第25回TOYOTA CUP観戦記

No. 35


2004年12月12日(日)第25回トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ
FCポルト
(イタリア)対オンセ・カルダス(コロンビア)

19:05キックオフ 横浜国際総合競技場 観客数:45,748人


FC PORTO
(Portugal)
0
0
前半
0
0

ONCE CALDAS
(Colombia)
0
後半
0
0
延長前半
0
0
延長後半
0

 

8
PK戦
7

 

 

得点者

 


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

2004年12月12日、今年もクラブ世界一決定戦、第25回トヨタカップを見に行ってきました。25年に渡り行われてきたトヨタカップも今年が最後となり、来年からは欧州、南米に加え、アジア、アフリカ、北中米、オセアニアのクラブチャンピオンによる世界クラブ選手権に吸収されます。その今年で最後のトヨタカップを見るべく、横浜国際競技場へ行って来ました。今年の対戦カードはFCポルト対オンセ・カルダス、最後のトヨタカップにしては対戦カードがちょっと地味(^.^;)でしたが、それでも世界の一流のプレーが見られるであろうと思い、楽しみにしていました。しかしやはり対戦カードの影響か、例年は売り出しとほぼ同時に完売するほどのトヨタカップのチケットが当日まで売れ残っていました。

今年も開催日が日曜だったので、仕事の終了時間を気にする事なく余裕を持って競技場へ向かうことが出来ました。昨年と同じく渋谷から東急東横線で菊名まで行き、そこからJR横浜線で小机まで行き、そこから競技場へ向かいました。昨年は渋谷駅の切符売り場もすごい混雑だったのですが、今年はそんなでもありませんでした。渋谷発17:30の特急に乗ったこともあり、小机には18時過ぎには到着しました。電車も混んではいましたが例年ほどでもなく、小机の駅も例年ほどの混雑ではありませんでした。また毎年駅から競技場へ向かう道路でもどちらかのチームのレプリカを来た人を多く見かけるのですが、今年はレプリカを来たサポーターもほとんど見られず、競技場内でもそんなに多くは見られませんでした。(=^.^=) 小机から7、8分ほどで競技場に到着し、早速入場しました。今年は入場ゲートで来場者全員にトヨタカップのキーホールダーがプレゼントされ、また日本代表戦で配られるブルーカードと同じようなトヨタカップ用のカードが配られていました。そのカードにはFCポルトとオンセ・カルダスの両チーム、また歴代の出場チームが記されていました。そのカードを数枚受け取って座席に向かいました。

トヨタカップのカード。FCポルトのデザイン

こちらはオンセ・カルダスのデザイン

電光掲示板には両チームのエンブレムで対戦カードの表示

 

FCポルトのアップ風景

バックスタンド側でアップを行うポルトの選手達

今回の座席もカテゴリー2。メインスタンド1階席の競技場内をぐるっと一周出来る通路のすぐ上の席で、ホーム寄り(FCポルト側)のゴールラインよりやや後方の位置でした。この位置はこちら側のゴール前のシーンは良く見えるのですが、向こうサイドの攻防はちょっと見づらかったです。座席に着き落ち着いたところで、売り子から生(!)ビールを買い喉を潤しました。電光掲示板では過去のトヨタカップの名場面が流されていました。それをビールを飲みつつ眺めていると程なくしてFCポルトの選手がアップのためにピッチに出てきました。早速カメラを構え撮影を始めたのですが、チームのメンバーがあまり分からないため、アップ風景の撮影の意欲は今一つでした。(^^ゞ FCポルトの方はそうしてピッチ上でアップを始めたのですが、オンセ・カルダスの方は例年の南米代表と同じくアップに出て来ませんでした。しばらくしてアップも終了し、FCポルトの選手達がロッカールームに戻って行きました。

