこれは楢崎が左手か左足を延ばしセーブに行き、辛うじてボールに触れたことで、ゴールへ向かっていたそのボールはわずかに方向を変えゴール右に外れました。この楢崎の好プレーでドイツの追加点を防ぐことが出来ました。

ドイツゴール前で日本の攻撃。バラックがヘッドでクリア

ドイツの攻撃、バラックからクローゼにパスが渡る

ドイツのFKに備える日本守備陣とドイツ攻撃陣

後半17分にはドイツの選手交代。ポドルスキーに代わりシュバインシュタイガーがIN。
後半20分、ドイツは日本陣内のペナルティーエリア手前でパスを回し、フリーになったシュバインシュタイガーがミドルシュート。しかし、これはゴール右に外れました。さらに後半22分、ドイツはクローゼからアサモアへパスをつなぎ、そしてエルンストがミドルシュート! これは日本DFがブロック。そして後半24分、ドイツが日本守備陣をかき回しバラックがDFをかわしペナルティーエリア外左45度から余裕を持ってシュート! 楢崎が横っ飛びでセーブに行きましたが届かず、見事ゴール右上に突き刺さり、ドイツが2点目を取りました。

2点をリードされた日本は後半25分、一気に3人のメンバー交代。稲本に代わり遠藤、藤田に代え三浦淳、そしてFW高原に代え翌日スペインへ旅立つ大久保を入れてきました。ポジションは三浦淳が左サイドバックに入り、三都主が藤田の位置へ入りました。これで元横浜フリューゲルスのメンバーが一度にピッチに3人入ることになりました。\(^o^)/

後半26分、シュバインシュタイガーからパスを受けたクローゼが中央からシュート! しかしこれは楢崎が正面でキャッチしました。後半28分、ドイツはシュナイダーに代えボロウスキーを入れてきました。後半31分には小笠原のロングパスを受けた玉田が左サイドに切れ込んでゴールラインの深いところまで入り込みましたが、シュートまでは行けず、相手DFにクリアされてしまいました。しかし後半32分それで得た左CKを三都主が蹴り、それをゴールまでフリーになった田中が頭で叩きつけましたが、これは惜しくもゴール左にわずかに外れてしまいました。しかしこのシュートの際にはドイツの守護神カーンも驚いたような顔をしていました。

日本、三都主の左CK

2点目を取り喜ぶドイツ選手。中央背番号13は得点したバラック

ドイツゴール前でヘッドを叩きつける田中

後半32分、ドイツはエルンストからエンゲルハルトに交代。後半33分にはドイツがゴールまで約35メートル、中央やや右寄りからのFK。これをバラックが直接狙いシュートを放ち、ゴール右上へ鋭いボールが飛びましたが、これはGK楢崎が横っ飛びで好セーブ。CKに逃れました。後半36分には日本のチャンス。左サイドの三浦淳がドリブル突破からゴール前へアーリークロス。これを大久保がダイレクトではたき、三都主が右足のアウトにかけるようにしてシュート! ボールはドイツゴールへ向かいましたが、このシュートはGKカーンがジャンプしてのスーパーキャッチ。日本の唯一とも言えるチャンスも得点に結びつける事は出来ませんでした。後半38分、日本は三都主に代え西を投入。しかしその後もドイツは固い守備陣と軽やかな攻撃で日本を苦しめました。

ドイツのFK。蹴るのはバラック

日本ゴール前でのドイツの攻撃。楢崎がセーブに行く

日本ゴール前で両チームヘッドでの競り合い

そして試合も終了直前の後半47分ドイツ陣内でボールを持っていた大久保が軽率なバックパス。これをドイツに奪われカウンターを喰らいます。ゴール前でアサモアからクローゼにパスが通り、クローゼがシュート。これはGK楢崎が体でブロック、しかし止めるのが精一杯。こぼれたボールをまた回され、再びクローゼがDFをかわしてゴール左隅へ流し込み、ドイツ3点目。大久保のつまらないミスからDFがかき回されロスタイムにさらに追加点を奪われてしまいました。(T.T)

センターサークルに整列する日本代表

そしてその得点後、程なくして試合終了。3対0で日本の完敗でした。最新のFIFAランキングではドイツ16位、日本17位とランキングが一つしか違いませんでしたが、結果的にはドイツの完勝でした。ドイツは司令塔、主将バラックの出来が素晴らしく、それにエースのクローゼも2得点の活躍。もちろん周りの選手達の動きも素晴らしく、GKカーンも好セーブを何度も見せてくれました。一方日本はやはりDFがダメでドイツの前線の選手を何度もフリーにし、特に後半はドイツにいいようにやられていました。攻撃も何度かドイツ陣内まで攻め上がるのですが、最後が詰められず、決定的な局面を作ることはほとんど出来ませんでした。日本が完敗した試合でしたが、ドイツの素晴らしいプレーが見られ、観戦した者としては十分満足できる試合でした。

試合終了後、両チームの選手達はセンターサークル付近で互いの健闘を讚えあっていました。ドイツの選手達はスタンドの観客に手を挙げて勝利の喜びを表していました。日本の選手達は完敗にショックを受けたのかあまり元気がなかったのですが、それでもやはり今年最後の代表戦だからかピッチを一周しサポーターに挨拶をしていました。その間、メインスタンド前では表彰式が行われ、ドイツの主将バラックにキリンカップや副賞が贈られていました。表彰式が終了し、ロッカーへ戻っていくドイツの選手達にスタンドからは大きな声援が飛んでいました。そしてほぼ同時にサポータへの挨拶を終えた日本代表選手たちもロッカーへ戻って行きました。それを見届け、僕らも競技場を後にしました。

スタンドの観衆に拍手で応えるドイツの選手達

勝利の記念に(?)写真撮影を行うドイツイレブン

表彰式を終え、ロッカーに戻っていくドイツの選手達

帰りも行きと同じく小机の駅に向かったのですが、トヨタカップの時とは違い(^^ゞ競技場から小机に向かう道路は大混雑。多くの人が道一杯になっていました。そこでいつもと同じように皆が通る道ではなく、別ルートを通り、小机駅に向かいました。踏み切りを渡り、ぐるっと回ってサポーターで混雑している北口とは反対の南口から駅に入りました。(昔、横国が出来たばかりの時にはこの道しかなかったのです。)改札を抜けてホームに下りてみると、案の定、北口の駅へ上がる階段のところが大混雑しているのが見られました。あまりの人の多さに入場制限まで行われていました。我々は迂回して大正解でした。(^o^)

5分ほど待って電車が来たので、それに乗って横浜線で菊名へ向かおうとしたのですが、この電車がなかなか出発しません。誰か線路に下りたか何かで出発が5分ほど遅れ、その間にドンドン乗客が乗ってきました。またその遅れの影響で新横浜でも電車待ちの人が溢れその人たちが無理やり電車に乗ってきたので、菊名まで間、電車は大混雑でした。(-_-メ) 菊名からは東急東横線に乗り換え渋谷まで帰ってきました。こちらもやや混んではいたものの特に問題はありませんでした。この日も20:00キックオフと先日のトヨタカップと同時刻の開始だったのですが、何故か延長、PK戦にもつれこんだトヨタカップの時より帰宅が遅くなってしまいました。(-.-;)

この日の試合はドイツの素晴らしいプレーが随所に見られ、満足できた観戦でしたが、日本の、特にDFのプレーにはちょっと心配させられました。日本代表にとっては来年2月から2006年W杯アジア最終予選が始まります。このままの状態ではちょっと危うい感じがしてきます。DFは故障者が多発し仕方の無い面もありましたが、攻撃はやはり中村、小野、中田らの力が大きいようです。最終予選では彼らの早期の合流が望まれます。
このドイツ戦をもって今年のサッカー観戦はこれですべて終了となりました。来年はW杯出場を掛けた大事な大事な最終予選が控えています。来年も出来れば少しでも多くの試合が観戦できればと思っています。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 34
日本対シンガポール
No. 35
FCポルト対オンセ・カルダス




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