選手がロッカーに引き上げた後、両チームのメンバー発表になりました。まずはオンセから。GKはコロンビア代表、守護神のエナオ。リベルタ・ドーレス杯でも何本のもPKを止めてきたスーパーGKです。DFはロハス、カンビンド、ガルシア、バネガスの4バック、MFはビアファラ、ベラスケスのコロンビア代表コンビ、それにファブロ、アランゴ、そして左サイドのソトの5人、FWは1トップ、メキシコ代表のデニグリスでした。思った通り(?)オンセのメンバーはほとんど知りませんでした・・・(^^; 続いてポルトのメンバー紹介。GKはポルトガル代表のバイア、DFはこれまたポルトガル代表のジョルジュ・コスタ、エマヌエル、リカルド・コスタ、そしてギリシャ代表のセイタリディスの4バック、MFはコスティーニャ、マニシェのポルトガル代表に、ブラジル代表のジエゴ、FWは3人、ブラジル代表のルイス・ファビアーノにデルレイ、そしてエースの南アフリカ代表マッカーシーでした。ポルトのメンバーでもFWのマッカーシーは背番号77、GKのバイアに至っては99と普段見られないような大きな背番号を背負っていました。ポルトの方も元々あまりメンバーは知りませんでしたが、その日の昼間にTVでトヨタカップの特集をやっており、それを見て両チームのメンバーのうち何人かの選手については若干の知識を得て来ていました。(#^.^#)

オンセGK、コロンビア代表エナオ

オンセMF、ベラスケス(コロンビア代表)

こちらもオンセMF、ビアファラ(コロンビア代表)

オンセFW、デニグリス(メキシコ代表)

ポルトGK、背番号99のバイア(ポルトガル代表)

ポルトMF、ポルトガル代表マニシェ

ポルトMF、ジエゴ(ブラジル代表)

ポルトFW、ルイス・ファビアーノ(ブラジル代表)

ポルトFW、背番号77マッカーシー(南アフリカ代表)

そして両チームの選手紹介が終わるとおもむろにポルト側のゴール裏から青いスモークが焚かれ、続いてそのスモークを貫くかのように大きな音を響かせながら花火が打ち上がりました。続いてオンセ側のゴール裏からは白いスモークが焚かれ、その後、そのサイドからも花火が打ち上がりました。そしてその後、タッチライン沿いからも花火が打ち上がり、試合開始が近づいてきたとの雰囲気が盛り上がってきました。しかし試合開始直前になってもスタジアムにはちらほらとまとまった空席が見られ、満員には程遠い状況でした。(^.^;) そしていよいよ両チームの選手達が入場してきました。両チームの選手がメインスタンド前に整列し、セレモニーが行われた後、チーム毎の写真撮影の後、選手達がピッチに散って行きました。
これまでのトヨタカップの戦績は欧州12勝、南米12勝で全くの互角、そしてこの日は12月12日。12という数字にやけに関連した最後のトヨタカップがオンセのキックオフで開始されました。

ポルト側のゴール裏から青いスモークが焚かれました

オンセゴール裏からは白いスモークが

メインスタンド前に整列するポルトの先発メンバー

こちらはオンセの先発メンバー

試合前の記念撮影をするポルトの選手達

サポーターに手を上げながらピッチに散っていくオンセの選手達

試合開始直後の前半2分、ポルトの右サイドからのFKをジエゴが中央に戻しマニシェがペナルティーエリア外からミドルシュート! しかし、これはゴール右に外れました。前半5分にはオンセの右サイドからのクロスにデニグリスが飛び込みましたが、手を伸ばしてボールに触ってしまいハンドの判定、カードが出てもおかしくないような明らかなハンドでした。(^^ゞ 前半7分、ポルトの左サイドからのFK。ジエゴがゴール前にクロスを入れ、こぼれたところをファーサイドに詰めていたマッカーシーがシュート! ボールは見事にゴールへ吸い込まれましたが、これはオフサイドの判定で、ゴールにはなりませんでした。前半9分にはオンセがインターセプトからソトが相手DFの裏にクロスを入れますが、今度はこれがオフサイドでした。
その後も一進一退の攻防が続きましたが、ややポルトが優位かと言った状態で試合は進んで行きました。

オンセのキックオフで試合開始

ポルトGKバイア。背番号はサッカーでは珍しい99

ポルトゴール前でハイボールの競り合い

前半18分にはポルト右サイドからのスローインをペナルティーエリア内でルイス・ファビアーノがシュート! しかしこのシュートはクロスバーを叩き、ファーサイドに流れてしまいました。さらに前半23分ポルトは右サイドのルイス・ファビアーノがゴール前にクロスを上げ、それにゴール前フリーでデルレイがヘディングシュート! しかし、ゴール上に外してしまいました。前半34分にはポルトがゴールまで約40メートル、やや左からのFKを得、これをマニシェが直接狙いましたが、ゴール上に大きく外れてしまいました。
そして前半40分、ポルトは決定的なチャンス。左サイド遠い位置からのFKをジエゴがゴール前に高いクロスを入れ、それをデルレイが流すと、ボールはゴール左のポストに当たって跳ね返り、さらに混戦からこぼれたボールが今度はクロスバーに当たりゴール前へ。そのこぼれ球をマッカーシーが至近距離からシュートに行きましたが、これは当たり所が悪く大きくクロスバーの上に外してしまいました。ポルトにとっては本当に惜しいチャンスでした。前半44分には今度はオンセの攻撃。カウンターからファブロが、右サイドでフリーになっていたビアファラにスルーパス。これを受けたビアファラはペナルティーエリア手前からシュートを放ちましたが、ボールはゴール右に外れてしまいました。前半ロスタイムにはポルトが攻め込みましたが、これも得点にはならず、前半はそのまま0対0で終了しました。

オンセMFファブロのFK

ポルト陣内でバックスタンド側からオンセのスローイン

ポルトのFK、MFジエゴが蹴る

ポルト左サイド遠目からのFK

オンセゴール前での攻防

ポルト右サイドからのFK。キッカーはジエゴ

前半は両チームとも同じようなサッカーでしたが、ややポルトが優位に立っていた感がありました。しかしポルトは何度か決定的なチャンスがあったものの、オフサイドや最後が決められず無得点。一方オンセもカウンターからポルトゴールに迫りましたが、決定的なシーンは作れずこちらも得点を挙げる事が出来ずに前半を終わりました。そしてピッチから両チームの選手が引き上げてきて、ハーフタイムに入りました。
ハーフタイムにはいつものように前半戦のハイライトが写しだされていました。競技場に着いた頃にはそんなに寒さは感じなかったのですが、時間が経つにつれてじわじわと寒さが襲ってきていました。しかしそれにも負けず(?)ハーフタイムには生ビールの売り子を探し、この日2杯目の生ビールを購入しました。(o^.^o) その生ビールを飲み始めてすぐにハーフタイムも終了し、両チームの選手がピッチに戻ってきました。

そしてポルトボールで後半のキックオフとなりました。ハーフタイムでの選手交代はオンセがDFのカンビンドに代えてカターニョを入れてきました。

後半に備えピッチに散ったオンセの選手達

こちらはポルトの選手達

ポルトボールで後半のキックオフ

後半も開始直後からややポルトのペース。後半7分にはポルトが中央やや左寄り、ゴールまで約35メートルの位置からのFKを得、それをマッカーシーが直接ゴールを狙いシュートを放ちましたが、これはゴール左に外れました。後半13分、ポルトは右サイドからのアーリークロスに、マッカーシーが相手DFと競り合いながらヘディングシュート! しかし、これもゴール左に外れました。後半15分には右サイドからのセンタリングをオンセDFがクリアしたところを、ジエゴが拾い、反転しミドルシュート! これがDFに当たりこぼれたところをさらにマッカーシが詰め、ついにゴール! ポルトの先制点かと思いましたが、しかしこれはマッカーシーのオフサイドで得点は認められませんでした。後半16分にはオンセが2人目の選手交代。MFのアランゴに代えてディアスが入りました。
後半18分、ポルト右サイド遠い位置からのFK。ジエゴがクロスを放り込みましたが、オンセGKエナオがパンチングでクリア。そのリバウンドをマニシェが拾いループシュートを放ちましたが、これはゴール上に外れてしまいました。後半21分にはポルト左サイドのリカルド・コスタから中央のマッカーシーにパスが通り、マッカーシーが強烈なミドルシュート! しかし、このシュートもまたクロスバーを直撃しゴールを割ることは出来ませんでした。さらに後半23分ポルトの右CK。ゴール前に高いボールが入り、ニアでリカルド・コスタがヘディングシュートを放ちましたが、オンセGKエナオがこのシュートを片手で弾き、ゴールを割らせませんでした。後半24分、ポルトは選手交代、FWデルレイに代えカルロス・アウベルトが入り、さらに後半34分にはFWのルイス・ファビアーノに代え、背番号10のクアレスマが入りました。

ポルトのエース、背番号77のマッカーシー

オンセゴール前での両チームの攻防

ポルト陣内中央でのオンセのFK

ポルトの左CK。蹴るのはジエゴ

オンセ陣内左サイドからポルトMFジエゴのFK

オンセゴール前でのポルトの攻撃。GKエナオがパンチングでセーブ

後半35分、久しぶりに(?)オンセのチャンス。中央やや遠い位置からのFK、ビアファラが直接ゴールを狙いましたが、これはポルトの壁に跳ね返されてしまいました。後半38分、ポルト左CK。ジエゴが蹴ったゴールはGKエナオがパンチングでクリア。リバウンドをカルロス・アウベルトがシュートしましたが、このシュートはゴール上に外れました。そして後半45分、ポルトの右サイドからのクロスを、ゴール前でマッカーシーがヘッド。しかしこれはGKエナオが反応しスーパーセーブ。決定的なピンチを逃れました。後半ロスタイムの48分、オンセゴール前で マッカーシーがオーバーヘッドシュート! 目を見張るような素晴らしいシュートでしたが、これはゴールを外れ、さらにそのプレーでマッカーシーがファウルを取られてしまいました。そしてそのまま後半もタイムアップ。0対0のまま、延長戦に突入することになりました。

後半はポルトが攻勢を掛け、何度か決定機がありましたが、オンセGKエナオの好セーブやクロスバーに阻まれ得点することは出来ませんでした。オンセも時折、カウンターからポルトゴールに迫りましたが、決定的なシーンはあまりありませんでした。

メインスタンド側のタッチライン付近で選手達が少しの間休んだ後、前後半15分ずつの延長戦に入りました。延長前半はポルトボールでのキックオフ。
延長前半2分、オンセの攻撃。DFのカターニョからポルトのDFライン裏に抜け出したデニグリスにパスが出て、チャンスになるかと思われましたが、これはオフサイドの判定でした。延長前半7分にオンセは足がつったのか痛めたのか足を引きずっていた左サイドのソトに代えアルカサルを入れてきました。そして延長前半もお互い無得点で終わるかと思った延長前半終了間際、ポルトがオンセ陣内で攻撃中、ポルトGKバイアが急にお尻から後ろに倒れこみました。その前に特に接触も無かったのでどうしたのかと思ったらそのまま担架に乗せられて退場してしまいました。後で分かったのですが、急にどうきと目まいがしたのだそうで、結局何事も無く翌日チームメイトとともにポルトガルに帰ったそうです。(ホッ)このアクシデントでポルトは3人目の選手交代でGKにヌノが入りました。ポルトにとっては交代枠が残っていてラッキーでした。そして試合が再開されましたが、延長前半は結局そのまま0対0で終了しました。

ポルトのキックオフで延長前半開始

オンセ陣内右サイドからポルトのFK。キッカーはジエゴ

ポルトGKバイアが突然倒れ退場

そしてサイドチェンジを行い、オンセボールで延長後半が開始されました。
延長後半開始直後の1分、オンセGKエナオのキックミスでボールがパスのように相手に渡ってしまい、これを受けたポルトの選手がそのままシュートに行ったのですが、これを大きく上に吹かしてしまいました。延長後半6分にはポルトの右サイドからのFK。ジエゴがゴール前にクロスを入れ、それをマッカーシーが頭で合わせに行きましたが、これはオンセDFがクリア。こぼれ球をマニシェが拾いシュートを放ちましたが、これはゴール右に外れてしまいました。延長後半9分、今度はオンセのFK。やや右からちょっと遠目の位置からビアファラが直接狙いましたが、これも大きくシゴール上に外れてしまいました。そしてあっという間に延長後半も終了。120分間戦っても決着が着かず、昨年に続き今年もPK戦での決着となりました。

オンセボールで延長後半開始

ポルト自陣からセイタリディスのFK

オンセのビアファラがやや右サイドちょっと遠目からFKを蹴る

僕はPK戦となるとオンセが有利かと思いました。何しろオンセはリベルタ・ドーレス杯を何試合も(決勝も)PK戦で勝ち上がってきたチームでGKのエナオがPK戦には絶対の自信を持っています。一方ポルトは延長前半に守護神バイアがアクシデントで倒れサブGKのヌノが入っています。この試合もPK戦に持ち込んだオンセが絶対的優位で、かなりの確立でオンセが優勝するんではないと思っていました。(=^.^=)
昨年のPK戦は僕が座っていた席とは逆のアウエー側のゴールで行われ、ちょっと見にくかったので、今年はぜひ僕の座っているホーム寄りのゴールでPK戦をやって欲しいと思っていたのですが、グラウンドを見ているとピッチ上の報道陣が少しずつ少しずつアウエー側に移動していくではありませんか。「え、今年も向こう側?」と思ったらやっぱりその通りで今年のPK戦も僕が座っているのとは逆側で行われることになってしまいました。(T_T)

そしてPK戦が開始されました。先行はオンセ。1人目は難なく成功。続いてポルト。ジエゴがPKを決めましたが、ゴール後にGKエナオに何か暴言を吐いたのかいきなりレッドカードが出され、退場になってしまいました。PK戦での退場なんて見たことも聞いたこともありませんでした。(@_@) そしてオンセ、ポルトとも2、3人目とも成功。そして4人目。オンセはデニグリスが成功。ポルトはキッカーはマニシェ、強烈なシュートをゴール左に放ちましたが、これがクロスバーに当たり、PK失敗。次の5人目が決めればオンセの優勝です。オンセ5人目のファブロがゴール左サイドを狙いましたが、これがポストに当たり失敗。ここで決めればオンセは勝利を手に出来たのですが、絶対的な勝利の機会を逃してしまいました・・・(;o;) そしてポルトの5人目マッカーシーは落ち着いてPKを決め、4対4の対になりました。そして勝負はサドンデスへ。オンセ、ポルトとも6人目、7人目、8人目と確実に決めて行きました。オンセのGKエナオも何本かボールに触りはしますが、弾き出すことが出来ません。会場にはハラハラドキドキの緊迫感が漂っていました。そしてPK戦は9人目へ。オンセの9人目ガルシアが左足で蹴ったボールはゴール上に外れてしまいました。そのとき会場からは「あー」という大きな声が挙がりました。そしてポルトの9人目のキッカーはエマヌエル。彼が決めれば今度はポルトの勝利が決まります。ゆっくりとした助走からやわらかく打ったシュートはゴール左隅に決まり、ついにポルトが勝利を手にしました。

オンセ2人目アルカサルがゴール左隅に決める

ポルト3人目クアレスマが右隅に。エナオも反応するがセーブできず

ポルト4人目マニシェのキックはクロスバー

オンセ5人目のファブロのPKは左ポスト。これで対に

オンセ9人目ガルシアのキックはゴール上に外れる

ポルト9人目エマヌエルがゴール左に決め、ポルトの勝利

120分の激闘に加え9人目までもつれこんだ激戦を制したのはFCポルトでした。最後のトヨタカップは欧州代表のポルトが勝ち取りました。
最後のPKを決め、勝利したポルトの選手達はピッチを駆け回り抱き合って喜びを表していました。一方惜しくも破れたオンセの選手達は激闘の疲れも伴い、皆ピッチにへたり込んでしまっていました。

試合終了後、表彰式が行われ、優勝したポルトの選手達はここでも喜びを爆発させていました。そして両チームの表彰に続き、MVPが発表されました。MVPはいったい誰が取るのかと思ったらPK戦でPKを外したもののこの日最も多くのシュートを放ったポルトのマニシェが獲得しました。マニシェは賞品のプリウスの前でポーズを取り、トヨタカップ制覇とMVP獲得の喜びを表していました。

勝利を決め、スタンドに手を振って応えるポルトの選手達

表彰台の上で優勝を喜ぶポルトの選手達

MVPはポルトのマニシェが獲得

昨年に続き、試合がPK戦までもつれこみ、時計はもう10時を軽く回っていました。トヨタカップを掲げ、喜びながらピッチを一周するポルトの選手達を見つつ、競技場を後にしました。競技場を出て、帰りも小机へ向かったのですが、やはり観客数の関係かいつもより混雑は少なく、スムーズに電車に乗ることが出来ました。(それでも駅までの道は多少工夫しましたが・・・(*^.^*)) JR横浜線、東急東横線と電車の時間がピッタリでさらに東横線は特急に乗ることが出来たので、渋谷から歩いて帰っても11時半前には自宅に到着することが出来ました。

今年で最後のトヨタカップで、随所にさすがと言うプレーは見られましたが、僕としてはやはりもう少し派手な濃い試合を見たかったです。やはり点が入らないと面白くありません。白熱した好ゲームではありましたが、その点はちょっと残念でした。トヨタカップは来年からは世界クラブ選手権へと発展します。2005年、2006年は日本開催が決まっていますので、来年もぜひクラブ世界一を決める大会を見に来たいと思っています。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 34
日本対シンガポール
No. 36
日本対ドイツ




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